鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 159.50~161.50 |
ユーロ円 | 170.50~172.30 |
ユーロドル | 1.0600~1.0780 |
豪ドル円 | 105.80~107.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
ドル円は一気に節目の160円台を突破し、一時160円台後半まで上昇した。4月29日の介入レベル(160.17円)を超えるなど、政府日銀の対応が問われている。現状を踏まえれば、円安容認姿勢と捉えても何ら不思議ではないが、もはや国債購入の減額程度では円安進行に歯止めが掛からない情勢にあるとも言える。神田財務官や鈴木財務大臣が過度な変動があれば適切な対応を取ると再三繰り返してはいるものの、現在は介入効果を高めるタイミングを模索しているのだろう。ただ円独歩安が常態化している以上、具体的な減額規模や利上げ方針を打ち出す必要性に迫られており、次なる実弾投入では失敗を許せない外部環境にある。引き続き節目節目で緊張感を強めざるを得ないだろうが、相対的には少なめのナンピン売買を重視し、臨機応変な売買が求められている。
一方、ドル円は上値の目処が図れないが、相対的には円安を放置できない状況下にある。当面、ドルの急落を備える意味でも、戻り売りに比重を置いた方がリスクの軽減に繋がるであろう。反面、ストップロスが一巡しておらず、拙速的な下値トライは慎重になっている。引き続レンジ幅ドル円159.30~161.30円まで拡大し、同レベル前後から少なめのナンピン売買で対応することが賢明であろう。
他方、ユーロドルは方向感に乏しい中、米ドル主導の展開に変化はないが、欧州圏の政局不安も重なって戻り売りが優先されている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0600~1.0780を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、159円台半ば前後から押し目買いと共に、161円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に1.06前後から押し目買いと共に、1.07台後半からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円160円台半ば前後から売りを随時実施しているが、政府日銀の介入期待も後退しているだけに、現状では161円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は159円台半ば前後から少なめの押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、戻り売りを優先しているが、現状では見極めの時期と捉えており、ユーロドル1.06台半ば割れから押し目買いと共に、1.07台後半からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円159円台半ば前後ではロング、161円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は170円台半ば前後から押し目買いと共に、172円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は106円割れから押し目買いと共に、107円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 159.00 | 162.00 |
ユーロ円 | 170.00 | 172.80 |
ユーロドル | 1.0550 | 1.0830 |
豪ドル円 | 105.30 | 108.00 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
市場のストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 159.00 | 162.00 |
ユーロ円 | 170.00 | 172.80 |
ユーロドル | 1.0550 | 1.0830 |
豪ドル円 | 105.30 | 108.00 |
現在のポジション
ドル円ショート | 50,000 | ☆160.50(SL161.30買い) |
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆171.80(SL172.50買い) |
ユーロドルロング | 50,000 | ☆1.0690(SL1.0630売り) |
豪ドル円ショート | 50,000 | ☆106.80(SL107.50買い) |
前日のSL実行ポジション
ドル円ショート | 50,000 | ☆▼159.50(SL160.30買い)-¥40,000 |
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆▼170.50(SL171.80買い)-¥65,000 |
豪ドル円ショート | 50,000 | ★▼105.00(SL106.80買い)-¥90,000 |
2024年6月収支経過(3~26日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥85,000 | -¥40,000 |
ユーロ円 | +¥50,000 | -¥65,000 |
ユーロドル | +¥93,900(+$550) | |
豪ドル円 | +¥25,000 | -¥90,000 |
前日の売買 東京市場
豪ドル円売り | 50,000 | ☆106.80(SL107.30買い) |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | ☆160.50(SL161.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 158.80 |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆171.80(SL172.30買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 170.30 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0770 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0620(SL1.0570売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 107.50(SL108.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 105.80 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 161.50(SL162.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 159.50 |
ユーロ円売り | 50,000 | 172.30(SL172.80買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 170.50 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0750 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0600(SL1.0550売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 107.50(SL108.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 105.80 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。