鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 156.00~158.00 |
ユーロ円 | 170.00~172.00 |
ユーロドル | 1.0830~1.0980 |
豪ドル円 | 104.50~106.00 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
河野デジタル相が円は安すぎる発言に対して、あくまでデジタル収支上の話であり、日銀に利上げを催促しているわけではないと発言、そして、鈴木財務相は来週G20に出席するが、為替含めた国際的課題について日本の立場を伝えていくと述べているが、政府関係者は為替に関する問題には注意すべきと苦言を呈しており、市場には再び円売りの安堵感が芽生え始めており、ドル円は157円台で底堅い展開を強いられている。ある意味では無責任極
まりない発言に市場全般が困惑度を深めており、安易にどちらにも仕掛けづらい状況を生み出しているが、相対的には日銀による追加利上げ観測が後退しており、一時ドル円157円台後半まで上昇している。そんな中、日銀の経済見通しもインフレ上昇を背景に、実質賃金のマイナス、そして、過度な円安による国際競争力の低下などを含めて、下振れ予想を危惧してはいるが、現状では円安解消のため、実弾投入及びFRBの米利下げに依存している嫌いは否めず、早々に金利正常化を目指さない限りは、経済の活性化には繋がらないだろう。そして、トランプ前大統領の演説を見る限り、もはや次期大統領就任発言であり、当面、過剰反応するのは自重するのが賢明であろう。いずれにしても、様々な波乱材料が回遊してはいるが、引き続き直近のレンジ幅を重視し、少なめのナンピン売買で対応することが無難であろう。
一方、ドル円は、政府日銀の実弾投入の効果も薄れてはいるが、過度な円安は描きづらい状況にあり、基本的にはドルの戻り売りに比重を置いた戦略性が求められる。引き続きレンジ幅ドル円156.00~158.00円を重視し、同レベル前後からの少なめのナンピン売買で対応することが得策であろう。
他方、ユーロドルは、やや蚊帳の外状態にあり、1.09前後で試行錯誤が続いている。当面、日米欧の政策方針が判明するまでは、積極的な売買は手控えられている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0830~1.0980を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円156円前後から押し目買いと共に、ドル円158円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.08台半ば割れから押し目買いと共に、1.09台後半からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は、ドル円157円台半ば以上から随時実施しており、現状ではドル円158円前後に集約されている模様。一方、輸入企業は買い急ぐことなく、今朝と同様に、ドル円、155円台半ば前後を視野に、156円前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、調整色を更に強めているが、現状で今朝と同様に、ユーロドル1.08台半ば割れから押し目買いと共に、1.1000前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円156円割れではロング、ドル円158前後ではショートをイメージし、ユーロ円は170.台半ば前後から押し目買いと共に、172円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は104円台半ば前後から押し目買いと共に、106円台前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 155.50 | 158.50 |
ユーロ円 | 169.50 | 172.30 |
ユーロドル | 1.0800 | 1.1030 |
豪ドル円 | 103.80 | 106.50 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
市場のストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 155.50 | 158.50 |
ユーロ円 | 169.50 | 172.30 |
ユーロドル | 1.0800 | 1.1030 |
豪ドル円 | 103.80 | 106.50 |
現在のポジション
ドル円ショート | 50,000 | ☆157.80(SL158.00買い) |
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆171.00(SL172.00買い) |
ユーロドルショート | 50,000 | ☆1.0880(SL1.0980買い) |
本日のSL実行ポジション
ドル円ショート | 50,000 | ☆▼157.30(SL157.80買い)-¥25,000 |
2024年7月収支経過(01~19日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥75,000 | -¥25,000 |
ユーロ円 | -¥175,000 | |
ユーロドル | +¥77,000(+$450) | |
豪ドル円 | -¥140,000 |
前日の売買 東京市場
ユーロ円売り | 50,000 | ☆171.00(SL171.50買い) |
前日の売買 海外市場
ドル円売り | 50,000 | ☆157.30(SL157.80買い) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | ☆157.80(SL158.30買い) |
ドル円買い | 50,000 | 155.50 |
ユーロ円売り | 50,000 | 172.00(SL172.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 170.50 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0100(SL1.1050買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0870 |
豪ドル円売り | 50,000 | 106.00(SL106.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 104.50(SL103.80売り) |
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 158.00(SL158.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | 156.30 |
ユーロ円売り | 50,000 | 172.00(SL172.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 170.30 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0980(SL1.1030買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0850 |
豪ドル円売り | 50,000 | 106.00(SL106.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 104.50(SL103.80売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。