鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 160.30~162.00 |
ユーロ円 | 173.80~175.50 |
ユーロドル | 1.0750~1.0880 |
豪ドル円 | 108.00~109.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
本日もパウエル議長が下院金融サービス委員会で議会証言を行うが、前日の上院での証言内容を踏襲する公算が高く、市場の関心は明日の6月米消費者物価指数(CPI)に移行している。直近の米経済指標の脆弱性を考慮すればCPIも弱含む可能性が高いが、先のパウエルFRB議長の議会証言では引き締め的な政策運営を維持する可能性もあり、早期利下げは時期尚早との見方が優勢になっているなど拙速的なドルロングの手仕舞いは敬遠されている。そんな中、日経平均株価は米株式市場でS&P500指数が史上最高値を更新した流れを引き継ぎ、前日比251円高と最高値を更新しているなど、上値の目処が立ちにくい状況にある。やや穿った見方になるが、上海総合指数は下落の一途であり、チャート分析的には依然として下落余地を残しているだけに、中国離れを踏まえた中国マネーが日米株式市場の追い風になる可能性は捨てきれない。とはいえ、市場全般には過熱感が生じており、株及び為替市場共にもう一段の上昇局面では一旦清算入りと見なした方が無難であろう。
一方、ドル円は日米の政策方針の相違が長期化する可能性も高く、安易にどちらにも仕掛けづらい状況ではあるが、現状レベル161円台半ば前後では利食いと損切りが相交じり混沌としている。安易な実弾投入は投機筋の格好の標的になる可能性もあるだけに、引き続きレンジ幅ドル円160.30~162.00円を重視し、同レベル前後から少なめのナンピン売買で対応することが賢明であろう。
他方、ユーロドルは、1.08台前半で膠着度を強めており、ほぼ蚊帳の外状態にあるが、米ドル主導の展開に変わりがないだけに、引き続きレンジ幅ユーロドル1.0750~1.0880を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが一考であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、160円前後から押し目買いと共に、162円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.07台半ば前後から押し目買いと共に、1.08台後半からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は今朝と同様に、現状ではドル円162円台を視野に、同レベル前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業も同様に、160円前後を視野に、160円台半ば割れから少なめの押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、微調整に終始している。現状では今朝と同様に、ユーロドル1.07台半ば前後から押し目買いと共に、1.08台後半からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、繰り返しになるが、ドル円160円前後ではロング、162円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は174円割れから押し目買いと共に、175円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は108円前後から押し目買いと共に、109円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 159.50 | 162.50 |
ユーロ円 | 173.20 | 176.00 |
ユーロドル | 1.0700 | 1.0930 |
豪ドル円 | 107.50 | 110.00 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
市場のストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 159.50 | 162.50 |
ユーロ円 | 173.20 | 176.00 |
ユーロドル | 1.0700 | 1.0930 |
豪ドル円 | 107.50 | 110.00 |
現在のポジション
ドル円ショート | 50,000 | ☆161.50(SL162.00買い) |
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆174.00(SL175.50買い) |
豪ドル円ショート | 50,000 | ☆108.20(SL109.50買い) |
前日のSL実行ポジション
ドル円ショート | 50,000 | ★▼160.50(SL161.50買い)-¥50,000 |
2024年7月収支経過(01~10日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥50,000 | -¥50,000 |
ユーロ円 | -¥110,000 | |
ユーロドル | +¥78,300(+$450) | |
豪ドル円 | -¥70,000 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買 海外市場
ドル円売り | 50,000 | ☆161.50(SL162.00買い) |
本日の売買&予定 東京市場
出来ず Nothing done | ||
ドル円売り | 50,000 | 161.80(SL162.30買い) |
ドル円買い | 50,000 | 160.30 |
ユーロ円売り | 50,000 | 175.00(SL175.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 173.50 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0880(SL1.0930買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0750(SL1.0700売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 109.50(SL109.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 108.00 |
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 162.00(SL162.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | 160.30 |
ユーロ円売り | 50,000 | 175.50(SL176.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 173.80 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0880(SL1.0930買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0750(SL1.0700売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 109.50(SL109.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 108.00 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。