鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 156.50~158.00 |
ユーロ円 | 168.50~170.00 |
ユーロドル | 1.0650~1.0800 |
豪ドル円 | 103.50~104.80 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
先週のFOMCでは、米インフレ鈍化は見られるものの、FOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)は前回の年内3回から1回に下方修正されるなど、相対的にタカ派的な内容であった。ただ市場では、年内2回の利下げ期待を残している情勢にある。一方、日銀は国債購入減額の方針こそ示したものの、今回は具体策の発表を見送るなど、悲喜こもごもの状態に直面している。当面、経済データを背景に7月会合で発表するに留まっており、追加利上げについては何らのヒントも得られていない状況にあり、一部では円安容認との見解も少なくない。とは言え、日銀は金利正常化を示してはいるものの、慎重姿勢を崩しておらず、全般的には不十分との見方が支配的になっている。いずれにしても今後の国債減額規模が焦点になっているが、利上げのない状態では相場を動意づかせるかは懐疑的であるだけに、引き続き相場が動意づいてからの始動を心がけるのが得策であろう。
一方、ドル円は158円目前まで円安が進行しているが、158円台では政府日銀の介入操作も視野にあり、一過性の円安気配に警戒感を強めている。同レベル前後では一旦清算局面と見なした方が無難であるだけに、引き続レンジ幅ドル円156.50~158.00円を重視し、同レベル前後から少なめのナンピン売買で対応することが賢明であろう。
他方、ユーロドルはフランスの政局不安が重石になっており、戻り売りが優勢だが、1.07割れでは利益確定買いが随所に散見されており、拙速的な下値トライは慎重になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0650~1.0800を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、156円台半ば前後から押し目買いと共に、158円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.06台半ば前後から押し目買いと共に、1.08前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は昨日と同様に戻り売り優先しており、現状ではドル円158円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は156円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、1.07前後では利食いと損切りが相交じり、試行錯誤が続いている。現状では積極的な売買を手控えており、ユーロドル1.06台半ば前後から押し目買いと共に、1.08前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円156円台半ば前後ではロング、158円台ではショートをイメージし、ユーロ円は168円台半ば前後から押し目買いと共に、170円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は103円台半ば前後から押し目買いと共に、104円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 156.00 | 158.50 |
ユーロ円 | 167.80 | 170.50 |
ユーロドル | 1.0600 | 1.0850 |
豪ドル円 | 103.00 | 105.30 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
市場のストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 156.00 | 158.50 |
ユーロ円 | 167.80 | 170.50 |
ユーロドル | 1.0600 | 1.0850 |
豪ドル円 | 103.00 | 105.30 |
現在のポジション
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆169.30(SL170.00買い) |
ユーロドルロング | 50,000 | ☆1.0690(SL1.0650売り) |
2024年6月収支経過(3~18日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥30,000 | |
ユーロ円 | +¥175,000 | |
ユーロドル | +¥92,500(+$550) | |
豪ドル円 | +¥115,000 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 158.00(SL158.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | 156.30(SL155.80売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆169.30(SL169.80買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 167.50(SL167.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0770 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0630(SL1.0580売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 104.80(SL105.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 103.30(SL102.80売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 158.00(SL158.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | 156.50(SL156.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 170.00(SL170.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 168.50 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0780 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0650(SL1.0600売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 104.80(SL105.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 103.50(SL103.00売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。