FX・CFD・証券取引のことならマネーパートナーズ -外為を誠実に-

今週の為替相場、武市はこう見る

最新の記事

今週の為替相場、武市はこう見る [2024年1月15日(月)]

2024年01月15日

日本市場休場で始まった先週は、「米早期利下げ観測」と「日銀マイナス金利解除観測」を巡って揺れ動きました。

まず“鈍化(1年先期待インフレ率3.4%→3.0%)”したNY連銀消費者調査を背景に、週初は“ドル売り”が目立ちました。
ところが“実質賃金のマイナス幅拡大(→△3.0%)”が示された毎月勤労統計を経て、今度は“円売り”が目立ちました。
さらに“強め(総合+3.4%/コア+3.9%)”の米CPIをキッカケに“ドル買い(戻し)”が進行し、しかしながら翌12日発表の米PPIが“弱め(コア前月比±0.0%/同前年比+1.8%)”となったことで“押し戻され”ています。
こうして“143.422円(9日)”へと値を落とした後、“146.409円(11日)”へと駆け上がり、しかし“144.352円(12日)”へと落とされて先週の取引を終えています。

まさに“上を下への乱高下”といえますが、値幅そのものはそれほど大きいとはいい難いのが実状といえます。
冒頭で記した「米早期利下げ観測」「日銀マイナス金利解除観測」についてはどちらも定まっていないだけに、“揺れ動き”はある意味当然といえるかもしれません。

ただ短期金融市場を見れば、「米3月利下げ」の可能性はまだ“約80%”織り込まれたままとなっています。
さらに「年内利上げ幅」に関しても“6-7回”を織り込んだままという状況は、「米早期利下げ観測」へと押し戻されるには相応以上のサプライズが必要と見るのが自然です。
一方で年始の能登半島地震の影響もあって、「日銀緩和策は長期化せざるを得ない」との思惑が台頭しやすいのは否めないところがあります。

今週の注目は“週央以降(米小売売上高&欧CPI:17日/本邦CPI:19日)”となりますので、それらを見るまでは“動きづらい”と見るのが自然といえます。
ただ前記短期金融市場の状況を踏まえれば…?

基本的には“膠着(揺れ動き)”を想定しつつ、幾分“ドル買い(戻し)先行”といった展開を想定したいところです。
今週末に控える「米ブラックアウト入り」を前に、FOMCメンバーの“火消し発言”が飛び出す可能性を鑑みながら…。

《12:35》

このページの先頭へ

このページの先頭へ

プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


FX取引(外国為替証拠金取引)、商品CFD取引、証券取引、および暗号資産CFD取引(暗号資産関連店頭デリバティブ取引)に関するご注意


【パートナーズFXおよびパートナーズFXnano】
パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの取引に必要な証拠金は、取引の額の4%以上の額で、証拠金の約25倍までの取引が可能です。法人コースの建玉必要証拠金金額は原則、一般社団法人金融先物取引業協会が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率を取引の額に乗じて得た額とします。為替リスク想定比率とは、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第31項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します。但し、一般社団法人金融先物取引業協会が為替リスク想定比率を算出していない通貨ペアにつきましては、一般社団法人金融先物取引業協会と同様の算出方法にて当社が算出した為替リスク想定比率を使用しております。取引手数料は無料です。なお、外貨両替については1通貨あたり0.20円、受渡取引については1通貨あたり0.10円の手数料をいただきます。

【CFD-Metals】
CFD-Metalsは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。CFD-Metalsの取引に必要な証拠金は、取引の額の5%以上の額で、証拠金の約20倍までの取引が可能です。

【証券】
国内上場有価証券の売買等に当たっては、最大で約定代金の2.75%の手数料(消費税込み)、最低手数料は取引形態等により異なり最大で2,750円(消費税込み)をいただきます。有価証券のお預りが無く、一定期間証券口座のご利用が無い場合等は、別紙 ①「手数料等のご案内」に記載の 証券口座維持管理手数料1,100円(消費税込み)をいただきます。国内上場有価証券等は、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の価格の変動等および有価証券の発行者等の信用状況(財務・経営状況を含む)の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ(元本欠損リスク)があります。

【暗号資産CFD】
暗号資産は法定通貨(本邦通貨又は外国通貨)ではなく、特定の者によりその価値を保証されているものではありません。暗号資産は、代価の弁済を受ける者の同意がある場合に限り代価の弁済に使用することができます。暗号資産CFDは、取引時の価格の変動により、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。暗号資産CFDの取引に必要な証拠金は、取引の額の50%以上の額で、証拠金の約2倍までの取引が可能です。取引にあたり、営業日をまたいで建玉を保有した場合にはレバレッジ手数料が発生します。

取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

〈商号〉株式会社マネーパートナーズ(金融商品取引業者・商品先物取引業者)
〈金融商品取引業の登録番号〉関東財務局長(金商)第2028号
〈加入協会〉日本証券業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 日本商品先物取引協会 一般社団法人日本暗号資産取引業協会

このページの先頭へ

FX(外為取引)・証券のマネパHOME > マーケット情報 > FXコラム > 今週の為替相場、武市はこう見る > 今週の為替相場、武市はこう見る [2024年1月15日(月)]