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マネパ為替分析 日刊レポート

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ここから先は“容易ではない”…!?

2024年10月15日

◆ “150円の大台”目前”…

日米3連休を背景にした“流動性低下”が目立つ中、ドル円は“あれよあれよ”という間に“150円手前”へと駆け上がりました。
ただ“目ぼしい材料”は見当たっておらず、いわゆる“消去法的”に進行したと見られるところです。
強いてあげるなら「日銀年内追加利上げ見送り」を背景にした“円売り→ドル買い”と、「ECB利下げ観測」を背景にした“ユーロ売り→ドル買い”が重なったことが、影響したと見られます。
それでも既存の材料であるだけに、その歩みは極めて“緩やか”であり、あくまで冒頭で記した“消去法的”に進行したと見るのが自然ということになります。


◆ 流れはまだ“上方向”だが…

それでも“150円の大台”が控えているとあっては、“もう一段の上値模索”は入らないとも限りません。
特にNYダウ/S&P500の史上最高値更新を背景に、日経平均は“4万円回復”を示現していますので、“リスク選好→円売り→ドル買い”が入らないとも限らない点には注意が必要といえます。


◆ 最も懸念させる“ストップロス”は大きくない…?

ただ「中東情勢悪化」への思惑は燻り続ける中、本日は「衆院選の公示」があります。
“自公過半数割れ”が意識される中、石破首相としては「インフレ(物価)対策」を前面に打ち出さざるを得ないと見られるだけに、いつ「円安けん制」が入らないとも限りません。
さらに国内個人投資家のポジションを見ると“逆張り傾向(ドル買い減)”ではあるものの、それが“ドル売り増”につながっているわけではありません。
そうなると前記“150円の大台”を突破しても、懸念される“ストップロス”はそれほど大きくない可能性が否めない…?

方向性としてはまだ“上値模索”であるだけに“流れに逆らう”ことになりますが、ここから先は“容易ではない(上値の重さ)”を想定しながら、神経質なマーケットと対峙したいところです。


◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。

151.820(日足・一目均衡表先行スパン上限)
151.376(+2σ)
151.251(200日移動平均線)
151.071(100日移動平均線)
151.000(大台、ピボットハイブレイクアウト)
150.891(8/1高値、週足・一目均衡表先行スパン上限)
150.766(週足・一目均衡表基準線、月足・一目均衡表転換線)
上値5:150.635(20週移動平均線)
上値4:150.473(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:150.202(50週移動平均線)
上値2:150.103(ピボット1stレジスタンス)
上値1:149.971(10/14高値、大台)
前営業日終値:149.733
下値1:149.352(10/8~10/14の23.6%押し)
下値2:149.231(ピボット1stサポート)
下値3:149.099(10/14安値)
下値4:148.968(10/8~10/14の38.2%押し、9/30~10/14の23.6%押し、大台)
下値5:148.659(10/8~10/14の50%押し、ピボット2ndサポート)
148.588(+1σ)
148.401(10/11安値)
148.328(10/10安値、10/8~10/14の61.8%押し、ピボットローブレイクアウト)
148.020(10/9安値、10/8~10/14の76.4%押し、大台)
147.949(日足・一目均衡表転換線)
147.346(10/8安値)
147.226(20月移動平均線)
147.000(大台)
146.789(9/30~10/14の38.2%押し)


◆ 豪ドル円 抵抗・支持ライン

102.018(7/11~8/5の61.8%戻し、大台)
101.771(7/30高値)
101.629(ピボットハイブレイクアウト)
101.492(7/26高値)
上値5:101.404(10/7高値)
上値4:101.283(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:101.110(100日移動平均線)
上値2:100.943(10/14高値、ピボット1stレジスタンス、大台)
上値1:100.869(20週移動平均線)
前営業日終値:100.697(+1σ)
下値1:100.310(10/14安値、ピボット1stサポート)
下値2:100.227(200日移動平均線)
下値3:100.033(10/11安値、大台、ピボット2ndサポート)
下値4:99.877(日足・一目均衡表転換線)
下値5:99.748(日足・一目均衡表先行スパン上限、週足・一目均衡表基準線、月足・一目均衡表転換線)
99.689(10/10安値、10/8~10/10の61.8%押し水準、ピボットローブレイクアウト)
99.594(50週移動平均線、10/8~10/10の76.4%押し)
99.382(週足・一目均衡表先行スパン上限、20日移動平均線)
99.088(10/8安値)


◆ ポンド円 抵抗・支持ライン

198.000(大台)
197.591(7/31高値)
197.486(+2σ)
197.408(7/11~8/5の61.8%戻し)
197.000(大台)
195.969(9/27高値、大台)
195.714(10/14高値)
前営業日終値:195.533(100日移動平均線)
195.218(20週移動平均線)
195.000(大台、+1σ)
194.635(10/14安値)
194.263(9/30~10/14の23.6%押し)
194.103(日足・一目均衡表先行スパン上限、週足・一目均衡表基準線)
194.000(大台)
193.844(10/11安値)
193.579(10/10安値)
193.416(200日移動平均線、9/30~10/14の38.2%押し)

《11:15》
《11:55、テクニカルライン追記》

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

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