新興国通貨 四本値 フィボナッチリトレースメント ピボットポイント
【トルコ格上げ】
19日に格付け会社ムーディーズはトルコの格付けをB3からB1に引き上げた。経常赤字が縮小し、中銀の財務状況が改善したことで、対外収支の脆弱性は大幅に低下したと指摘。
23日にトルコ中銀は主要政策金利を予想通り50%に据え置いた。インフレ率の悪化が予想されれば追加利上げを実施するとタカ派的なスタンスを明らかにした。
また引き締めスタンスを維持していることによって基調的なインフレ率は低下していくと予想していると指摘した。
USD/TRY 日足BIDチャート
先週のドルリラは32.7357~33.1031のレンジで0.19%の下落となった。世界的に先週は株安、円高などリスクオフ的な動きでリラも下落する局面があった。しかし33.10付近はレジスタンスになっており32.86付近で終了した。32.75付近が短期的なサポートレベルになっており32.75~33.10のレンジを予想する。
TRY/JPY 日足BIDチャート
先週のリラ円は4.55~4.767円のレンジで1.73%の下落となった。先週は円巻き戻しの動きで一時4.55円まで下落した。日銀待ちの動きだがもし利上げで円買いが加速する場合は直近安値の4.45円割れを試すだろう。利上げがなければ4.5~4.8円のレンジを予想する。
【南アフリカCPIは鈍化】
24日に発表された6月のCPIは5.1%と5月の5.2%から鈍化した。予想と一致した。中銀は食品・サービス価格の上昇がリスクとしているが、4.7%から4.6%に鈍化した。CPIの鈍化を受けて中銀が9月に利下げを開始するのではないかとの思惑が広がっている。
USD/ZAR 日足BIDチャート
先週のドルランドは18.1856~18.5217のレンジで0.22%の上昇となった。直近のドルランドはランド安気味で推移しているが18.50付近はレジスタンスになっており、18.20~18.50のレンジを予想する。
ZAR/JPY 日足BIDチャート
先週のランド円は8.211~8.643円のレンジで2.09%の下落となった。ランド円は下落が加速したが8.2円のサポートは維持している。今週日銀利上げがなければ8.2を維持し8.2~8.6円のレンジを予想する。利上げがある場合は8円割れへの下落を予想する。
【ペソ下落は止まるか】
トランプ前大統領が7月18日の共和党候補者受諾演説で政権復帰した場合は、メキシコで生産された自動車に100~200%の輸入関税を課し米国で売れなくすると述べた。この発言を受けてテスラのイーロン・マスク氏は建設計画を一時停止し、大統領選挙後に再検討すると述べた。
マスク氏の発言に対しロペスオブラドール大統領は24日の定例記者会見で、トランプ氏の発言は選挙中の誇張した表現で選挙後は発言が変わるはずだとし、建設計画は問題がないと述べた。
USD/MXN 週足BIDチャート
先週のドルペソは17.8784~18.5791のレンジで2.29%の上昇となった。一時のペソ安からは回復したが17.50ペソが短期的なサポートとなり17.50~19ペソのレンジを予想する。
MXN/JPY 日足BIDチャート
先週のペソ円は8.187~8.78円のレンジで4.1%の下落となった。円売りの巻き戻しの流れの中で円売りポジションに偏っているペソの下落が目立った。8.2円が短期的なサポートだが日銀の利上げ等がある場合は円買いが加速し8円割れを試しに行くものと思われる。日銀が据え置きで円高の流れが止まれば8.7~8.8円付近への反発を予想する。
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