鈴木予想レンジ
| 通貨ペア | 予想レンジ |
|---|---|
| ドル円 | 159.80～161.80 |
| ユーロ円 | 171.50～173.50 |
| ユーロドル | 1.0650～1.0800 |
| 豪ドル円 | 106.30～108.00 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
心理的節目160円の突破後、週末にかけて一時38年ぶりに161円台前半まで急伸するなど、依然として底堅い展開を強いられている。ただ5月のPCEデフレータが前月比で横ばい/前年比で2.6％の上昇となり、FRBが注視している住宅とエネルギーを除くサービスインフレも前月比0.1％の上昇と昨年10月以来の低い伸び率になるなど、米年内利下げを裏付ける内容といえる。一方、本邦では7月会合において国債買入減額が検討されてはいるが、利上げに関しては未だに慎重論もあり、利上げに移行したとしても最小限の0.25％に留まる公算が高いだけに、日米金利差拡大を背景としたドル買い・円売り志向は根強いものがある。そんな中、今週はECBフォーラムでラガルドECB総裁とパウエルFRB議長講演、そしてFOMC議事録と米雇用統計など盛り沢山の売買材料が予定されており、またイギリス総選挙やフランス下院選挙決選投票などの様々な不安材料もあるだけに、安易にどちらにも仕掛けづらい外部環境にある。引き続き相場が大きく動意づいてからの始動が得策であろう。
一方、ドル円は日米金利差を背景に160円台が定着した感が強いが、依然として政府日銀の介入タイミングに注視せざるを得ない。現段階では物価上昇や実質賃金のマイナスなど円安メリットよりもデメリットが上回っており、政府日銀の政策方針が問われているが、引き続きレンジ幅ドル円159.80～161.80円まで拡大し、同レベル前後から少なめのナンピン売買で対応することが賢明であろう。
他方、仏政局不安を背景にした仏国債利回りの上昇もあり、ユーロドルは1.07台半ば前後まで反転してはいるが、更なる買い材料は希薄であり、積極的に買い上がる難しさもある。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0650～1.0800を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、160円割れから押し目買いと共に、161円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.06台半ば前後から押し目買いと共に、1.08前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は日銀の介入期待もあるが、現状ではドル円161円台半ば以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は160円前後から少なめの押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、引き続き戻り売りを優先している。現状ではユーロドル1.06台半ば前後から押し目買いと共に、1.08前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円160円割れではロング、161円台後半ではショートをイメージし、ユーロ円は171円台半ば前後から押し目買いと共に、173円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は106円台半ば前後から押し目買いと共に、108円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
| 通貨 | 売り | 買い |
| ドル円 | 159.30 | 162.30 |
| ユーロ円 | 170.50 | 173.30 |
| ユーロドル | 1.0580 | 1.0830 |
| 豪ドル円 | 105.80 | 108.30 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
市場のストップロス・オーダー状況
| 通貨 | 売り | 買い |
| ドル円 | 159.30 | 162.30 |
| ユーロ円 | 170.50 | 173.30 |
| ユーロドル | 1.0580 | 1.0830 |
| 豪ドル円 | 105.80 | 108.30 |
現在のポジション
| ドル円ショート | 50,000 | ☆160.50（SL161.80買い） |
| ユーロ円ショート | 50,000 | ☆171.80（SL173.30買い） |
| ユーロドルロング | 50,000 | ☆1.0690（SL1.0650売り） |
| 豪ドル円ショート | 50,000 | ☆106.80（SL108.00買い） |
2024年6月収支結果 プラス＋￥84,800
| 通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
| ドル円 | －￥85,000 | |
| ユーロ円 | ＋￥50,000 | |
| ユーロドル | ＋￥94,800（＋＄550） | |
| 豪ドル円 | ＋￥25,000 |
前日の売買 東京市場
| 出来ず Nothing done |
前日の売買＆予定 海外市場
| 出来ず Nothing done8 | ||
| ドル円売り | 50,000 | 161.80（SL162.30買い） |
| ドル円買い | 50,000 | 160.00 |
| ユーロ円売り | 50,000 | 172.80（SL173.30買い） |
| ユーロ円買い | 50,000 | 171.00 |
| ユーロドル売り | 50,000 | 1.0770 |
| ユーロドル買い | 50,000 | 1.0630（SL1.0580売り） |
| 豪ドル円売り | 50,000 | 107.80（SL108.30買い） |
| 豪ドル円買い | 50,000 | 106.10 |
本日の売買予定 東京市場
| ドル円売り | 50,000 | 161.80（SL162.30買い） |
| ドル円買い | 50,000 | 160.00 |
| ユーロ円売り | 50,000 | 173.30（SL173.80買い） |
| ユーロ円買い | 50,000 | 171.50 |
| ユーロドル売り | 50,000 | 1.0780 |
| ユーロドル買い | 50,000 | 1.0650（SL1.0600売り） |
| 豪ドル円売り | 50,000 | 108.00（SL108.50買い） |
| 豪ドル円買い | 50,000 | 106.50 |
記号・略称解説
ロング＝買い、ショート＝売り
△＝プラス、▼＝マイナス
☆新規、★実行済み
SL＝損失確定（Stop Loss）
TP＝利益確定（Take Profit）
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット：東京市場 17：00、海外市場 5：00（日本時間）
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。
