鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 156.00~157.50 |
ユーロ円 | 168.00~169.50 |
ユーロドル | 1.0700~1.0850 |
豪ドル円 | 103.00~104.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
先週末の米雇用統計が予想以上となったことを受けて、インフレの強さを示す内容から米債券利回りは上昇しており、これを背景にドルを買い戻す動きが優勢になっている。それ故に市場では今週のFOMC動向に、より一層関心が強まっている。現時点では利下げのタイミング及び利下げ回数に関心が寄せられているが、相対的にはFRBがタカ派姿勢に転じる可能性は低く、もう一段のドル上昇局面では政府日銀による介入操作を含め、戻り売りに比重を置いた方がリスクの軽減に繋がるとの見方が少なくない。一方、欧州圏ではフランスの政局不安や右傾化の波もあってユーロドルの伸び悩みが意識されているが、同時に中国経済の潜在的な失速懸念、そしてウクライナ情勢などの地政学的リスクを踏まえて、米国は独り勝ちの様相を呈している。いずれにしても様々な波乱材料が絡んでおり、相場自体の難易度を高めている。反面、過剰なドル高志向が米貿易バランスの弊害になりかねず、あくまでも段階的なドルの上昇局面と捉えた方が無難といえる。引き続き相場が大きく動意づいてからの始動が得策であろう。
一方、ドル円は日米の金融政策決定会合を前に、政府日銀の介入警戒と米金利の高止まりに挟まれて、157円前後で一進一退の展開を余儀なくされている。引き続直近のレンジ幅ドル円155.80~157.50円を重視し、同レベル前後から少なめのナンピン売買で対応することが得策であろう。
他方、FRBの利下げが後ズレする公算が高く、依然としてユーロドルは戻り売りが優先されている。ただ1.07前後では割安感の買いや利益確定買いも散見されており、拙速的な下値トライは自重局面にある。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0700~1.0850を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、156円前後から押し目買いと共に、157円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.07前後から押し目買いと共に、1.08台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は昨日と同様に、ドル円157円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業も同様に、156円前後から少なめの押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、戻り売りが優先されているが、1.07前後では値ごろ感の買い戻しも随所に散見されている。現状ではユーロドル1.07前後から押し目買いと共に、1.08台半ばからナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円156円割れではロング、157円台半ば以上ではショートをイメージし、ユーロ円は168円前後から押し目買いと共に、169円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は103円前後から押し目買いと共に、104円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 155.50 | 158.00 |
ユーロ円 | 167.50 | 170.00 |
ユーロドル | 1.0650 | 1.0900 |
豪ドル円 | 102.50 | 105.00 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
市場のストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 155.50 | 158.00 |
ユーロ円 | 167.50 | 170.00 |
ユーロドル | 1.0650 | 1.0900 |
豪ドル円 | 102.50 | 105.00 |
現在のポジション
No position |
2024年6月収支経過(3~11日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥15,000 | |
ユーロ円 | +¥75,000 | |
ユーロドル | +¥42,300(+$250) | |
豪ドル円 | +¥75,000 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買&予定 海外市場
出来ず Nothing done | ||
ドル円売り | 50,000 | 157.50(SL158.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 155.80(SL155.30売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 169.50(SL170.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 168.00(SL167.50売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0850(SL1.0900買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0700(SL1.0650売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 104.00(SL104.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 102.50(SL102.00売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 157.50(SL158.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 156.00(SL155.50売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 169.50(SL170.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 168.00(SL167.50売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0850(SL1.0900買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0700(SL1.0650売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 104.50(SL105.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 103.00(SL102.50売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。