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為替イブニング海外市場2024年6月14日

2024年06月14日
(コラム執筆時間:19時21分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円156.00~158.00
ユーロ円167.00~169.00
ユーロドル1.0630~1.0800
豪ドル円103.00~104.80
相場状況の振り返りと今後の展開予想

日銀は長期国債の買い入れを減額する方針を決定したものの、総じて、具体案に欠ける内容であり、実質的な利上げは7月以降に持ち越されている。市場では失望感も踏まえながら、ドル円158円台まで一時上昇している。日銀としても、FRBの年内の利下げが先送りされたことが想定外なのであろうが、政府日銀の独自路線が改めて不透明なだけに、一部では再びドル円160円台を意識しなければならない状況にある。そして、更なる円安局面ともなれば、5月のこれまでの実弾投入が頓挫する可能性もあるだけに、業界筋からは批判的な見解が多数見られている。そして、植田日銀総裁は記者会見において、最近の円安の動きは物価の上振れ要因であり、政策運営上、十分注視と述べている。ただ、恒例の円安けん制に過ぎないとの見解も少なくないが、いずれにしても、政府日銀が正念場を迎えていることは間違いなく、当面、過度な円安期待は自重局面にあると見なした方が無難であろう。

一方、ドル円は158円台を回復したことから、基本的には底堅い展開ではあるが、反面、実弾投入に対する警戒感も増幅しており、ドル円158円台以上からの高値掴みには要注意であろう。いずれにしても、利食いと損切りが相交じり、安易にどちらにも仕掛けづらい側面が強いが、引き続レンジ幅ドル円156.00~158.00円を重視し、同レベル前後から少なめのナンピン売買で対応することが賢明であろう。

他方、ユーロドルはフランスの政局不安や欧州圏の一枚板に脆弱性があり、戻り売りが優先されている。また、安全資産のドル買いと円買いが同時発生しており、ユーロドルは足早に1.7割れと急落している。ただ、円が全面安の展開にあっただけに、相対的には変動売りに圧された感も強く、拙速的な下値トライは慎重になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0630~1.0800を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円156円前後から押し目買いと共に、ドル円158円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.06台半ば割れから押し目買いと共に、1.08前後からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、一喜一憂した感が強いが、輸出企業は、ドル円157円台半ば前後から158円台までナンピン売りを実施しているが、急落後にはドル円158円台の上値の重さが意識され、ドル円158円前後に集約されている模様。一方、輸入企業は買い急ぐことなく、ドル円156円台半ば割れから押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、損切りが一巡したとは言い難く、戻りの鈍さが意識されている。ユーロドル1.07割れから押し目買いを随時実施しており、現状では1.06前後を視野に、同レベル化押し目買いと共に、1.08前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円156円前後ではロング、ドル円158前後ではショートをイメージし、ユーロ円は167円前後から押し目買いと共に、169円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は103円前後から押し目買いと共に、105円前後からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円155.50158.50
ユーロ円166.50169.50
ユーロドル1.05801.0830
豪ドル円102.50105.30

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

市場のストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円155.50158.50
ユーロ円166.50169.50
ユーロドル1.05801.0830
豪ドル円102.50105.30
現在のポジション
ユーロドルロング50,000☆1.0690(SL1.0630売り)
前日のSL実行ポジション
ユーロ円ショート50,000★▼169.50(SL170.00買い)-\25,000
2024年6月収支経過(3~14日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円+¥30,000+¥15,000
ユーロ円+¥175,000+¥100,000
ユーロドル+¥92,500(+$550)+$300
豪ドル円+¥115,000+¥40,000
前日の売買 東京市場
ドル円売り50,000★△156.80(156.00ロングカバー)+¥40,000
ユーロ円売り50,000☆170.00(SL170.50買い)
前日の売買&予定 海外市場
ユーロ円買い50,000★△169.00(170.00ショートカバー)+¥50,000
ユーロドル買い50,000★△1.0760(1.0830ショートカバー)+$300
本日の売買&予定 東京市場
ドル円売り50,000☆▼157.50(SL158.00買い)-¥25,000
ドル円買い50,000156.00(SL155.50売り)
ユーロ円売り50,000☆169.50(SL170.00買い)
ユーロ円買い50,000☆△168.00(169.50ショートカバー)+\75,000
ユーロドル売り50,0001.0830(SL1.0880買い)
ユーロドル買い50,000☆1.0690(SL1.0640売り)
豪ドル円売り50,000105.00(SL105.50買い)
豪ドル円買い50,000☆△103.70(104.50ショートカバー)+¥40,000
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り50,000158.00(SL158.50買い)
ドル円買い50,000156.00(SL155.50売り)
ユーロ円売り50,000169.00(SL169.50買い)
ユーロ円買い50,000167.00(SL166.50売り)
ユーロドル売り50,0001.0780
ユーロドル買い50,0001.0630(SL1.0580売り)
豪ドル円売り50,000104.80(SL105.30買い)
豪ドル円買い50,000103.00(SL102.50売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。

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