◆ 緩やかに「米9月利下げ」を意識する展開 - 米雇用統計

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まだ“頭打ち→反落”となるかは微妙…!?

2024年07月08日

◆ 緩やかに「米9月利下げ」を意識する展開 - 米雇用統計

注目の米雇用統計は“微妙な結果”でしたが、それでもマーケットは「米9月利下げ」との思惑を一段と強めたようです。

非農業部門雇用者数は“予想を上回った(+20.6万人)”ものの、“前月より鈍化”が示されました。
さらに前月・前々月に“下方修正(計△11.1万人)”が加わる中、失業率が“若干上昇(4.1%)”したことが、「米労働環境鈍化」と受け止められた模様です。
こうして米10年債利回りが“低下傾向(→4.26%)”を示す中、緩やかに“ドル売り”が進行しました。

一方で「日米金利格差は当面高水準を維持」との見方は根強く、“円売り”も健在といった様相になっています。
このため発表直後に“160.325円”へと値を落としたドル円は、わずか1時間半ほどで“161.329円”へと押し戻されるなど、かなり荒い値動きを見せました。
それでも最終的には“161円割れ(終値は160.825円)”に押し下げられたように、ようやく“上値の重さ(利益確定売り?)”が意識されたと見られるところです。


◆ “上値模索”はかなり緩んだとは見るが…?

もっとも「9月利下げ」の確率は、短期金融市場ではすでに“80%弱”へと引き上げられた相場を形成しています。
一方で今朝方発表の「本邦実質賃金」が“26ヶ月連続減少(△1.4%)”を示したことで、「日銀7月利上げは難しい」との思惑が見え隠れしつつあります。
そうなると“もう一段の利益確定売り”が入ったとしても、“さらなる押し下げ”につながるかは微妙といわざるを得ないところです。

金利格差を背景にした“円売り”は一服しており、米金融政策を巡る思惑は“ドル売り”へと傾斜しつつありますが、それでドル円が“頭打ち→反落”となるかはまだ微妙と見ておく必要がありそうです。
もっとも“上値模索”に関してはかなり緩んだとは考えますが…。


◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。

162.700(86/12/23高値、ピボットハイブレイクアウト)
161.951(7/3高値《年初来高値》、ピボット2ndレジスタンス、大台)
上値5:161.747(7/3安値後の戻り高値)
上値4:161.674(7/4高値)
上値3:161.392(7/5高値、ピボット1stレジスタンス)
上値2:161.137(+1σ)
上値1:161.000(大台)
前営業日終値:160.825(日足・一目均衡表転換線)
下値1:160.624(7/5安値後の押し目)
下値2:160.325(7/5安値、6/24~7/3の50%押し水準、ピボット1stサポート)
下値3:160.262(6/28安値)
下値4:159.951(6/24~7/3の61.8%押し、大台)
下値5:159.780(ピボット2ndサポート)
159.609(6/26安値)
159.442(6/12~7/3の38.2%押し、20日移動平均線)
159.236(ピボットローブレイクアウト)


◆ 豪ドル円 抵抗・支持ライン

109.543(91/3/28高値)
109.443(ピボットハイブレイクアウト、+2σ)
上値5:109.317(91/3/29高値)
上値4:109.142(91/5/9高値)
上値3:109.018(ピボット2ndレジスタンス、大台)
上値2:108.777(ピボット1stレジスタンス)
上値1:108.593(7/5高値《年初来高値》)
前営業日終値:108.536
下値1:108.324(7/5安値後の38.2%押し)
下値2:108.248(7/5安値後の50%押し)
下値3:108.172(7/5安値後の61.8%押し、ピボット1stサポート)
下値4:107.927(7/5安値、6/25~7/5の23.6%押し、大台)
下値5:107.813(+1σ)
107.686(ピボット2ndサポート)
107.575(7/3安値、6/25~7/5の38.2%押し)
107.413(6/17~7/5の23.6%押し、ピボットローブレイクアウト)
107.244(7/2安値、日足・一目均衡表転換線、6/25~7/5の50%押し)


◆ ポンド円 抵抗・支持ライン

210.595(08/8/12高値)
210.000(大台)
209.000(大台)
208.000(大台)
207.290(08/8/13高値)
207.000(大台)
206.908(+2σ)
206.501(08/8/15高値)
206.447(7/5高値《年初来高値》)
前営業日終値:206.089(大台)
204.980(7/5安値、大台)
204.717(+1σ)
204.616(7/3安値、6/14~7/5の23.6%押し)
204.433(日足・一目均衡表転換線)
204.264(6/4~7/5の23.6%押し)
204.000(大台)
203.878(7/2安値)
203.573(6/14~7/5の38.2%押し)
203.354(7/1安値)
203.000(大台)
202.913(6/4~7/5の38.2%押し)
202.685(6/14~7/5の50%押し、20日移動平均線)
202.570(6/28安値)
202.497(6/27安値)
202.418(6/26安値)
201.965(6/25安値、大台)

《10:40》
《11:25、テクニカルライン追記》

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

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