鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 156.00~157.50 |
ユーロ円 | 170.00~171.50 |
ユーロドル | 1.0830~1.0950 |
豪ドル円 | 103.50~105.00 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
バイデン大統領が大統領選撤退を表明し、トランプ前大統領に対抗する民主党の新たな大統領候補にハリス副大統領が浮上。トランプラリーも一服状態にある中、米債券利回り高止まりを背景にドル売りも一巡している。ただ一連の米経済指標の脆弱性から、FRBの利下げ観測も同時に広がっており、相対的にはドルロングを一旦手仕舞う動きも散見されるなど、相場自体は混迷度を深めている。本日はめぼしい経済指標がなく、またブラックアウト期間入りに伴って要人発言も予定されていないだけに、調整主導の展開が予想される。そんな中、自民党の茂木敏充幹事長は日銀の政策方針について、段階的な利上げの検討も含めて金融政策正常化を明確に打ち出す必要があると述べている。過度な円安は日本経済にとってマイナスなのは明らかであり、円安による物価高に危機感を示している。日銀の独自性から判断すると異例な発言ではあるが、日銀は6月に長期国債の買い入れを減額する方針を決定しており、具体策は7月末に検討する旨を発表しているだけに、日銀の利上げ実施そのものは確実視されつつある。引き続き相場が大きく動意づくまでは、少なめのナンピン売買で対応することが得策であろう。
一方、ドル円は米債券利回りの上昇もあり、157円前後でもみ合い相場と化しているが、相対的には日米政策方針の相反する動きを踏まえて、戻り売りが優勢となっている。ただ世界経済を取り巻く環境としては、中国経済の低迷を筆頭に、ドル買いニーズも根強く、加速的な円高局面は描きづらい状況にある。引き続きレンジ幅ドル円156.00~157.50円を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが得策であろう。
他方、ユーロドルは1.09前後で膠着度を強めており、調整主導の展開を余儀なくされている。強いてあげるならば、今週開催されるパリ・オリンピック程度であろうから、引き続き直近のレンジ幅ユーロドル1.0830~1.0950を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、156円前後から押し目買いと共に、157円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.08台半ば割れから押し目買いと共に、1.09台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円157円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は155円台半ば前後を視野に、156円前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、戻り売りを優先している。現状では昨日と同様に、ユーロドル1.08前後から押し目買いと共に、1.09台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円156円前後ではロング、157円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は170円前後から押し目買いと共に、171円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は103円台半ば前後から押し目買いと共に、105円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 155.00 | 158.00 |
ユーロ円 | 169.00 | 172.00 |
ユーロドル | 1.0780 | 1.1000 |
豪ドル円 | 103.00 | 105.50 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
市場のストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 155.00 | 158.00 |
ユーロ円 | 169.00 | 172.00 |
ユーロドル | 1.0780 | 1.1000 |
豪ドル円 | 103.00 | 105.50 |
現在のポジション
ユーロドルショート | 50,000 | ☆1.0880(SL1.0950買い) |
豪ドル円ロング | 50,000 | ☆104.50(SL103.50売り) |
2024年7月収支経過(01~23日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | ±¥0 | +¥75,000 |
ユーロ円 | -¥140,000 | +¥35,000 |
ユーロドル | +¥77,000(+$450) | |
豪ドル円 | -¥140,000 |
前日の売買 東京市場
ドル円買い | 50,000 | ★△156.30(157.80ショートカバー)+¥75,000 |
ユーロ円買い | 50,000 | ★△170.30(171.00ショートカバー)+¥35,000 |
豪ドル円買い | 50,000 | ☆104.50(SL104.00売り) |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 157.50(SL158.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 155.50(SL155.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 171.50(SL172.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 169.50‘(SL169.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0950(SL1.1000買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0840 |
豪ドル円売り | 50,000 | 105.20 |
豪ドル円買い | 50,000 | 103.50(SL103.00売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 157.50(SL158.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 156.00(SL155.50売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 171.50(SL172.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 170.00‘(SL169.50売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0950(SL1.1000買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0850 |
豪ドル円売り | 50,000 | 104.80 |
豪ドル円買い | 50,000 | 103.50(SL103.00売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。