◆ 今度は“円売り”再燃… - “153円後半”へ

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“日本売り(=円売り)”の賞味期限は短い…!?

2024年10月28日

◆ 今度は“円売り”再燃… - “153円後半”へ

先週末は一時“151.457円”へと値を落としたドル円でしたが、好内容の米経済指標を背景に「米利下げペース鈍化」への思惑は再燃しました。
また「トランプトレード」も継続しており、米10年債利回りが“上昇(→4.24%)”するにつれて、ドル円も“152.379円”へと幾分巻き戻され、先週末の取引を終えています。
ただここからダメを押したのが、「自公過半数割れ」・・・。

注目の衆院選は「与党敗北」に終わったことで、週明け東京タイムは「政局不安」への思惑から“日本売り(=円売り)”が進行しています。
こうしてドル円は“153.875円”へと駆け上がるなど、まさに“円全面安”の様相を呈しているのが実状といえます。


◆ テクニカル的には“もう一段の上値模索”を想定せざるを得ないが…?

“7/31高値(153.892円)”を上回るようなことがあると、テクニカル的には“7/30高値(155.214円)”まで主だった上値メドが見当たらないだけに、“155円回復”が現実味を帯びてくることになります。

ただこうなると政府・日銀も、さすがに「円売りは放置できない」へと傾斜する可能性が否めなくなってきます。
少なくともそうした思惑が台頭しやすい以上、“流れは上方向”ではありますが、“リスクは下方向”と見ざるを得ない…?

本日は主だったイベントが見当たりませんので、“もう一段の上値模索”は十分に想定されるところです。
ただ明日からは「主要な米経済指標」が相次ぎ、31日には「日銀会合」も控えています。
さらに来週5日の「米大統領選」まで踏まえれば、“一方向へのポジション形成”は極端に傾けづらいと見るのが妥当なところ…。
流れに逆らう格好にはなりますが、“急反落”を警戒し続けなければならない“神経質な上値模索”と考えたいところです。


◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。

155.214(7/30高値)
155.000(大台)
154.453(+2σ)
154.000(大台)
153.892(7/31高値)
153.579(ピボットハイブレイクアウト)
153.182(10/23高値)
上値5:153.000(大台、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:152.833(10/24高値)
上値3:152.775(10/23~10/25の76.4%戻し)
上値2:152.654(ピボット1stレジスタンス)
上値1:152.523(10/23~10/25の61.8%戻し)
前営業日終値:152.331
下値1:152.000(大台)
下値2:151.781(週足・一目均衡表先行スパン上限、+1σ、ピボット1stサポート)
下値3:151.457(10/25安値、200日移動平均線)
下値4:151.362(日足・一目均衡表転換線)
下値5:151.128(10/22~10/23の76.4%押し、ピボット2ndサポート)
150.986(10/23安値、10/8~10/23の38.2%押し、10/15~10/23の50%押し、大台)
150.766(週足・一目均衡表基準線、月足・一目均衡表転換線、ピボットローブレイクアウト)
150.607(100日移動平均線)
150.493(10/22安値、10/15~10/23の61.8%押し)


◆ 豪ドル円 抵抗・支持ライン

103.109(7/24高値)
103.000(大台)
102.018(7/11~8/5の61.8%戻し、大台)
101.869(ピボットハイブレイクアウト)
101.771(7/30高値)
上値5:101.688(10/23高値、+2σ)
上値4:101.424(10/24高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:101.113(10/25高値)
上値2:101.025(+1σ、ピボット1stレジスタンス、大台)
上値1:100.817(100日移動平均線)
前営業日終値:100.595(日足・一目均衡表転換線、20週移動平均線)
下値1:100.460(20日移動平均線)
下値2:100.378(200日移動平均線、ピボット1stサポート)
下値3:100.287(10/25安値)
下値4:100.162(10/22安値、週足・一目均衡表先行スパン上限)
下値5:99.944(10/21安値、大台)
99.839(ピボット2ndサポート)
99.748(週足・一目均衡表基準線、50週移動平均線、月足・一目均衡表転換線、-1σ)
99.621(10/17安値、日足・一目均衡表基準線)
99.438(10/16安値、ピボットローブレイクアウト)
99.088(10/8安値)
98.991(日足・一目均衡表先行スパン上限、大台)


◆ ポンド円 抵抗・支持ライン

202.000(大台)
201.497(7/11~8/5の76.4%戻し)
201.169(7/24高値)
201.000(大台)
200.000(大台)
199.472(7/30高値)
199.000(大台)
198.743(+2σ)
198.438(10/23高値)
198.000(大台)
197.781(10/25高値)
前営業日終値:197.425
197.000(大台)
196.883(+1σ)
196.400(10/25安値)
196.000(大台)
195.429(10/24安値)
195.245(100日移動平均線)
195.106(10/22安値、20日移動平均線)
195.049(9/30~10/23の38.2%押し、20週移動平均線、大台)
194.568(10/21安値)
194.103(週足・一目均衡表基準線)
194.002(9/30~10/23の50%押し、大台)
193.835(10/17安値、200日移動平均線)
193.699(10/16安値)
193.579(10/10安値)
193.214(日足・一目均衡表先行スパン上限、-1σ)

《11:10》
《11:45、テクニカルライン追記》

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

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