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為替イブニング海外市場2024年6月7日

2024年06月07日
(コラム執筆時間:19時22分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円154.80~156.30
ユーロ円168.50~170.00
ユーロドル1.0830~1.0980
豪ドル円102.80~104.30
相場状況の振り返りと今後の展開予想

市場の関心は今晩発表される5月米雇用統計にあるが、一連の米経済指標の脆弱性を考慮すれば、多くは期待できない状況にある。そんな中、日米欧政策方針の相違がマーケットのかく乱要因になっている。ECBは昨日0.25%の利下げを実施したが、追加利下げは急ぐ必要性がないとの見方を示し、そしてFRBは9月には利下げを実施するとのコンセンサスだが、日銀は利上げが最大の関心事にあるものの、出口戦略には不確実性の要素が多分に含まれている。円安の副作用を如何に解消できるかであろうが、現時点では政府日銀の介入操作に依存しているだけに、引き続き米欧主導の相場展開は否めない。時系列的にも円キャリートレードが持続する可能性は高く、過度な円高は期待薄になっている。いずれにしても今晩の米雇用統計の内容待ちであり、結果を見極めるまでは直近のレンジ幅を重視し、少なめのナンピン売買で対応することが得策であろう。

一方、ドル円は米債券利回り低下を受けて戻り売りが優先されており、一時155円割れも視野に入るなど、改めて上値の重さが意識されている。米雇用統計次第の展開ではあるが、引き続きレンジ幅ドル円154.80~156.30円を重視し、同レベル前後から少なめのナンピン売買で対応することが得策であろう。

他方、ユーロドルはECBの利下げの影響もなく、1.08台半ば前後で底堅い展開を見せている。ドル円と同様、米雇用統計を横目に調整主導の展開が予想されるだけに、引き続きレンジ幅ユーロドル1.0830~1.0980を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、155円割れから押し目買いと共に、156円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.08台半ば割れから押し目買いと共に、1.09台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は戻り売りを優先しており、現状では156円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は今朝と同様に155円割れを視野に、同レベル前後から押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、調整色を強めている。ただ現状では底堅い展開と判断しており、ユーロドル1.09台半ば以上からナンピン売りと共に、1.08台前半から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円155円割れではロング、156円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は168円台半ば前後から押し目買いと共に、170円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は103円割れから押し目買いと共に、104円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円154.20156.80
ユーロ円168.00170.50
ユーロドル1.07801.1030
豪ドル円102.50104.30

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

市場のストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円154.20156.80
ユーロ円168.00170.50
ユーロドル1.07801.1030
豪ドル円102.50104.30
現在のポジション
ユーロドルショート50,000☆1.0900(SL1.0950買い)
豪ドル円ショート50,000☆103.80(SL104.50買い)
2024年6月収支経過(3~07日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円+¥40,000
ユーロ円+¥75,000+¥25,000
ユーロドル
豪ドル円+¥35,000
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done
前日の売買 海外市場
出来ず Nothing done
本日の売買&予定 東京市場
ドル円売り50,000156.50(SL157.00買い)
ドル円買い50,000155.00(SL154.50売り)
ユーロ円売り50,000170.30(SL170.80買い)
ユーロ円買い50,000☆△169.00(169.50ショートカバー)+¥25,000
ユーロドル売り50,0001.0950(SL1.1000買い)
ユーロドル買い50,0001.0830
豪ドル円売り50,000104.50(SL105.00買い)
豪ドル円買い50,000103.20
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り50,000156.30(SL156.80買い)
ドル円買い50,000154.80(SL154.00売り)
ユーロ円売り50,000170.00(SL170.50買い)
ユーロ円買い50,000168.50
ユーロドル売り50,0001.0970(SL1.1020買い)
ユーロドル買い50,0001.0850
豪ドル円売り50,000104.30(SL104.80買い)
豪ドル円買い50,000103.00
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。

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