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為替イブニング海外市場2024年7月5日

2024年07月05日
(コラム執筆時間:19時14分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円160.00~161.80
ユーロ円173.50~175.00
ユーロドル1.0730~1.0880
豪ドル円107.50~109.00
相場状況の振り返りと今後の展開予想

市場は英総選挙で野党・労働党が勝利と、俄かに緊張感を強めている。ただ相場への影響は限定的であるように、今晩の6月の米雇用統計を見極めるまでは安易にどちらにも仕掛けづらい状況にある。ただ労働党の次期首相スターマー氏が会見を行う予定だが、一部ではユーロ圏への復活の声も聞かれており、近い将来ユーロドルの追い風になる可能性がある。そんな中、今晩発表される米雇用統計が脆弱性を帯びており、一旦ドルを手仕舞う動きが散見されており、ドル円は節目の160円割れも意識され始めている。ただ米金利の優位性は変わっていないだけに、もう一段のドル下落局面では一旦買い戻しに転じることが一考であろう。東京株式市場では日経平均株価が6日ぶりに小幅反落しているが、連日のように史上最高値を更新するなど、円安が株式市場の活性化を促したことは間違いなく、着々と4万円台が定着した感が強い。株価への影響を考慮すれば、政府日銀としても必然的に利上げには慎重にならざるを得ないだろうが、反面、過度な円安が物価上昇や実質賃金のマイナスなどの副作用も指摘されているだけに、ジレンマ状態に陥っているのが現状であろう。いずれにしても米欧ではインフレ鈍化によって金融緩和策が講じられる可能性が高いが、本邦ではインフレ上昇と真逆であり、米欧の利下げを待つよりも独自の金融引き締め策が求められている。引き続き直近のレンジ幅を重視し、相場が動意づいてからのナンピン売買に徹することが賢明であろう。

一方、ドル円は円売りが一服しているが、現状レベルからの実弾投入は考えられないだけに、拙速的な下値トライは自重局面にある。ただ米雇用統計次第では160円割れも視野に入るだけに、引き続きレンジ幅ドル円160.00~161.80円を重視し、同レベル前後から少なめのナンピン売買が賢明であろう。

他方、ユーロドルは1.08台で底堅い展開を見せているが、依然として独自の買い材料が乏しい。ただ米雇用統計次第では多少の乱高下も意識されているだけに、引き続きレンジ幅ユーロドル1.0730~1.0880を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが一考であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、160円前後から押し目買いと共に、162円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.07台前半から押し目買いと共に、1.08台後半からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、米雇用統計待ちであり、様子見スタンスを強めている。輸出企業は今朝と同様に、ドル円162円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は160円割れを視野に、同レベル前後から押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、調整色を強めているが、現状では今朝と同様に、ユーロドル1.07前後から押し目買いと共に、1.08台半ば以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円160円割れではロング、162円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は173円半ば割れから押し目買いと共に、175円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は107円台半ば前後から押し目買いと共に、109円前後からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円159.50162.30
ユーロ円172.80175.30
ユーロドル1.06701.0930
豪ドル円107.00109.50

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

市場のストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円159.50162.30
ユーロ円172.80175.30
ユーロドル1.06701.0930
豪ドル円107.00109.50
現在のポジション
ドル円ショート50,000☆160.50(SL161.80買い)
ユーロ円ショート50,000☆174.00(SL174.80買い)
豪ドル円ショート50,000☆108.20(SL108.80買い)
2024年7月収支経過(01~05日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円
ユーロ円-¥110,000
ユーロドル+¥78,300(+$450)
豪ドル円-¥70,000
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done
本日の売買&予定 東京市場
出来ず Nothing done
ドル円売り50,000162.00(SL162.50買い)
ドル円買い50,000160.30
ユーロ円売り50,000175.00(SL175.50買い)
ユーロ円買い50,000173.50
ユーロドル売り50,0001.0850(SL1.0900買い)
ユーロドル買い50,0001.0730(SL1.0680売り)
豪ドル円売り50,000109.00(SL109.50買い)
豪ドル円買い50,000107.50
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り50,000161.80(SL162.30買い)
ドル円買い50,000160.10
ユーロ円売り50,000174.80(SL175.30買い)
ユーロ円買い50,000173.50
ユーロドル売り50,0001.0870(SL1.0920買い)
ユーロドル買い50,0001.0730(SL1.0680売り)
豪ドル円売り50,000108.80(SL109.30買い)
豪ドル円買い50,000107.50
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。

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