鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 157.30~159.00 |
ユーロ円 | 171.30~173.00 |
ユーロドル | 1.0800~1.0950 |
豪ドル円 | 106.00~107.80 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
パウエルFRB議長が第2四半期にはインフレに関して若干の進展があったとし、過去3回のインフレはかなり良いペースであり、労働市場についても良いバランスに移行しているとの見解を示した。7月のFOMCでは政策据え置きが確実視される中、相対的に9月利下げが有力視されており、一旦ドルを手仕舞う動きが優先されている。そんな中、週末にトランプ前大統領が狙撃されたことにより、11月の米大統領選挙に向けてトランプ氏優勢との見方が先行しているが、同氏は常々過度なドル高に警告を発しているだけに、徐々にドル高の潮目が変わりつつあるとの見方も少なくない。ただ米金利の優位性や中国経済の後退が鮮明になっており、潜在的なドル買いニーズは根強いものがあるだけに、加速的なドル安は見込みづらいのが現状である。いずれにしても市場にはありとあらゆる不安材料を抱えており、安易にどちらにも仕掛けづらい外部環境にある。引き続き直近のレンジ幅を重視し、少なめのナンピン売買で対応することが得策であろう。
一方、ドル円は米6月CPIの予想以上の鈍化、そして政府・日銀による為替介入観測を踏まえて、円買い基調を強めている。ただ日米金利差化拡大が解消されない限り、介入効果は限定的との見方もあり、拙速的な下値トライは慎重になっている。引き続きレンジ幅ドル円157.00~159.00円まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
他方、ユーロドルは相対的には米債券利回りの伸び悩みを背景に、買い戻しが優勢となっている。ただユーロ圏の鉱工業生産が前月比で0.6%の減少となるなど、製造業の見通しが引き続き弱いことを示しており、拙速的に買い上がる雰囲気は削がれている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0800~1.0950を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、157円前後から押し目買いと共に、159円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.08前後から押し目買いと共に、1.09台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、ドル円160円台では上値の重さが意識されており、輸出企業は159前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は158円前後から随時押し目買いを実施しており、現状では157円前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、米債券利回りの動向を注視して調整色を強めている。現状では先週と同様に、ユーロドル1.08前後から押し目買いと共に、1.09台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円157円前後ではロング、159円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は171円台半ば割れから押し目買いと共に、173円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は106円前後から押し目買いと共に、107円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 156.80 | 159.50 |
ユーロ円 | 170.80 | 173.50 |
ユーロドル | 1.0750 | 1.1000 |
豪ドル円 | 105.50 | 108.30 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
市場のストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 156.80 | 159.50 |
ユーロ円 | 170.80 | 173.50 |
ユーロドル | 1.0750 | 1.1000 |
豪ドル円 | 105.50 | 108.30 |
現在のポジション
ユーロドルショート | 50,000 | ☆1.0880(SL1.0950買い) |
豪ドル円ロング | 50,000 | ☆106.80(SL106.30売り) |
2024年7月収支経過(01~16日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥25,000 | -¥25,000 |
ユーロ円 | -¥150,000 | -¥25,000 |
ユーロドル | +¥77,800(+$450) | |
豪ドル円 | -¥65,000 |
前日の売買 東京市場(7/12)
出来ず Nothing done |
前日の売買&予定 海外市場(7/12)
ドル円売り | 50,000 | 159.80(SL160.30買い) |
ドル円買い | 50,000 | ☆▼158.00(SL157.50売り)-¥25,000 |
ユーロ円売り | 50,000 | 174.00(SL174.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆▼172.30(SL171.80売り)-¥25,000 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0950(SL1.1000買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0820 |
豪ドル円売り | 50,000 | 108.50(SL109.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | ☆106.80(SL106.30売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 159.00(SL159.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | 157.30(SL156.80売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 173.00(SL173.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 171.30(SL170.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0950(SL1.1000買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0830 |
豪ドル円売り | 50,000 | 107.50 |
豪ドル円買い | 50,000 | 106.00(SL105.50売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。