鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 158.00~159.80 |
ユーロ円 | 172.30~174.00 |
ユーロドル | 1.0800~1.0950 |
豪ドル円 | 106.80~108.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
昨日の円高気配が介入操作であるかは疑問視される中、鈴木財務相は日銀によるレートチェック報道についてもノーコメントではあるが、その後のドルの買い戻し基調から判断すれば、実弾投入の可能性は低いと判断するのが順当であろう。ただFRBの利下げ期待のみでは、加速的な円高局面は描きづらい状況にある。一方、日本政府は24年度の実質成長率を従来の1.3%から1.0%程度に小幅下方修正しているが、相対的には円安の副作用を含めて物価高が想定以上に重石になっていることを表しており、金利正常化が否応もなしに高まっている。とは言え、38年ぶりの円安に対しても政府日銀のもどかしい態度を考慮すれば、依然としてFRBが利下げを実施するまで静観する可能性もある。いずれにしても3連休を前にして神経質な展開が予想されるだけに、無理をせずに通常よりもレンジ幅を拡大して、じっくり待機策に努めることが得策であろう。
一方、ドル円は早々に159円台を回復しており、拙速的な下値トライは慎重にならざるを得ない。ただ日経平均株価が前日比1,033円安とリバウンド状態にあり、株式市場及び為替市場も緊張感を深めている。いずれにしても市場には米債券利回り動向や政府日銀の介入操作、そしてリスク回避のポジション手仕舞いなど、様々な波乱材料があるだけに、引き続きレンジ幅ドル円158.00~159.80円まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが一考であろう。
他方、ユーロドルは米債券利回り低下を受けて買い戻しが優勢ではあるが、さらなる買い材料が乏しく、依然として上値の重さが意識されている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0800~1.0950を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、158円前後から押し目買いと共に、160円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.08前後から押し目買いと共に、1.09台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、ストップロスが一巡したとは言い難く、調整主導の展開を強いられている。輸出企業はドル円160円台で上値の重さを意識してはいるが、現状では同レベル前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は158円前後から少なめの押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中で調整色を強めているが、米債券利回り低下を受けて底堅い展開と判断している。現状ではユーロドル1.08前後から押し目買いと共に、1.09台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円158円前後ではロング、160円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は172円台半ば割れから押し目買いと共に、174円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は107円割れから押し目買いと共に、108円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 157.30 | 160.50 |
ユーロ円 | 171.30 | 174.50 |
ユーロドル | 1.0750 | 1.0930 |
豪ドル円 | 106.00 | 109.00 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
市場のストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 157.30 | 160.50 |
ユーロ円 | 171.30 | 174.50 |
ユーロドル | 1.0750 | 1.0930 |
豪ドル円 | 106.00 | 109.00 |
現在のポジション
ユーロドルショート | 50,000 | ☆1.0880(SL1.0930買い) |
2024年7月収支経過(01~12日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | ±¥0 | +¥50,000 |
ユーロ円 | -¥125,000 | -¥15,000 |
ユーロドル | +¥77,800(+$450) | |
豪ドル円 | -¥65,000 | -¥5,000 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買 海外市場
ドル円買い | 50,000 | ★△160.50(161.50ショートカバー)+¥50.000 |
ユーロ円買い | 50,000 | ★▼174.30(174.00ショートカバー)-¥15,000 |
ユーロドル売り | 50,000 | ☆1.0880(SL1.0930買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | ★▼108.30(108.20ショートカバー)-¥5,000 |
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 159.80(SL160.30買い) |
ドル円買い | 50,000 | 158.00(SL157.50売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 174.00(SL174.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 172.30(SL171.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0950(SL1.1000買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0820 |
豪ドル円売り | 50,000 | 108.50(SL109.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 106.80(SL106.30売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。