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為替モーニング東京市場2024年7月3日

2024年07月03日
(コラム執筆時間:09時03分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円160.30~162.30
ユーロ円172.30~174.00
ユーロドル1.0650~1.0800
豪ドル円106.50~108.30
相場状況の振り返りと今後の展開予想

市場ではトランプ前大統領の勝利を前提にした様々な憶測が飛び交う中、昨日はパウエルFRB議長がECB主催のフォーラムにおいて、物価はディスインフレ傾向再開を示すようになったと述べたことで、一時ドル売りが強まった。ただ同議長はインフレが2%まで下がることを確信したい旨も述べており、依然として経済データを中心、利下げには慎重姿勢も示している。それ故に市場も週末の6月米雇用統計に関心が集まっているが、インフレ鈍化傾向が再確認されればドル売りへの期待が強まる可能性は捨てきれない情勢にある。一方、日米金利差が縮小したとはいい難いものの、日本10年物国債利回りが12年ぶりに1.1%を回復しており、政府日銀による実弾投入への期待も強まる中でドルを拙速的に買い上がる難しさも広がりつつある。また本日は新紙幣が発行されるが、金利正常化が日本経済活性化を促す可能性もある。さらに日経平均株価が再度4万円台を回復していることもあって、円安の副作用は徐々に解消されるとの見方も少なくない。引き続き直近のレンジ幅を重視し、相場が大きく動意づいてからの始動が得策であろう。

一方、ドル円は米債券利回り低下も手伝ってやや円高に傾斜しているが、日米金利差拡大を背景に拙速的な下値トライには至っておらず、161円台半ば前後で試行錯誤が続いている。たださらなる上昇局面では政府日銀の実弾投入も意識され始めており、162円台以上からの高値掴みには要注意といわざるを得ない。引き続きレンジ幅ドル円160.30~162.30円を重視し、同レベル前後から少なめのナンピン売買が賢明であろう。

他方、ユーロドルは仏政局不安を巡って戻り売りが優先されているが、次回のECB理事会では金利据え置きが見込まれており、拙速的な下値トライは慎重になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0650~1.0800を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが一考であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、160円台半ば割れから押し目買いと共に、162円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.06台半ば前後から押し目買いと共に、1.08前後からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は昨日と同様に、ドル円162円台を視野に、同レベル前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は160円前後を中心に、160円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、戻り売りを優先しているが、ユーロドル1.06台半ば前後から押し目買いと共に、1.08前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円160円前後ではロング、162円台以上ではショートをイメージし、ユーロ円は172円台半ば割れから押し目買いと共に、174円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は106円台半ば前後から押し目買いと共に、108円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円159.90162.80
ユーロ円171.70174.50
ユーロドル1.06001.0850
豪ドル円106.10108.80

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

市場のストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円159.90162.80
ユーロ円171.70174.50
ユーロドル1.06001.0850
豪ドル円106.10108.80
現在のポジション
ドル円ショート50,000☆160.50(SL162.20買い)
ユーロ円ショート50,000☆173.30(SL174.00買い)
ユーロドルロング50,000☆1.0690(SL1.0670売り)
豪ドル円ショート50,000☆106.80(SL108.20買い)
2024年7月収支経過(01~03日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円
ユーロ円-¥75,000
ユーロドル
豪ドル円
前日の売買 東京市場
ユーロ円売り50,000☆173.30(SL173.80買い)
前日の売買&予定 海外市場
出来ず Nothing done
ドル円売り50,000162.30(SL162.80買い)
ドル円買い50,000160.50
ユーロ円売り50,000173.80(SL174.30買い)
ユーロ円買い50,000172.30
ユーロドル売り50,0001.0770
ユーロドル買い50,0001.0650(SL1.0600売り)
豪ドル円売り50,000108.30(SL108.80買い)
豪ドル円買い50,000106.70
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り50,000162.20(SL162.70買い)
ドル円買い50,000160.50
ユーロ円売り50,000174.00(SL174.50買い)
ユーロ円買い50,000172.50
ユーロドル売り50,0001.0770
ユーロドル買い50,0001.0650(SL1.0600売り)
豪ドル円売り50,000108.20(SL108.70買い)
豪ドル円買い50,000106.70
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。

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