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為替モーニング東京市場2024年11月5日

2024年11月05日
(コラム執筆時間:08時56分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円151.50~153.50
ユーロ円164.50~166.50
ユーロドル1.0800~1.0950
豪ドル円99.50~101.30
相場状況の振り返りと今後の展開予想

市場は本日行われる米大統領選挙の行方に注目が集まっているが、最終結果を見極めるまでは数日間かかるとの見込みもあり、市場全般は様子見モードが広がっている。現時点では大接戦が見込まれているが、トランプ氏が敗戦すれば再び暴動が発生する可能性も高く、また米上院及び下院の結果にも注目が寄せられているなど、米国の分断が現実味を帯び始めている。いずれにしても、どちらか勝利したとしても混乱は避けられない情勢であり、安易にポジションを取り切れない状況にある。そして明日から始まるFOMCでは金利据え置きが見込まれてはいるが、相対的なリスクを考慮すれば、ドルショートに比重を置いた方が無難であろう。基本的には波乱含みの展開は避けられないだけに、静観が正解であろうが、当面、極力ポジションを縮小すると共に、ストップロスの配置を重視しながら、少なめのナンピン売買で対応することが得策であろう。

一方、ドル円は米雇用統計悪化を踏まえて、ドルを手仕舞う動きが優先されているが、数値自体はハリケーン及びストライキの影響もあって、米経済のソフトランディング期待は変化がなく、拙速的な下値トライも慎重になっている。引き続きレンジ幅ドル円151.50~153.50円まで拡大し、同レベル前後から少なめのナンピン売買が賢明であろう。

他方、ユーロドルは1.09前後で膠着度を強めているが、依然として米ドル主導の展開は否めない。引き続き直近のレンジ幅ユーロドル1.0800~1.0950を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、151円台半ば前後から押し目買いと共に、153円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.08前後から押し目買いと共に、1.09台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、米大統領選挙を前にさらに様子見スタンスを強めており、輸出企業はドル円153円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は151円台半ば前後から少なめの押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、さらに調整色を強めている。現状ではユーロドル1.09台半ば前後からナンピン売りと共に、1.08前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円151円台半ば前後ではロング、153円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は164円台半ば前後から押し目買いと共に、166円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は99円台半ば前後から押し目買いと共に、101円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円150.80154.00
ユーロ円163.80167.20
ユーロドル1.07501.1000
豪ドル円98.80102.00

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

市場のストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円150.80154.00
ユーロ円163.80167.20
ユーロドル1.07501.1000
豪ドル円98.80102.00
現在のポジション
ドル円ロング50,000☆152.30(SL151.50売り)
ユーロドルロング50,000☆1.0830(SL1.0780売り)
2024年11月収支経過 (11/01~05日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円
ユーロ円
ユーロドル
豪ドル円
前日の売買 東京市場(11/01)
出来ず Nothing done
前日の売買&予定 海外市場(11/01)
出来ず Nothing done
ドル円売り50,000153.50
ドル円買い50,000151.50(SL150.80売り)
ユーロ円売り50,000166.70(SL167.30買い)
ユーロ円買い50,000164.50(SL163.80売り)
ユーロドル売り50,0001.0930
ユーロドル買い50,0001.0800(SL1.0750売り)
豪ドル円売り50,000101.20(SL101.80買い)
豪ドル円買い50,00099.30(SL98.70売り)
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り50,000153.30
ドル円買い50,000151.50(SL150.80売り)
ユーロ円売り50,000166.50(SL167.20買い)
ユーロ円買い50,000164.50(SL163.80売り)
ユーロドル売り50,0001.0930
ユーロドル買い50,0001.0800(SL1.0750売り)
豪ドル円売り50,000101.30(SL102.00買い)
豪ドル円買い50,00099.50(SL98.80売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。

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