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為替モーニング東京市場2024年11月19日

2024年11月19日
(コラム執筆時間:09時10分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円153.50~155.30
ユーロ円163.00~164.50
ユーロドル1.0500~1.0650
豪ドル円99.50~101.00
相場状況の振り返りと今後の展開予想

トランプ次期政権による規制緩和や関税引き上げ問題などを踏まえて、市場は期待と不安が渦巻いている。ただ実際問題として、世界経済に影響を及ぼす可能性も高く、相対的に株式及び為替市場では調整主導の展開を余儀なくされている。基本的にはFRBの金融政策次第であろうが、引き下げが来年以降に持ち越される可能性もあり、拙速的にドルを手仕舞う動きは後退している。それでも日米の政策方針の潜在的な相違もあり、段階的に円買い需要が強まるとの見方が支配的である。そんな中、政府日銀は経済データ重視の考えを示しており、総じてFRBの動向待ちの感が強く、安易にどちらにも仕掛けづらい相場環境にある。引き続き相場の動意待ちの状況が否めないだけに、直近のレンジ幅を拡大し、じっくり待機策に努めることが得策であろう。

一方、ドル円は米債券利回りが若干低下しているが、米金利の優位性を背景にして底堅い展開を強いられている。引き続きレンジ幅ドル円153.50~155.50円を重視し、同レベル前後から少なめのナンピン売買で対応することが賢明であろう。

他方、ユーロドルは米債券利回り低下を踏まえて買い戻す動きが強まり、一時1.06台を回復するなど底堅い展開ではある。たださらなる上昇局面では戻り売りが随所に散見されており、過度なユーロ高期待は自重局面にある。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0500~1.0650を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、153円台半ば前後から押し目買いと共に、155円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.05前後から押し目買いと共に、1.06台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円155円台半ば前後を中心に、155円台以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は買い急ぐことなく、153円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、依然として戻り売りが優先されている。ただ現状ではユーロドル1.05前後にポジション調整買いが散見されており、拙速的な下値トライは慎重になっている。1.06台半ば前後からナンピン売りと共に、1.05前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、繰り返しになるが、ドル円153円台半ば前後ではロング、155円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は163円前後から押し目買いと共に、164円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は99円台半ば前後から押し目買いと共に、101円前後からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円153.00155.80
ユーロ円162.50165.00
ユーロドル1.04501.0680
豪ドル円98.50101.30

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

市場のストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円153.00155.80
ユーロ円162.50165.00
ユーロドル1.04501.0680
豪ドル円98.50101.30
現在のポジション
ユーロ円ショート50,000☆163.50(SL164.20買い)
ユーロドルロング50,000☆1.0500(SP1.0530売り)
2024年11月収支経過 (11/01~19日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円+¥50,000+¥40,000
ユーロ円-¥25,000
ユーロドル-¥123,300(-$750)
豪ドル円+¥110,000+¥40,000
前日の売買 東京市場
ユーロ円売り50,000☆163.50(SL164.00買い)
豪ドル円売り50,000★△100.30(99.50ロングカバー)+¥40,000
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り50,000☆△155.30(154.50ロングカバー)+¥40,000
ドル円買い50,000153.50(SL152.80売り)
ユーロ円売り50,000164.30(SL164.80買い)
ユーロ円買い50,000162.80
ユーロドル売り50,0001.0620
ユーロドル買い50,0001.0480(SL1.0430売り)
豪ドル円売り50,000100.70(SL101.20買い)
豪ドル円買い50,00099.00(SL98.50売り)
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り50,000155.30(SL155.80買い)
ドル円買い50,000153.50(SL153.00売り)
ユーロ円売り50,000164.50(SL165.00買い)
ユーロ円買い50,000163.00
ユーロドル売り50,0001.0630
ユーロドル買い50,0001.0500(SL1.0450売り)
豪ドル円売り50,000101.00(SL101.50買い)
豪ドル円買い50,00099.50(SL99.00売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。

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