新興国通貨 四本値 フィボナッチリトレースメント ピボットポイント
【CPIは上昇】
3日発表されたた5月のトルコCPIは前月比の3.37%と、4月の3.18%から加速し、予想の2.7~3.3%を上回った。前年比は75.45%上昇し、4月の69.8%から加速し、市場予想の74.8%をやや上回った。
シムシェキ財務相は最悪期は脱した、われわれはディスインフレ期に入ると表明した。
USD/TRY 日足BIDチャート
先週のドルリラは31.9744~32.6229のレンジで0.66%の上昇となった。先週は新興国通貨が売られる局面もありリラも一時4月以来の安値圏に下落したが週末にかけて上昇しレンジ内の動きとなった。32~32.50のレンジを予想する。
TRY/JPY 日足BIDチャート
先週のリラ円は4.705~4.899円のレンジで0.95%の下落となった。一時4.705円まで下落したが一目均衡表の雲の位置する4.7円付近がサポートされ4.8円台に上昇して終了した。4.75~4.85円のレンジを予想する。
【政権の行方】
4日発表された第1四半期のGDPは前期比0.1%減少した。市場予想は0.1%増だった。前年比では0.5%増と、予想の0.6%増を下回った。10業種のうち6業種が縮小。建設業が3.1%、鉱業が2.3%、それぞれ縮小した。また 最終消費支出は0.3%減少となりGDPの重石になった。 南アフリカ中央銀行は今年のGDP成長率を1.2%と予測しており、先月末の発表では第2・四半期は改善が期待されるとの見通しを示した。
与党ANC(アフリカ民族会議)は5日、連立政権樹立に向けて五つの政党と協議していると明らかにした。各党を幅広く巻き込んだ挙国一致政権を目指すとしているが、一部野党は反発しており実現は不透明だ。ただ市場は与党の方針は前向きにとらえているようだ。
USD/ZAR 日足BIDチャート
先週のドルランドは18.4622~18.9969のレンジで0.38%の上昇となった。選挙の影響を受けて2週連続のランド売りとなっている。18.60~19.20のレンジを予想する。
ZAR/JPY 日足BIDチャート
先週のランド円は8.183~8.443円のレンジで0.48%の下落となった。一時8.658円と2022年5月以来の高値に上昇したが3週連続の下落となった。8.2円がサポートとして機能しており、ここを維持できれば8.2~8.45円のレンジを予想する。
【選挙でペソは下落】
週末のメキシコ大統領、議会選挙を受けてメキシコ売りとなった。大統領選ではシェインバウム氏が60%ほどの得票率で予想通りの圧勝となった。シェインバウム氏は元大統領の政策を踏襲するものと思われる。そして連立与党が上下院の議会で圧倒的な多数を確保したためにエネルギー関連などで憲法改正を行うのではないかとの観測がメキシコ売りにつながった。
USD/MXN 日足BIDチャート
先週のドルペソは16.9087~18.4458のレンジで8.4%と大幅な上昇となった。選挙結果を受けてペソは急落した。18.50付近は昨年以来の戻り高値で、ここが抑えられれば17.50~18.50のレンジを予想する。一方で18.50を上抜けする場合は19ペソへの上昇となる可能性があり、ここまでのペソの上昇が一旦天井となる可能性がある。
MXN/JPY 日足BIDチャート
先週のペソ円は8.485~9.288円のレンジで7.93%の下落となった。8.5円付近が短期的なサポートとなっており、ここが維持できれば8.5~9円のレンジ、下抜けする場合は8.2円付近への下落を予想する。
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