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為替モーニング東京市場2024年11月21日

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2024年11月21日
(コラム執筆時間:09時00分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円154.50~156.30
ユーロ円162.80~164.50
ユーロドル1.0500~1.0650
豪ドル円100.00~101.80
相場状況の振り返りと今後の展開予想

市場はトランプトレードに加え、ウクライナ情勢の行方に翻弄されており、株式市場、債券市場、そして為替市場も混迷度を深めている。ただ現時点では米国の一人勝ちの様相を呈しているが、米国としてもインフレ鎮静化や移民問題、そして対中制裁による関税問題などの様々な不安材料を抱えており、トランプ新政権が描くシナリオが思惑通りに進行するかはかなり懐疑的との見方が少なくない。いずれにしてもトランプ氏の米大統領就任(来年1月20日就任)まで、当面は同氏の強気発言が続くであろうが、基本的にはお手並み拝見の段階にあり、一言一句で過剰反応しないことが賢明であろう。そんな中、市場は今後の政策金利に不透明感もあり、安易にどちらにも仕掛けづらい情勢にある。ドル円は政府日銀による円安是正、そしてECBは政策金利引き下げが確実視されているが、反面、FRBも政策金利引き下げ志向は根強いものの、米債券利回りは高止まり状態が続いており、安易にドルロングを手仕舞うには時期尚早との見方が支配的になっている。短期的にはドル買い、中期的にはドル売りと見なすのが正解かも知れない。引き続き相場が大きく動意づいてからの始動が得策であろう。

一方、基本的に日米金利差拡大を背景にドル買い戻しが優勢ではあるが、ドル円は156円台に届いておらず、また同レベル以上では政府日銀の介入操作に対する警戒感もあるだけに、拙速的な上値トライは自重局面にある。引き続きレンジ幅ドル円154.50~156.50円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。

他方、ユーロドルは節目の1.05割れも意識されているが、米ドルロングが高水準にあり、また1.05前後では利益確定を踏まえた買い戻しの動きも散見されており、拙速的な下値トライは慎重になっている。引き続き直近のレンジ幅ユーロドル1.0500~1.0650を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、154円台半ば前後から押し目買いと共に、156円台半ば前からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.05前後から押し目買いと共に、1.06台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円155円台半ば前後から売りを随時実施しているが、現状では156円台以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は昨日と同様に、154円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、地政学的リスクを嫌気した戻り売りが、依然として優先されている。現状ではユーロドル1.05前後から押し目買いと共に、1.06台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円154円台半ば前後ではロング、156円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は163円割れから押し目買いと共に、164円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は100円前後から押し目買いと共に、101円半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円154.00156.80
ユーロ円162.30165.00
ユーロドル1.04501.0700
豪ドル円99.50102.30

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

市場のストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円154.00156.80
ユーロ円162.30165.00
ユーロドル1.04501.0700
豪ドル円99.50102.30
現在のポジション
ドル円ショート50,000☆155.30(SL156.30買い)
2024年11月収支経過 (11/01~21日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円+¥90,000
ユーロ円-¥25,000
ユーロドル-¥97,200(-$600)
豪ドル円+¥85,000
前日の売買 東京市場
ドル円売り50,000☆155.30(SL155.80買い)
前日の売買&予定 海外市場
出来ず Nothing done
ドル円売り50,000156.50(SL157.00買い)
ドル円買い50,000154.50
ユーロ円売り50,000165.00(SL165.50買い)
ユーロ円買い50,000163.00(SL162.50売り)
ユーロドル売り50,0001.0650(SL1.0700買い)
ユーロドル買い50,0001.0500(SL1.0450売り)
豪ドル円売り50,000102.00(SL102.50買い)
豪ドル円買い50,000100.30(SL99.80売り)
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り50,000156.30(SL156.80買い)
ドル円買い50,000154.50
ユーロ円売り50,000164.50(SL165.00買い)
ユーロ円買い50,000162.80(SL162.30売り)
ユーロドル売り50,0001.0650(SL1.0700買い)
ユーロドル買い50,0001.0500(SL1.0450売り)
豪ドル円売り50,000101.80(SL102.30買い)
豪ドル円買い50,000100.00(SL99.50売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。

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〈商号〉株式会社マネーパートナーズ(金融商品取引業者・商品先物取引業者)
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