FX・CFD・証券取引のことならマネーパートナーズ -外為を誠実に-

YEN蔵の外国為替見聞録

最新の記事

メキシコペソの下落は止まるか

2024年07月29日

新興国通貨 四本値 フィボナッチリトレースメント ピボットポイント


【トルコ格上げ】
19日に格付け会社ムーディーズはトルコの格付けをB3からB1に引き上げた。経常赤字が縮小し、中銀の財務状況が改善したことで、対外収支の脆弱性は大幅に低下したと指摘。
23日にトルコ中銀は主要政策金利を予想通り50%に据え置いた。インフレ率の悪化が予想されれば追加利上げを実施するとタカ派的なスタンスを明らかにした。
また引き締めスタンスを維持していることによって基調的なインフレ率は低下していくと予想していると指摘した。

USD/TRY 日足BIDチャート

先週のドルリラは32.7357~33.1031のレンジで0.19%の下落となった。世界的に先週は株安、円高などリスクオフ的な動きでリラも下落する局面があった。しかし33.10付近はレジスタンスになっており32.86付近で終了した。32.75付近が短期的なサポートレベルになっており32.75~33.10のレンジを予想する。

TRY/JPY 日足BIDチャート

先週のリラ円は4.55~4.767円のレンジで1.73%の下落となった。先週は円巻き戻しの動きで一時4.55円まで下落した。日銀待ちの動きだがもし利上げで円買いが加速する場合は直近安値の4.45円割れを試すだろう。利上げがなければ4.5~4.8円のレンジを予想する。


【南アフリカCPIは鈍化】
24日に発表された6月のCPIは5.1%と5月の5.2%から鈍化した。予想と一致した。中銀は食品・サービス価格の上昇がリスクとしているが、4.7%から4.6%に鈍化した。CPIの鈍化を受けて中銀が9月に利下げを開始するのではないかとの思惑が広がっている。

USD/ZAR 日足BIDチャート

先週のドルランドは18.1856~18.5217のレンジで0.22%の上昇となった。直近のドルランドはランド安気味で推移しているが18.50付近はレジスタンスになっており、18.20~18.50のレンジを予想する。

ZAR/JPY 日足BIDチャート

先週のランド円は8.211~8.643円のレンジで2.09%の下落となった。ランド円は下落が加速したが8.2円のサポートは維持している。今週日銀利上げがなければ8.2を維持し8.2~8.6円のレンジを予想する。利上げがある場合は8円割れへの下落を予想する。


【ペソ下落は止まるか】
トランプ前大統領が7月18日の共和党候補者受諾演説で政権復帰した場合は、メキシコで生産された自動車に100~200%の輸入関税を課し米国で売れなくすると述べた。この発言を受けてテスラのイーロン・マスク氏は建設計画を一時停止し、大統領選挙後に再検討すると述べた。
マスク氏の発言に対しロペスオブラドール大統領は24日の定例記者会見で、トランプ氏の発言は選挙中の誇張した表現で選挙後は発言が変わるはずだとし、建設計画は問題がないと述べた。

USD/MXN 週足BIDチャート

先週のドルペソは17.8784~18.5791のレンジで2.29%の上昇となった。一時のペソ安からは回復したが17.50ペソが短期的なサポートとなり17.50~19ペソのレンジを予想する。

MXN/JPY 日足BIDチャート

先週のペソ円は8.187~8.78円のレンジで4.1%の下落となった。円売りの巻き戻しの流れの中で円売りポジションに偏っているペソの下落が目立った。8.2円が短期的なサポートだが日銀の利上げ等がある場合は円買いが加速し8円割れを試しに行くものと思われる。日銀が据え置きで円高の流れが止まれば8.7~8.8円付近への反発を予想する。

このページの先頭へ

このページの先頭へ

プロフィール

  • 著者近影 YEN蔵(田代岳)(えんぞう(たしろがく))
    投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行と外資系銀行にて、20年以上、外国為替ディーラーとして活躍。 為替を中心に株式、債券、商品、仮想通貨と幅広くマーケットをカバーして、分かりやすい解説を行っている。

FX取引(外国為替証拠金取引)、商品CFD取引、証券取引、および暗号資産CFD取引(暗号資産関連店頭デリバティブ取引)に関するご注意


【パートナーズFXおよびパートナーズFXnano】
パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの取引に必要な証拠金は、取引の額の4%以上の額で、証拠金の約25倍までの取引が可能です。法人コースの建玉必要証拠金金額は原則、一般社団法人金融先物取引業協会が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率を取引の額に乗じて得た額とします。為替リスク想定比率とは、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第31項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します。但し、一般社団法人金融先物取引業協会が為替リスク想定比率を算出していない通貨ペアにつきましては、一般社団法人金融先物取引業協会と同様の算出方法にて当社が算出した為替リスク想定比率を使用しております。取引手数料は無料です。なお、外貨両替については1通貨あたり0.20円、受渡取引については1通貨あたり0.10円の手数料をいただきます。

【CFD-Metals】
CFD-Metalsは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。CFD-Metalsの取引に必要な証拠金は、取引の額の5%以上の額で、証拠金の約20倍までの取引が可能です。

【証券】
国内上場有価証券の売買等に当たっては、最大で約定代金の2.75%の手数料(消費税込み)、最低手数料は取引形態等により異なり最大で2,750円(消費税込み)をいただきます。有価証券のお預りが無く、一定期間証券口座のご利用が無い場合等は、別紙 ①「手数料等のご案内」に記載の 証券口座維持管理手数料1,100円(消費税込み)をいただきます。国内上場有価証券等は、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の価格の変動等および有価証券の発行者等の信用状況(財務・経営状況を含む)の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ(元本欠損リスク)があります。

【暗号資産CFD】
暗号資産は法定通貨(本邦通貨又は外国通貨)ではなく、特定の者によりその価値を保証されているものではありません。暗号資産は、代価の弁済を受ける者の同意がある場合に限り代価の弁済に使用することができます。暗号資産CFDは、取引時の価格の変動により、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。暗号資産CFDの取引に必要な証拠金は、取引の額の50%以上の額で、証拠金の約2倍までの取引が可能です。取引にあたり、営業日をまたいで建玉を保有した場合にはレバレッジ手数料が発生します。

取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

〈商号〉株式会社マネーパートナーズ(金融商品取引業者・商品先物取引業者)
〈金融商品取引業の登録番号〉関東財務局長(金商)第2028号
〈加入協会〉日本証券業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 日本商品先物取引協会 一般社団法人日本暗号資産取引業協会

このページの先頭へ