「米利上げ局面終了」との思惑が台頭する中、先週は米感謝祭を控えた“ポジション調整”が主体となりました。
このため“ドル売り+円買い”が進行し、21日には“9月14日以来(147.139円)”へと値を落としました。
一方でそうした動きが一巡すると、その後は“巻き戻し”が進行しました。
特に前週より減少した「米新規失業保険申請件数」が発表された22日には“ドル買い”に拍車がかかり、“149.747円”まで一気に押し戻される動きとなっています。
もっともその後は米感謝祭(日本は勤労感謝の日)に絡んで流動性が大きく低下する中、“方向感定まらず”の展開を強いられながら先週の取引を終えています。
このため今週は、あらためて「次なる方向性」を探る展開が想定されるところです。
「米利上げ局面終了」との思惑は確実視されているものの、「米利下げ前倒し」を織り込むには時期尚早との見解も少なくありません。
こうした中で短期金融市場では「来年前半の米利下げ」を織り込みにかかっているだけに、思惑に乖離が生じつつあります。
今週は「ベージュブック(29日)」「米PCEコア・デフレータ(30日)」、そして「ISM製造業景況指数(1日)」が予定される中、果たしてどちらに傾斜しにかかるか…?
テクニカル的に見ると、現在推移する“149円台”には“日足・一目均衡表転換線(本日は149.285円)/基準線(同149.523円)”“50日移動平均線(149.659円)”が凝縮しています。
そしてそれを守るかのように下には“同先行スパン上限(同148.973円)”、上には“心理的な節目(150円の大台)”が控えていますので、どちらに抜けるにしても“相応のパワー”が必要になると見られます。
一方で21日の反発時には“寄引同時線(いわゆる十字線、それも下ヒゲが長い)”が描かれたことを考えれば…?
“心理的な節目”を突破するのは一苦労とは考えますが、それでも“下値の堅さ”がより意識されやすいと考えたいところです。
次なる材料を探しながら…。
《11:55》
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