鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 155.50~157.80 |
ユーロ円 | 170.00~172.00 |
ユーロドル | 1.0850~1.1000 |
豪ドル円 | 104.50~106.00 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
FRBの早期利下げ期待の後退を受けて、NYダウは533ドル安と7日ぶりに反落しているが、米新規失業保険申請件数は5月上旬以来最大の伸びを示すなど労働市場は減速感を強めており、米景況感の減速懸念も台頭している。反面、米7月フィラデルフィア連銀製造業景況指数や米6月景気先行指数は市場予想を上回っており、相対的に焦点が絞り切れない情勢にある。そしてドル円も再三の実弾投入にもかかわらず157円台を回復しており、改めて日米金利差拡大が再認識されるなど、ある意味でジレンマ相場とも言える。とは言え、投資心理的には政府日銀の円安対策が表面化しつつあり、拙速的な上値トライは慎重にならざるを得ないだろうが、トランプ前大統領の発言も含めて売買材料が多様化しており、安易にどちらにも仕掛けづらい外部環境にある。引き続き相場が大きく動意づいてからの始動を心がけるのが得策であろう。
一方、ドル円は政府日銀の実弾投入も頓挫したとは言えないが、早期の金融引き締め策に転じない限り、短期的にはドル買い戻し志向は根強いものがある。反面、中期的には日米金利差縮小が見込まれており、過度な円安期待は後退している。引き続きレンジ幅ドル円155.50~157.80円を重視し、同レベル前後から少なめのナンピン売買で対応することが得策であろう。
他方、ユーロドルはECB理事会で金利を据え置かれたことで底堅さを維持しているが、依然として1.10台への距離感は強く、もう一段の上昇局面では戻り売り志向が強まりやすい。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0850~1.1000を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、156円前後から押し目買いと共に、157円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.08台半ば前後から押し目買いと共に、1.10前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、利食いと損切りが相交じる中、様子見スタンスを強めている。輸出企業は157円前後から売りを随時実施しており、現状では157円台半ば以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は買い急ぐことなく、155円台半ば前後を視野に、同レベル前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、米債券利回り上昇もあって拙速的な上値トライは慎重になっている。現状で昨日と同様に、ユーロドル1.08台半ば前後から押し目買いと共に、1.10前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円155円台半ば前後ではロング、157円台半ば以上ではショートをイメージし、ユーロ円は170円台半ば前後から押し目買いと共に、172円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は104円台半ば前後から押し目買いと共に、106円台前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 155.00 | 158.30 |
ユーロ円 | 169.50 | 172.50 |
ユーロドル | 1.0800 | 1.1050 |
豪ドル円 | 103.80 | 106.50 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
市場のストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 155.00 | 158.30 |
ユーロ円 | 169.50 | 172.50 |
ユーロドル | 1.0800 | 1.1050 |
豪ドル円 | 103.80 | 106.50 |
現在のポジション
ドル円ショート | 50,000 | ☆157.30(SL157.80買い) |
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆171.00(SL172.00買い) |
ユーロドルショート | 50,000 | ☆1.0880(SL1.1000買い) |
2024年7月収支経過(01~19日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥50,000 | |
ユーロ円 | -¥175,000 | |
ユーロドル | +¥77,000(+$450) | |
豪ドル円 | -¥140,000 |
前日の売買 東京市場
ユーロ円売り | 50,000 | ☆171.00(SL171.50買い) |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | ☆157.30(SL157.80買い) |
ドル円買い | 50,000 | 155.30(SL154.80売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 171.70(SL172.30買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 170.30 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0100(SL1.1050買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0860 |
豪ドル円売り | 50,000 | 106.30(SL106.80買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 104.50(SL103.80売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 157.80(SL158.30買い) |
ドル円買い | 50,000 | 155.50(SL155.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 172.00(SL172.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 170.50 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0100(SL1.1050買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0870 |
豪ドル円売り | 50,000 | 106.00(SL106.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 104.50(SL103.80売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。