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為替モーニング東京市場2024年6月7日

2024年06月07日
(コラム執筆時間:09時17分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円155.00~156.50
ユーロ円168.80~170.30
ユーロドル1.0800~1.0950
豪ドル円103.00~104.50
相場状況の振り返りと今後の展開予想

G7の先陣を切ってカナダ中銀が0.25%利下げに踏み切ったが、ECB理事会も事前予想通りに0.25%利下げを実施するなど、市場では米欧の利下げ志向が強まりつつある。前日発表の米5月ADP全国雇用者数は15.2万人増と市場予想17.5万人増を下回り、米5月ISM非製造業景況指数は53.8と9カ月ぶりの水準に上昇したものの、仕入価格は低下しているなど、インフレ鈍化が鮮明になり出している。このため連邦準備制度理事会(FRB)による9月利下げが改めて意識されており、米債券利回り低下を受けてドルロングを手仕舞う動きが優先されている。それ故に市場の関心は今晩の5月米雇用統計に焦点が移っているが、非農業部門雇用者数(NFP)は前回から若干の増加幅拡大が見込まれており、また失業率・平均時給は前回並みが見込まれている。しかしながら、直近の米経済指標の弱さもあり、相対的には労働市場が冷え込む内容になるとの見解も少なくなく、ドルの戻り売りが優勢になっている。とは言え、米金利の優位性がある以上、過度なドル安は見込みづらいだけに、引き続き相場が大きく動意づいてからの始動が得策であろう。

一方、ドル円は米債券利回りの低下が嫌気される中、155円台半ば近辺まで下落しており、改めて上値の重さが意識されている。とは言え、政府日銀が即座に利上げに移行する可能性は低く、155円前後では攻防も予想される。引き続きレンジ幅ドル円155.00~156.50円を重視し、同レベル前後から少なめのナンピン売買で対応することが得策であろう。

他方、ユーロドルは利上げサイクルに終止符が打たれたが、声明では金利の道筋をあらかじめ約束はしないと述べた上で、ラガルドECB総裁は今後の政策はデータ次第であることを強調している。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0800~1.0950を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、155円前後から押し目買いと共に、156円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.08前後から押し目買いと共に、1.09台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は上値限定と判断し、現状では156円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は155円台半ば前後から買いを随時実施しており、現状では155円割れを視野に、同レベル前後から押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、ECBの利下げの影響も少なく、米債券利回り低下を受けて一時ユーロドル1.09台を回復しているなど、底堅い展開が予想される。現状ではユーロドル1.09台半ば前後からナンピン売りと共に、1.08前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円155円割れではロング、156円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は169円割れから押し目買いと共に、170円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は103円前後から押し目買いと共に、104円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円154.50157.00
ユーロ円168.30170.80
ユーロドル1.07501.1000
豪ドル円102.50105.00

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

市場のストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円154.50157.00
ユーロ円168.30170.80
ユーロドル1.07501.1000
豪ドル円102.50105.00
現在のポジション
ユーロ円ショート50,000☆169.50(SL170.30買い)
ユーロドルショート50,000☆1.0900(SL1.0950買い)
豪ドル円ショート50,000☆103.80(SL104.50買い)
2024年6月収支経過(3~06日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円+¥40,000
ユーロ円+¥50,000
ユーロドル
豪ドル円+¥35,000
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done
前日の売買&予定 海外市場
出来ず Nothing done
ドル円売り50,000156.70(SL157.20買い)
ドル円買い50,000155.30(SL154.80売り)
ユーロ円売り50,000170.30(SL170.80買い)
ユーロ円買い50,000168.80
ユーロドル売り50,0001.0950(SL1.1000買い)
ユーロドル買い50,0001.0830
豪ドル円売り50,000104.50(SL105.00買い)
豪ドル円買い50,000103.00
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り50,000156.50(SL157.00買い)
ドル円買い50,000155.00(SL154.50売り)
ユーロ円売り50,000170.30(SL170.80買い)
ユーロ円買い50,000169.00
ユーロドル売り50,0001.0950(SL1.1000買い)
ユーロドル買い50,0001.0830
豪ドル円売り50,000104.50(SL105.00買い)
豪ドル円買い50,000103.20
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。

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