鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 151.50~153.50 |
ユーロ円 | 163.30~165.00 |
ユーロドル | 1.0700~1.0850 |
豪ドル円 | 100.30~102.00 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
加藤財務相が円安けん制発言を行い、相対的に円買い志向が強まってはいる。ただ中途半端な口先介入程度では、却って円売りを助長させる可能性もあり、加速的な円買いには繋がりにくい。それでも実弾投入には時期尚早の感が否めないだけに、基本的にはドル円155円台が実現しない限り、政府日銀としてもFRBの動向を探りながら介入タイミングを計っている嫌いは否めない。いずれにしても日米金利差が即座に縮小する気配がないだけに、依然としてリスク回避と安全資産のドル買いニーズは根強いものがある。そして米国の次期大統領がトランプ氏に決定し、同氏はロシア・ウクライナ情勢について24時間以内に終了させるとの見解を示してはいるが、2年半以上続くウクライナ情勢を単なる言葉遊びで解決するはずはない。少々穿った見方になるが、ウクライナ側も有利に運ぶためには米大統領が就任する(来年1月20日)までにはロシアへの直撃攻撃を速めたいのが現状であり、過剰期待は禁物であろう。いずれにしてもトランプ次期大統領を巡って様々な憶測が飛び交ってはいるが、対中問題が大幅関税で解決する可能性も低く、むしろ米国の物価上昇を招く可能性もあるだけに、相対的に期待外れに終わる可能性も捨てきれない情勢にある。当面、同氏の見解に一喜一憂することなく、冷静に対処するのが賢明であろう。
一方、ドル円は相対的に利益確定売りに圧されているが、日米金利差がさらに縮小するには時期尚早であり、拙速的な下値トライは慎重になっている。引き続きレンジ幅ドル円151.50~153.50を重視し、同レベル前後から少なめのナンピン売買が賢明であろう。
他方、ユーロドルは、米ドル主導の展開に変化はないが、1.07前後では利益確定買いや割安感の買い戻しも散見されており、拙速的な下値トライは慎重になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0700~1.0850を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、151円台半ば前後から押し目買いと共に、153円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.07前後から押し目買いと共に、1.08台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は売り急ぐことなく、現状ではドル円154円前後を中心に、153円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は152円割れを視野に、151円台半ば前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中で調整色を強めているが、現状では今朝と同様に、ユーロドル1.07前後から押し目買いと共に、1.08台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、繰り返しになるが、ドル円151円台半ば前後ではロング、153円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は163円台半ば割れから押し目買いと共に、165円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は100円台半ば割れから押し目買いと共に、102円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 151.00 | 154.00 |
ユーロ円 | 163.80 | 165.80 |
ユーロドル | 1.0650 | 1.0900 |
豪ドル円 | 99.80 | 102.50 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
市場のストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 151.00 | 154.00 |
ユーロ円 | 163.80 | 165.80 |
ユーロドル | 1.0650 | 1.0900 |
豪ドル円 | 99.80 | 102.50 |
現在のポジション
ドル円ロング | 50,000 | ☆153.00(SL151.50売り) |
ユーロ円ロング | 50,000 | ☆164.30(SL163.30売り) |
ユーロドルロング | 50,000 | ☆1.0700(SL1.0700売り) |
2024年11月収支経過 (11/01~08日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥35,000 | |
ユーロ円 | +¥41,300(+$250) | |
ユーロドル | ||
豪ドル円 | +¥35,000 | +¥35,000 |
前日の売買 東京市場
豪ドル円売り | 50,000 | ☆102.00(SL102.50買い) |
前日の売買 海外市場
ドル円買い | 50,000 | ☆153.00(SL152.40売り) |
本日の売買&予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 153.80 |
ドル円買い | 50,000 | 152.00(SL151.50売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 166.30(SL166.80買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆164.30(SL163.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0850 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0700(SL1.0650売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 102.80(SL103.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | ☆△101.30(102.00ショートカバー)+¥35,000 |
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 153.30 |
ドル円買い | 50,000 | 151.50(SL151.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 165.00 |
ユーロ円買い | 50,000 | 163.50(SL163.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0820 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0700(SL1.0650売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 102.00(SL102.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 100.30(SL99.80売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。