鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 148.80~150.50 |
ユーロ円 | 156.30~158.00 |
ユーロドル | 1.0380~1.0550 |
豪ドル円 | 96.00~97.80 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
昨日発表された11月のISM製造業景気指数は景気判断の50を下回ったものの、前回から回復基調を示す48.4となった。新規受注は8カ月ぶりに基準の50を回復し、そして雇用指数も上昇するなど、週末の11月米雇用統計に向けた期待が高まっているだけに、ドル高志向を強めざるを得ない。反面、日米金利差縮小期待もあり、市場は中国経済の低迷や欧州経済の脆弱性、そして地政学的リスクを踏まえた安全資産のドル買い・円買いに傾斜している。ただ現時点では日銀が利上げ/FOMCは金利据え置きが有力視されており、米金利の優位性から判断すれば、過度な円高期待は自重局面に差し掛かっていると言わざるを得ない。引き続き直近のレンジ幅を重視し、相場が大きく動意づいてからの始動が得策であろう。
一方、ドル円は150円台での上値の重さが徐々に意識されているが、今週末の米雇用統計次第とも言える状況にある。現時点ではFOMCの12月利下げ期待はあるものの、基本的には米債券利回りの動向次第とも言える。その米10年債利回りが4%割れともなれば円買いは加速するであろうが、12月FOMCまでは4%台を堅持する可能性が高く、加速的な円高局面は描きづらいだろう。引き続きレンジ幅ドル円148.80~150.50円まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
他方、ユーロドルは、欧州債利回り低下、仏政治の先行き不透明感等が重なり、一時1.04台半ば近辺まで下げ足を強めている。またECB理事会の利下げが待ったなしの状態でもあり、もう一段下値を探る展開を強いられている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0380~1.0550を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、149円割れから押し目買いと共に、150円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.04割れから押し目買いと共に、1.05台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、米雇用統計や日米政策金利の動向次第であり、様子見スタンスを強めている。ただ当面はドルの高値掴みに注視しており、輸出企業はドル円150円台以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は149円割れを視野に、148円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、欧州経済が流動的であり、依然として戻り売りが優先されている。現状ではユーロドル1.05台半ば前後からナンピン売りと共に、1.04前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円148円台半ば前後ではロング、150円台以上ではショートをイメージし、ユーロ円は156円台半ば前後から押し目買いと共に、158円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は96円前後から押し目買いと共に、98円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 148.30 | 151.00 |
ユーロ円 | 155.80 | 158.50 |
ユーロドル | 1.0350 | 1.0600 |
豪ドル円 | 95.50 | 98.50 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
市場のストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 148.30 | 151.00 |
ユーロ円 | 155.80 | 158.50 |
ユーロドル | 1.0350 | 1.0600 |
豪ドル円 | 95.50 | 98.50 |
現在のポジション
豪ドル円ロング | 50,000 | ☆96.80(SL96.00売り) |
前日のSL実行ポジション
ユーロ円ロング | 50,000 | ☆▼158.50(SL157.50売り)-¥50,000 |
豪ドル円ロング | 50,000 | ☆▼97.50(SL96.80売り)-¥35,000 |
2024年12月収支経過(02~03日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | ||
ユーロ円 | -¥80,000 | -¥80,000 |
ユーロドル | +¥39,500(+$250) | +$250 |
豪ドル円 | -¥35,000 | -¥35,000 |
前日の売買 東京市場
ユーロドル買い | 50,000 | ★△1.0530(1.0580ショートカバー)+$250 |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 151.00(SL151.70買い) |
ドル円買い | 50,000 | 149.00(SL148.30売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 158.80 |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆▼157.30(SL156.70売り)-¥30,000 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0600(SL1.0670買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0450(SL1.0400売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 98.30 |
豪ドル円買い | 50,000 | ☆96.80(SL96.20売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 150.50(SL151.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 148.80(SL148.30売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 158.00(SL158.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 156.30(SL155.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0550(SL1.0600買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0400(SL1.0350売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 97.80 |
豪ドル円買い | 50,000 | 96.00(SL95.50売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。