鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 155.80~157.50 |
ユーロ円 | 168.30~170.00 |
ユーロドル | 1.0730~1.0880 |
豪ドル円 | 102.30~103.80 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
先週末発表された5月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数(NFP)が27.2万人増と予想を大きく上回る一方、失業率は4.0%に悪化し、強弱相混じる内容となった。ただ平均時給は前月比0.4%、前年比も4.1%上昇しており、市場は13日に行われるFOMC動向に一喜一憂する可能性があるだけに、週前半は様子見モードが強まる可能性が高いなど結果次第の感が強く、FRBの年内利下げ期待を後退させているなど、9月の利下げはやや懐疑的になっている。そんな中、米債券利回りは再び上昇過程にあり、相対的にドルを買い戻す動きが優勢になっている。ただ10年債利回りが4.5%台まで上昇する状況ではなく、仮に上昇したとしても中国が人民元阻止のために保有する米国債売却の可能性もある。そして週末には日銀金融政策決定会合が控えているが、前回と同様に、国債減額に触れる可能性は高いものの、市場へのインパクトは限られており、一過性の円高に収まる公算が高いだろう。現時点ではドルのもう一段の上昇局面では、清算入りと見なした方が無難であろう。
一方、ドル円は米債券利回り上昇を受けて157円台を目指す展開も予想されるが、相対的に政府日銀の介入レベルでもあり、安易な上値トライは自重局面にある。そして補足的になるが、一部の為替関係者からは170円台から200円台まで上昇するとの無責任な見解も台頭してはいるが、基本的には根拠なき受け狙いの見解に過ぎず、過剰期待は禁物であろう。引き続き戻り売りを優先し、レンジ幅ドル円155.80~157.50円を重視し、同レベル前後から少なめのナンピン売買で対応することが得策であろう。
他方、ユーロドルはECB利下げの影響は限定的であったが、米雇用統計の結果を受けて、一時1.08割れになるなど、戻り売りが優先されている。反面、1.07台では利益確定買いが随所に散見されており、拙速的な下値トライは自重局面にある。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0730~1.0880を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、156円割れから押し目買いと共に、157円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.07台半ば前後から押し目買いと共に、1.09前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円156円台半ば前後から売りを随時実施しており、現状では157円台半ば前後に集約されている模様。一方、輸入企業は156円割れから押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、米ドル主導の展開を余儀なくされている。現状ではユーロドル1.07台半ば前後から押し目買いと共に、1.09前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円155円台半ば前後ではロング、157円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は168円台半ば割れから押し目買いと共に、170円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は102円台半ば割れから押し目買いと共に、104円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 155.20 | 158.00 |
ユーロ円 | 167.80 | 170.50 |
ユーロドル | 1.0680 | 1.0930 |
豪ドル円 | 101.80 | 104.30 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
市場のストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 155.20 | 158.00 |
ユーロ円 | 167.80 | 170.50 |
ユーロドル | 1.0680 | 1.0930 |
豪ドル円 | 101.80 | 104.30 |
現在のポジション
No position |
2024年6月収支経過(3~10日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥15,000 | -¥25,000 |
ユーロ円 | +¥75,000 | +¥25,000 |
ユーロドル | +¥42,300(+$250)+$250 | |
豪ドル円 | +¥75,000 | +¥40,000 |
前日の売買 東京市場
ユーロ円買い | 50,000 | ★△169.00(169.50ショートカバー)+¥25,000 |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | ☆▼156.30(SL156.80買い)-¥25,000 |
ドル円買い | 50,000 | 154.80(SL154.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 170.00(SL170.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 168.50(SL168.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0970(SL1.1020買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | ☆△1.0850(1.0900ショートカバー)+$250 |
豪ドル円売り | 50,000 | 104.30(SL104.80買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | ☆△103.00(103.80ショートカバー)+¥40,000 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 157.50(SL158.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 155.80(SL155.30売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 170.00(SL170.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 168.30(SL167.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0880(SL1.0930買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0730(SL1.0680売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 103.80(SL104.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 102.30(SL101.80売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。