鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 157.20~158.70 |
ユーロ円 | 168.50~170.00 |
ユーロドル | 1.0650~1.0800 |
豪ドル円 | 103.50~105.00 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
相対的に材料難の中、植田日銀総裁は改めて国債買い入れ額を減らす方針を示し、場合によっては7月利上げも十分あり得ると述べている。ただ市場では再三再四の繰り返しであり、もはや実弾投入しか術がないのかもしれない。それ故に円売り志向は健在であり、補足的だが海外勢からは約束を反故にした岸田文雄政権の体たらく、そして植田日銀総裁の優柔不断が問われていることも円売り志向を強めているとの見解も少なくない。とは言え、米債券利回りの伸び悩みもあり、ドル円が再び160円台へと向かうとの期待は時期尚早であり、基本的にはもう一段のドル上昇局面では戻り売りに転じることがリスクの軽減に繋がるであろう。
一方、ドル円は158円台をクリアしており、市場では政府日銀の介入操作に警戒感を強めている。ただ円安の副作用が現実味を帯びており、そして業界筋からも異論の声が少なくないだけに、どのタイミングで日銀が介入操作を実施するかに注目が寄せられている。当面、現状レベルからのドルロングは自重局面と判断し、引き続レンジ幅ドル円157.20~158.70円を重視し、同レベル前後から少なめのナンピン売買で対応することが賢明であろう。
他方、ユーロドルはほぼ蚊帳の外状態にあり、1.07台前半でもみ合い相場と化している。ただ独自の買い材料が見当たらないだけに、拙速的な上値トライは自重局面にある。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0650~1.0800を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、157円前後から押し目買いと共に、158円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.06台半ば前後から押し目買いと共に、1.08前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円158円前後から売りを随時実施しているが、現状では158円台半ば前後から159円前後まで断続的に売りが散見されている模様。一方、輸入企業は156円台半ば前後を中心に、157円前後から少なめの押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、調整色を強めている。現状では今朝と同様に、ユーロドル1.06台半ば前後から押し目買いと共に、1.08前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円157円割れではロング、158円台後半ではショートをイメージし、ユーロ円は168円台半ば前後から押し目買いと共に、170円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は103円台半ば前後から押し目買いと共に、105円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 156.00 | 158.50 |
ユーロ円 | 167.80 | 170.50 |
ユーロドル | 1.0600 | 1.0850 |
豪ドル円 | 103.00 | 105.30 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
市場のストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 156.00 | 158.50 |
ユーロ円 | 167.80 | 170.50 |
ユーロドル | 1.0600 | 1.0850 |
豪ドル円 | 103.00 | 105.30 |
現在のポジション
ドル円ショート | 50,000 | ☆158.00(SL158.70買い) |
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆169.30(SL170.00買い) |
ユーロドルロング | 50,000 | ☆1.0690(SL1.0650売り) |
2024年6月収支経過(3~18日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥30,000 | |
ユーロ円 | +¥175,000 | |
ユーロドル | +¥92,500(+$550) | |
豪ドル円 | +¥115,000 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買 海外市場
ユーロ円売り | 50,000 | ☆169.30(SL169.80買い) |
本日の売買&予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | ☆158.00(SL158.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | 156.50(SL156.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 170.00(SL170.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 168.50 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0780 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0650(SL1.0600売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 104.80(SL105.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 103.50(SL103.00売り) |
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 158.70(SL159.20買い) |
ドル円買い | 50,000 | 157.30 |
ユーロ円売り | 50,000 | 170.00(SL170.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 168.50 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0780 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0650(SL1.0600売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 105.00(SL105.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 103.50(SL103.00売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。