新興国通貨 四本値 フィボナッチリトレースメント ピボットポイント
【ピムコのトルコへの投資】
報道によると債券運用大手のパシフィックマネージメントはトルコ建て資産への投資を積極的に行うと表明している。トルコ投資を増やしている要因としてはトルコのインフレ率が鈍化する中で直近7月23日の会合でも政策金利を50%に据え置き引き締め方針の継続を強調していることを挙げている。
さらに国内金融システムの安定を目指すマクロプルーデンス政策で様々な政策を行っていることを評価している。また経常収支の赤字縮小と外貨準備の積み増しにつながっており、このことがトルコの対外的な脆弱性の低下につながっていることも評価している。
USD/TRY 日足BIDチャート
先週のドルリラは32.863~33.208のレンジで0.94%の上昇となった。リスクオフの動きでリラ売りが続いている。33.00~33.50のレンジを予想する。
TRY/JPY 日足BIDチャート
先週のリラ円は4.363~4.679円のレンジで5.76%の下落となった。本日4.319円まで下落し下落幅を広げている。円高の流れが続いており4.2~4.5円のレンジを予想する。
【年初の安値に注目】
7月29日に与党アフリカ民族会議(ANC)はズマ前大統領を除名した。ズマ大統領は2018年に汚職疑惑で大統領辞任、24年1月にANCの党員資格が停止されていた。5月の総選挙で新党の民族の槍(MK)と協力し、同党が400議席中58議席を獲得し躍進する原因となったことが除名の原因とされている。民族の槍の躍進はアフリカ民族会議の過半数割れの原因となった。
USD/ZAR 日足BIDチャート
先週のドルランドは18.0948~18.5138のレンジで0.15%の上昇となった。ドルランドは一目の雲の下限付近での動きになっている。18.10~18.50のレンジを予想する。
ZAR/JPY 日足BIDチャート
先週のランド円は7.997~8.46円のレンジで4.14%の下落となった。7.6円付近は一目の雲、昨年暮れの安値圏に当たり重要なサポートレベルと思われる。7.6~8.2円のレンジを予想する。
【ペソ下落が継続】
7月30日に発表されたメキシコの第2四半期のGDPは前期比0.2%と第1四半期の0.3%から伸びが鈍化した。前年同期比は1.1と第1四半期の1.9%から鈍化した。金融・サービスなど第3次産業が前年同期比で1.7%成長。製造業、鉱業など第2次産業は0.5%の伸びとなった。一方農業など第一次産業が2.2%の減速となった。干ばつが長引いており農業生産の減少が影響している。
USD/MXN 週足BIDチャート
先週のドルペソは18.3986~19.2172のレンジで4.2%の上昇となった。ペソロングの解消が出ておりペソ売りの流れが続いている。節目の20ペソは重要で18~20ペソのレンジを予想する。
MXN/JPY 週足BIDチャート
ペソ円の先週のレンジは7.632~8.369円のレンジで7.84%の下落となった。7.5円付近が上昇前のレジスタンスレベルで一時下抜けしている。このレベルが維持できないと7円付近への下落リスクがある。
FX・CFD・証券取引・外国為替のことならマネーパートナーズ -外為を誠実に-