鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 149.30~151.50 |
ユーロ円 | 157.50~159.50 |
ユーロドル | 1.0480~1.0650 |
豪ドル円 | 96.80~98.80 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
先の米FOMC議事録ではFOMC委員は段階的な利下げを支持していたが、反面、日銀では俄かに12月の利上げ観測が広がり円を買い戻す動きが強まり、ドル円は一時150円割れになるなど、市場全般が様変わりしつつある。ただ、日銀の利上げ幅は最小限の0.25%に留まる可能性が高く、そして、先週から既に5円以上円高に傾斜しており、一旦ドルロングを手仕舞う動きは小康状態にある。一方、トランプラリーで市場は困惑度を深めているが、一連の関税問題も歩み寄りの姿勢を見せているが、基本的には同氏のドル安志向も根強く、拙速的にドルを買い戻す動きは後退していると言わざるを得ない。ただ、世界情勢を取り巻く環境が深刻化しつつあり、依然として、安全資産のドル買いニーズは健在であり、過度なドル安局面も描き辛い状況にある。現状ではストップロス先行の展開であり、波乱含みの展開が予想されるため、引き続き直近のレンジ幅を拡大し、じっくり待機策に努めることが得策であろう。
一方、ドル円は、節目のドル円150円割れが実現したことを受けて、政府日銀による介入操作は消滅したが、円安の副作用を考慮すれば、もう一段の円高局面が必要であろう。政府日銀が即座にタカ派姿勢になる可能性は低いが、実質賃金の上昇を期待している以上、日銀の利上げが0.5%以上になっても何らか不思議ではないだろう。とは言え、日米の金利格差は解消できない以上、円ロングを持続する難しさもあり、加速的な円高局面には至らないだろう。引き続きレンジ幅ドル円149.00~152.00円まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
他方、ユーロドルは、ドルロングの手仕舞いを背景に底堅い展開を見せてはいるが、欧州経済の脆弱性も問われており、拙速的な上値トライは慎重になっている。引き続きレンジ幅をユーロドル1.0480~1.0630を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円149円前後から押し目買いと共に、ドル円152円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは、1.05前後から押し目買いと共に、1.06台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は、買い急ぐことなく、ドル円152円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は、ドル円150前後から随時実施しており、現状では149円前後に集約されている模様。
●海外勢によれば、米ドル主導の展開ではあるが、不確実性要因が多岐に渡っており、調整色を強めている。現状ではユーロドル1.05前後から押し目買いと共に、ユーロドル1.06台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円149円前後ではロング、ドル円152円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は157円台半ば前後から押し目買いと共に、160円前後からナンピン売りで対応することを勧める。一方、豪ドル円は97円前後から押し目買いと共に、99円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 148.70 | 152.50 |
ユーロ円 | 157.00 | 161.20 |
ユーロドル | 1.0440 | 1.0680 |
豪ドル円 | 96.20 | 99.30 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
市場のストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 148.70 | 152.50 |
ユーロ円 | 157.00 | 161.20 |
ユーロドル | 1.0440 | 1.0680 |
豪ドル円 | 96.20 | 99.30 |
現在のポジション
ユーロドルショート | 50,000 | ☆1.0580(SL1.0630買い) |
ユーロ円ロング | 50,000 | ☆158.50(SL157.50売り) |
豪ドル円ロング | 50,000 | ☆97.50(SL96.80売り) |
本日のSL実行ポジション
豪ドル円ロング | 50,000 | ☆▼98.50(SL97.50売り)-¥50,000 |
2024年11月収支経過 (11/01~29日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥100,000 | +¥30,000 |
ユーロ円 | -¥135,000 | |
ユーロドル | -¥135,700(-$850) | |
豪ドル円 | +¥10,000 | -¥50,000 |
前日の売買 東京市場
ドル円売り | 50,000 | ☆△151.80(150.50ロングカバー)+¥65,000 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 152.50(SL153.10買い) |
ドル円買い | 50,000 | ☆▼150.50(SL149.80売り)-¥35,000 |
ユーロ円売り | 50,000 | 160.50(SL161.10買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆158.50(SL158.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0630(SL1.0680買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0520 |
豪ドル円売り | 50,000 | 98.80 |
豪ドル円買い | 50,000 | ☆97.50(SL96.90売り) |
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 151.80(SL152.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | 149.30(SL148.70売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 159.30 |
ユーロ円買い | 50,000 | 157.50(SL156.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0630(SL1.0680買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0510 |
豪ドル円売り | 50,000 | 98.50 |
豪ドル円買い | 50,000 | 96.80(SL96.20売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。