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マネパ為替分析 日刊レポート

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“上値は重い”が“下値はしっかり”を前提に…!?

2024年12月03日

◆ 一旦“反発”も・・・ - 結局“149円前半”へ続落

戻りは“150.749円”まで…。

先週末の“ポジション調整(買い戻し)”が先行したものの、「日銀12月追加利上げ観測」を背景にした“円買い”は根強いものがあります。
さらに昨日は「仏政局不安」を背景に、“リスク回避→円買い”も台頭しました。
こうなると「トランプ次期大統領発言(BRICSに対して、脱ドルだと100%関税)」に伴う“ドル買い”も併存していたものの、ドル円は“上値の重さ”が目立ちました。
こうしてNYタイム中盤には“149.071円”へと、さらに“下値を拡大”するに至っています。


◆ ただ“一方的”にはなりづらい・・・?

もっとも昨日発表された「ISM製造業景況指数」は、節目の50には“届かなかった(48.4)”ものの、予想・前月は“上回り”ました。
また新規受注/雇用指数も予想を“上回って”おり、概ね“好内容”だったといえます。
さらにウォラーFRB理事は『米12月利下げを支持』としたものの、『利下げ後もかなり制約的』と述べています。
このため「米利下げ観測」は大きくは台頭しておらず、一定の“ドル買い圧力”は維持されているのが実状といえます。
こうなると「日米金利差縮小」を背景にした“円買い(ドル売り)”は台頭しやすいものの、“一方的”にはなりづらい…?

根強い「地政学的リスク」に加えて、新たに「仏政局不安」も台頭したことで、“リスク回避→円買い”は根強いと見られます。
ただそれに伴って進行する“ユーロ売り”は、“円買い”のみならず“ドル買い”を促す要因でもあります。
そうした中で「米12月利下げ観測」が盛り上がらないとあっては、やはり“金利選好→ドル買い”が下値を支える可能性は十分…。
「日銀12月利上げ観測」が残るだけに“上値の重さ”は如何とし難いものがありますが、それでも“下値はしっかり”を想定したいところです。


◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。

151.535(11/29高値、ピボット2ndレジスタンス)
151.267(-1σ)
150.966(50日/50週移動平均線、大台)
上値5:150.749(12/2高値、週足・一目均衡表基準線、月足・一目均衡表転換線)
上値4:150.528(11/29NYタイム高値、ピボット1stレジスタンス)
上値3:150.373(11/20~12/2の23.6%戻し)
上値2:150.000(大台)
上値1:159.797(12/2安値後の戻り高値)
前営業日終値:149.572(日足・一目均衡表先行スパン上限)
下値1:149.227(-2σ)
下値2:149.071(12/2安値)
下値3:148.973(100日移動平均線、大台)
下値4:148.838(10/15-16安値、20月移動平均線、ピボット1stサポート)
下値5:148.719(週足・一目均衡表先行スパン下限)
148.401(10/11安値、20週移動平均線)
148.328(10/10安値)


◆ 豪ドル円 抵抗・支持ライン

98.914(11/20~12/2の50%戻し)
98.753(11/28高値、日足・一目均衡表転換線、ピボット2ndレジスタンス)
98.528(11/29高値、-1σ、20週移動平均線)
98.349(週足・一目均衡表先行スパン下限)
98.291(11/20~12/2の38.2%戻し)
上値5:98.017(12/2高値、大台)
上値4:97.838(ピボット1stレジスタンス)
上値3:97.639(日足・一目均衡表先行スパン下限)
上値2:97.520(11/20~12/2の23.6%戻し)
上値1:97.000(大台、-2σ)
前営業日終値:96.876
下値1:96.607(100週移動平均線)
下値2:96.273(12/2安値)
下値3:96.094(ピボット1stサポート)
下値4:95.977(9/19安値、大台)
下値5:95.324(9/18安値、ピボット2ndサポート)
95.000(大台)
94.706(9/17安値)


◆ ポンド円 抵抗・支持ライン

193.202(100日移動平均線)
193.118(11/20~12/2の50%戻し)
193.065(週足・一目均衡表先行スパン上限、50週移動平均線、大台)
192.626(11/27高値)
192.481(11/28高値)
192.307(11/29高値、20週移動平均線)
192.019(11/20~12/2の38.2%戻し、-1σ、大台)
191.714(日足・一目均衡表先行スパン下限)
191.284(12/2高値)
191.000(大台)
190.659(11/20~12/2の23.6%戻し)
190.000(大台)
前営業日終値:189.263
188.955(週足・一目均衡表先行スパン下限、-2σ、大台)
188.884(20月移動平均線)
188.461(12/2安値)
188.000(大台)
187.411(9/19安値)
187.000(大台)
186.000(大台)
185.823(9/18安値)
185.309(9/17安値)

《10:50》
《11:25、テクニカルライン追記》

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

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