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「分水嶺」に差し掛かっていると見るべき…!?

2024年10月29日

◆ 「日本売り(=円売り)」は早々に収束… - 一時“152円半ば”

一時“153.875円”へ駆け上がったドル円でしたが、衆院選を背景とした「日本売り(=円売り)」は早々に収まりました。
このため“152.401円”へと欧州タイム中盤にかけて値を落としましたが、ただ「米ソフトランディング期待」は根強いものがあります。
さらに「トランプトレード」も継続とあって、すぐさま“切り返し”に転じざるを得ないのが実状といえます。
こうしてNYタイム中盤に“153.374円”へ値を戻すと、そのまま“153円台”を維持したまま、昨日の取引を終えています。


◆ すでに「米利下げの行方」へとテーマ移行…!?

本日の「JOLTS求人件数」を皮切りに、今週は「主要な米経済指標」が目白押しとなります。
このため「米利下げの行方(ペース)」にテーマが移行すると見られ、それまでは“動きづらい”と見るのが妥当といえます。
ただ「米ソフトランディング期待」をさらに高める内容ともなれば、「自公過半数割れ→日銀利上げ先送り」とも相俟って、“金利選好→ドル買い・円売り”につながらないとも限らない点には注意が必要といえます。


◆ 意識は“上方向(ドル買い・円売り)”に向かいやすいが・・・?

ただ前記“昨日高値(153.875円)”は“7/31高値(153.892円)”と面合わせであり、明確に上抜けてはおりません。
上抜けると“7/30高値(155.214円)”まで主だった上値メドは見当たらず、“155円回復”も現実味を帯びることになりますが、ただそれまでは…?。

意識は“上方向(ドル買い・円売り)”へと向かいやすい状況といえますが、実際は「上昇継続 or 上値達成感浮上を巡る分水嶺」に差し掛かっていると見たいところです。


◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。

155.214(7/30高値)
155.000(大台)
154.656(ピボット2ndレジスタンス)
上値5:154.370(+2σ)
上値4:154.000(大台、ピボット1stレジスタンス)
上値3:153.892(7/31高値、10/28高値)
上値2:153.529(10/28高値後の76.4%戻し)
上値1:153.374(10/28高値後の戻り高値)
前営業日終値:153.285
下値1:153.182(10/23高値)
下値2:153.000(大台)
下値3:152.504(ピボット1stサポート)
下値4:152.408(10/28安値、10/25~10/28の61.8%押し)
下値5:152.006(+1σ、10/25~10/28の76.4%押し、大台)
151.781(週足・一目均衡表先行スパン上限、ピボット2ndサポート)
151.457(10/25安値、200日移動平均線、日足・一目均衡表転換線)
151.381(10/8~10/28の38.2%押し)


◆ 豪ドル円 抵抗・支持ライン

102.262(ピボットハイブレイクアウト)
102.018(7/11~8/5の61.8%戻し、大台)
101.897(ピボット2ndレジスタンス)
上値5:101.771(7/30高値)
上値4:101.688(10/23高値)
上値3:101.533(10/28高値、+2σ)
上値2:101.410(ピボット1stレジスタンス)
上値1:101.000(大台、+1σ)
前営業日終値:100.922
下値1:100.781(100日移動平均線)
下値2:100.681(10/28安値、日足・一目均衡表転換線)
下値3:100.530(20日/20週移動平均線、ピボット1stサポート)
下値4:100.391(200日移動平均線)
下値5:100.287(10/25安値)
100.162(10/22安値、週足・一目均衡表先行スパン上限、ピボット2ndサポート)
99.944(10/21安値、-1σ、大台)
99.839(日足・一目均衡表基準線)
99.748(週足・一目均衡表基準線、50週移動平均線、月足・一目均衡表転換線、ピボットローブレイクアウト)


◆ ポンド円 抵抗・支持ライン

202.000(大台)
201.497(7/11~8/5の76.4%戻し)
201.169(7/24高値)
201.000(大台)
200.000(大台)
199.472(7/30高値)
199.352(10/28高値)
199.025(+2σ、大台)
前営業日終値:198.806
198.438(10/23高値)
198.000(大台)
197.796(10/28安値)
197.195(10/16~10/28の38.2%押し、+1σ)
197.000(大台)
196.528(10/16~10/28の50%押し)
196.400(10/25安値)
196.000(大台)
195.860(10/16~10/28の61.8%押し)
195.613(9/30~10/28の38.2%押し)
195.542(20日移動平均線)
195.429(10/24安値)
195.225(100日移動平均線)

《10:55》
《11:45、テクニカルライン追記》

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

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