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為替モーニング東京市場2024年12月6日

2024年12月06日
(コラム執筆時間:09時04分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円149.30~150.80
ユーロ円158.20~159.70
ユーロドル1.0500~1.0650
豪ドル円96.00~97.50
相場状況の振り返りと今後の展開予想

本日発表される11月米雇用統計を前に、市場全般は調整色を強めている。そしてカリフォルニア州北部でマグニチュード7の地震が発生したことを受けて、相対的にドルロングを手仕舞う動きが優先されている。反面、トランプトレードへの期待も根強く、米株式市場は堅調、仮想通貨(ビッドコイン)は10万ドル台を突破するなど、やや過剰反応している嫌いもある。このため一部ではトランプラリーの賞味期限切れも視野に入りつつあるが、いずれにしても米雇用統計の結果次第でFRBの政策方針に何らかの影響を及ぼす可能性が高いだけに、当面、米債券利回り動向や株式市場の進捗状況を睨みながら、ポジション調整主導の展開が予想される。そして日銀の政策方針もFOMCの動向を注視しており、現時点での利上げ可能性は5分5分と言わざるを得ない。ただ石破首相は、政府として適切な為替水準を考えていかなければならないと述べており、過度な円安は描きづらいのが現状でもあるだけに、ドルの戻り売りを重視した方が無難であろう。

一方、ドル円は米雇用統計の結果次第の感は否めないが、150円前後では利食いと損切りが交錯しており、安易にどちらにも仕掛けづらい状況にある。引き続きレンジ幅ドル円149.30~150.80円を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。

他方、ユーロドルは、仏政局不安にも関わらず、ドルロングの調整売りを背景に1.05台にて底堅い展開を見せている。たださらなる独自の買い材料が希薄であり、拙速的な上値トライは慎重になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0500~1.0650を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、149円台半ば割れから押し目買いと共に、150円半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.05前後から押し目買いと共に、1.06台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円151円前後を中心に、150円台半ば以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は149円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、米ドル主導の展開に変わりはない。現状ではユーロドル1.06台半ば前後からナンピン売りと共に、1.05前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円149円台半ば前後ではロング、151円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は158円前後から押し目買いと共に、159円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は96円前後から押し目買いと共に、97円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円148.70151.50
ユーロ円157.40160.10
ユーロドル1.04501.0700
豪ドル円95.4098.00

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

市場のストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円148.70151.50
ユーロ円157.40160.10
ユーロドル1.04501.0700
豪ドル円95.4098.00
現在のポジション
ユーロ円ショート50,000☆159.00(SL159.60買い)
豪ドル円ロング50,000☆96.30(SL96.00売り)
2024年12月収支経過(02~06日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円+¥50,000
ユーロ円-¥30,000
ユーロドル+¥39,400(+$250)
豪ドル円-¥70,000
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り50,000151.00(SL151.70買い)
ドル円買い50,000149.50(SL148.80売り)
ユーロ円売り50,000☆159.00(SL159.70買い)
ユーロ円買い50,000157.50(SL156.80売り)
ユーロドル売り50,0001.0590(SL1.0650買い)
ユーロドル買い50,0001.0450(SL1.0380売り)
豪ドル円売り100,00097.30
豪ドル円買い50,00096.00(SL95.40売り)
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り50,000150.80(SL151.30買い)
ドル円買い50,000149.30(SL148.70売り)
ユーロ円売り50,000159.50(SL160.00買い)
ユーロ円買い50,000158.30
ユーロドル売り50,0001.0650(SL1.0700買い)
ユーロドル買い50,0001.0500(SL1.0450売り)
豪ドル円売り100,00097.30
豪ドル円買い50,00096.00(SL95.40売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。

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