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為替モーニング東京市場2024年4月22日

2024年04月22日
(コラム執筆時間:08時50分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円153.50~155.00
ユーロ円163.80~165.30
ユーロドル1.0600~1.0750
豪ドル円98.50~100.00
相場状況の振り返りと今後の展開予想

市場ではFRBの利下げ観測後退から、米債券利回り上昇を背景にドルを買い戻す動きが優勢となっており、反面、先の日米韓財務相会合やG7会合を経て、政府日銀による介入期待も増幅している。ただ急ピッチの物価上昇、実質賃金の低下など様々な不安材料が回遊しており、基本的には34年ぶりの円安対策として政府日銀の金融引き締め、そして介入操作は待ったなしの状態にあると言っても過言ではないだろう。そんな中、円安の副作用を踏まえて、日銀の緩和姿勢は持続性も問われているが、植田日銀総裁は物価上昇が続けば追加利上げの可能性が高いと言及している以上、今週末の日銀金融政策決定会合で何らかの引き締め策を講じる可能性もあり、拙速的な上値トライは慎重になっている。とは言え、日米金利差が既に5%前後まで拡大しており、単なる口先介入や目先の金融引き締め策では円を買い戻す動きは限定的とも言えるだけに、相場が大きく動意づくまでは、静観せざるを得ない外部環境にある。

一方、ドル円は政府日銀から介入らしき発言も連日あるが、日米金利差拡大や中東情勢などの地政学的リスクによるドル買いニーズにも配慮しなければならず、154円台半ば前後でジレンマ状態に置かれている。引き続きレンジ幅ドル円153.50~155.00円を重視し、同レベル前後から少なめのナンピン売買で対応することが賢明であろう。

他方、ユーロドルは米ドル主導の展開に大きな変化はないが、ECBのハト派姿勢を背景に戻り売りが優先されており、1.07台の上値の重さが意識されている。反面、1.06割れではポジション調整買いも散見されており、ドル円と同様に、安易にどちらにも仕掛けづらい状況にある。引き続きレンジ幅1.0600~1.0750を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、153円台半ば前後から押し目買いと共に、155円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.06前後から押し目買いと共に、1.07台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は先週と同様に、ドル円155円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業も同様に、154円割れを視野に153円台半ば前後から少なめの押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、相場の動意待ちであり、現状では先週と同様に、ユーロドル1.06前後から押し目買いと共に、1.07台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円153円台半ば前後ではロング、155円台以上ではショートをイメージし、ユーロ円は164円割れから押し目買いと共に、165円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は98円台半ば前後から押し目買いと共に、100円前後からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円153.00155.50
ユーロ円163.30165.80
ユーロドル1.05501.0800
豪ドル円98.00100.50

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

市場のストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円153.00155.50
ユーロ円163.30165.80
ユーロドル1.05501.0800
豪ドル円98.00100.50
現在のポジション
No position
2024年4月収支経過(01~22日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円-¥50,000+¥35,000
ユーロ円+¥35,000-¥25,000
ユーロドル-¥41,200(-$250)
豪ドル円+¥30,000-¥25,000
前日の売買 東京市場
ドル円買い50,000★△153.70(154.40ショートカバー)+¥35,000
ユーロ円買い50,000★▼163.80(SL163.30売り)-¥25,000
豪ドル円買い50,000★▼98.50(SL98.00売り)-¥25,000
前日の売買&予定 海外市場
出来ず Nothing done
ドル円売り50,000155.00(SL155.50買い)
ドル円買い50,000153.80(SL153.30売り)
ユーロ円売り50,000165.30(SL165.80買い)
ユーロ円買い50,000163.80(SL163.30売り)
ユーロドル売り50,0001.0750(SL1.0800買い)
ユーロドル買い50,0001.0600(SL1.0550売り)
豪ドル円売り50,000100.00(SL100.50買い)
豪ドル円買い50,00098.50(SL98.00売り)
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り50,000155.00(SL155.50買い)
ドル円買い50,000153.50(SL153.00売り)
ユーロ円売り50,000165.30(SL165.80買い)
ユーロ円買い50,000163.80(SL163.30売り)
ユーロドル売り50,0001.0750(SL1.0800買い)
ユーロドル買い50,0001.0600(SL1.0550売り)
豪ドル円売り50,000100.00(SL100.50買い)
豪ドル円買い50,00098.50(SL98.00売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。

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