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マネパ為替分析 日刊レポート

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「下値はより固いが、上値も重い」は変わらない…!?

2024年05月20日

◆ “155円台”での“揺れ動き”… 

先週末も「米年内利下げ」への思惑と、それを押し戻す「FRB要人発言(早期に利下げに慎重)」に挟まれる展開でした。

まず米10年債利回りが“上昇(→4.40%)”したことから、欧州タイムにかけてドル円は“155.980円”へと上値を拡大しました。
ただ“156円台”に乗せ切ることができないまま、米経済指標は前日と同じく“弱め”となりました。
こうして「米年内利下げ」への思惑が再燃する中、“155.247円”へと押し戻されていきました。

ところがFRB要人発言は相変わらず“タカ派寄り”であり、米10年国債利回りは“さらに上昇(→4.42%)”しています。
こうしてドル円はすかさず“切り返し”、“155円後半(終値は155.705円)”へと再び押し戻されて、先週末の取引を終えています。


◆「下値はより固い」ばかりが意識されているが…?

前記“タカ派寄り”の中でも、『インフレ次第では利上げも辞さない』というボウマンFRB理事発言は別格だったといえます。
このため「米年内利下げ」への思惑が後退するのは致し方ないところですが、ただ「米インフレ再燃」が後退したのは紛れもない事実といえます。
このため“巻き戻し(ドル買い)”が目立つのはある意味で当然といえますが、ここから“ドル買い”が加速するかは甚だ疑問といわざるを得ない…?

「日銀追加利上げ」に具体的な道筋が見えない以上、「日米金利格差は当面高止まり」との思惑が大きく変わることはないと見られます。
このため基本的には“下値の堅さ”が際立ちやすく、場合によっては“156円回復”も見られるかもしれません。
ただし「米インフレ鈍化」は定かとはいいがたいものの、「米インフレ再燃」が後退しているのは事実でもあります。
このため“加速”するかは微妙といわざるを得ず、引き続き「下値はより固いが、上値も重い」と鑑みながら、神経質なマーケットと対峙したいところです。


◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。

157.980(5/1高値、大台)
157.911(+2σ)
157.010(4/29~5/3の61.8%戻し、大台)
上値5:156.771(5/14高値、ピボットハイブレイクアウト)
上値4:156.668(+1σ)
上値3:156.549(5/15高値)
上値2:156.377(ピボット2ndレジスタンス)
上値1:155.980(5/17高値、日足・一目均衡表基準線、ピボット1stレジスタンス、大台)
前営業日終値:155.705
下値1:155.456(20日移動平均線、週足・一目均衡表転換線)
下値2:155.308(ピボット1stサポート)
下値3:155.247(5/17安値)
下値4:155.190(日足・一目均衡表転換線)
下値5:155.074(5/16~5/17の38.2%押し、大台)
154.911(ピボット2ndサポート)
154.794(5/16~5/17の50%押し)
154.514(5/16~5/17の61.8%押し、ピボットローブレイクアウト)
154.183(-1σ)
154.000(大台)
153.608(5/16安値)
153.236(50日移動平均線)
152.940(-2σ、大台)
152.763(4/11安値、5/6安値)


◆ 豪ドル円 抵抗・支持ライン

105.415(13/4/11高値)
105.208(13/4/12高値)
105.142(ピボットハイブレイクアウト)
上値5:105.000(大台、+2σ)
上値4:104.909(4/29高値《年初来高値》)
上値3:104.718(ピボット2ndレジスタンス)
上値2:104.472(ピボット1stレジスタンス)
上値1:104.294(5/17高値)
前営業日終値:104.226
下値1:104.000(大台)
下値2:103.802(ピボット1stサポート)
下値3:103.624(5/17安値)
下値4:103.548(+1σ)
下値5:103.378(ピボット2ndサポート)
103.258(5/1~5/17の23.6%押し)
103.192(日足・一目均衡表転換線、ピボットローブレイクアウト)
103.068(5/14安値、大台)
102.796(5/16安値)
102.602(5/13安値、5/1~5/17の38.2%押し)
102.441(20日移動平均線)
102.070(5/9安値、5/1~5/17の50%押し、大台)


◆ ポンド円 抵抗・支持ライン

200.506(4/29高値《年初来高値》)
200.000(大台)
199.111(+2σ)
199.000(大台)
198.345(4/29~5/3の76.4%押し)
198.000(大台)
197.851(5/17高値)
前営業日終値:197.768
197.050(+1σ、大台)
196.758(5/17安値)
196.000(大台)
195.653(日足・一目均衡表転換線)
195.368(5/3~5/17の38.2%押し、日足・一目均衡表基準線)
195.251(週足・一目均衡表転換線)
195.177(20日移動平均線)
195.051(5/16安値、大台)
194.746(5/13安値)
194.601(5/3~5/17の50%押し)
194.475(5/10安値)
194.000(大台)
193.825(5/9安値、5/3~5/17の61.8%押し)

《10:55》
《11:40、テクニカルライン追記》

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

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