鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 156.00~157.50 |
ユーロ円 | 168.50~170.00 |
ユーロドル | 1.0730~1.0880 |
豪ドル円 | 103.50~105.00 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
昨日発表された5月米消費者物価指数は前年比+3.33%と前回および市場予想+3.4%を下回り、コア前年比も+3.4%と前回+3.6%および予想+3.5%を下回った。この結果を受けて米10年債利回りは4.38%付近から一気に4.27%まで急低下し、ドルの戻り売りが先行したことでドル円は一時156円割れ、そしてユーロドルは1.0770付近から1.08台半ば近辺へと上伸している。ただその後のFOMCでは金利見通し(ドット・プロット)が年内1回利下げ予想に留まっており、再びドルを買い戻す機運が高まるなど、市場では往って来いの展開に混迷度を深めている。またパウエル議長の会見では、インフレ率に言及したものの、依然として高過ぎるとしており、確信を強めるには更に良好なデータが必要との認識を示している。ただ一部では、今回のドット・プロットは米5月CPIを考慮していない可能性が高いとの指摘もあり、相対的には年内2回程度の利下げが有力視されている。いずれにしても様々な売買材料が混在しているだけに、引き続き相場が大きく動意づいてからの始動が得策であろう。
一方、ドル円は5月米消費者物価指数とFOMCの結果を受けて、波乱含みの展開を強いられているが、相対的には円高圧力が増しており、戻り売りが優勢になっている。週末の日銀金融政策決定会合では国債購入の減額が検討されているが、あくまでも段階的な金融引き締め策であり、市場へのインパクトは限られている。それでいて157円台が重石になっているだけに、引き続きレンジ幅ドル円156.00~157.50円を重視し、同レベル前後から少なめのナンピン売買で対応することが得策であろう。
他方、ユーロドルは米ドル主導の展開に変わりはないが、デギンドスECB副総裁発言では不確実性のレベルが非常に大きく、この先6カ月間における金利の道筋は確定していないと述べているなど、現状では拙速的な上値トライも下値トライも慎重になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0730~1.0880を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、156円前後から押し目買いと共に、157円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.07台半ば前後から押し目買いと共に、1.08台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は円買い優勢と見なしており、昨日と同様にドル円157円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は156円前後から買いを随時実施しているなど、押し目買いを継続している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、戻り売りを優先しているが、現状ではユーロドル1.07台半ば割れから押し目買いと共に、1.08台半ば以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円156円前後ではロング、157円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は168円台半ば前後から押し目買いと共に、170円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は103円台半ば前後から押し目買いと共に、105円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 155.50 | 158.00 |
ユーロ円 | 168.00 | 170.50 |
ユーロドル | 1.0700 | 1.0930 |
豪ドル円 | 103.00 | 105.50 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
市場のストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 155.50 | 158.00 |
ユーロ円 | 168.00 | 170.50 |
ユーロドル | 1.0700 | 1.0930 |
豪ドル円 | 103.00 | 105.50 |
現在のポジション
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆169.50(SL170.00買い) |
ユーロドルショート | 50,000 | ☆1.0830(SL1.0880買い) |
豪ドル円ショート | 50,000 | ☆104.50(SL105.00買い) |
2024年6月収支経過(3~13日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥55,000 | +¥40,000 |
ユーロ円 | +¥75,000 | |
ユーロドル | +¥42,300(+$250) | |
豪ドル円 | +¥75,000 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 157.80(SL158.30買い) |
ドル円買い | 50,000 | ☆156.00(SL155.50売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆169.50(SL170.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 168.00(SL167.50売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | ☆1.0830(SL1.0880買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0680(SL1.0630売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | ☆104.50(SL105.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 103.00(SL102.50売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 157.50(SL158.00買い) |
ドル円売り | 50,000 | ☆△156.80(156.00ロングカバー)+¥40,000 |
ドル円買い | 50,000 | 156.00(SL155.50売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 170.00(SL170.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 168.80 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0880(SL1.0930買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0750 |
豪ドル円売り | 50,000 | 105.00(SL105.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 103.80 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。