鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 148.50~150.30 |
ユーロ円 | 162.30~164.00 |
ユーロドル | 1.0850~1.1000 |
豪ドル円 | 99.50~101.00 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
日米休場で積極的な売買が手控えられる中、相対的に市場は調整主導の展開を強いられており、ドル円は日米政策方針の相違はあるものの、双方ともに緩やかな利上げと利下げが見込まれており、着々と節目の150円に迫る展開を見せている。ただ先週には、三村淳財務官が投機的な動きを含めて為替市場の動向は緊張感を持って注視していくと述べており、150円台への警戒意識もあって加速的な円安は見込みづらい状況にある。そんな中、ウォラーFRB理事が、ハリケーンやストライキの影響で10月の雇用者数は10万人程度押し下げられる可能性に言及し、反面、利下げペースはもっと慎重に進めるべきで、労働市場は減速しているものの、依然として極めて健全との認識も示している。また米国株式市場では前日比201ドル高と4万3000ドル台へと最高値を更新しており、そして世界的な地政学的リスクを考慮しても潜在的なドル買いニーズは根強いものがある。引き続き波乱含みの展開が予想されるだけに、レンジ幅を通常よりも拡大し、少なめのナンピン売買が得策であろう。
一方、ドル円は、節目の150円台は時間の問題であるが、反動売りにも警戒感を強めており、同レベル前後で一旦清算入りと見なした方が無難であろう。引き続きレンジ幅ドル円148.50~150.30円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
他方、ユーロドルは、今週はECB理事会を控えており、0.5%利下げ期待を踏まえて、上値の重さが指摘されている。ただ1.09割れでは依然として割安感の買いや利益確定買いが随所に散見されており、拙速的な下値トライも慎重になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0850~1.1000を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、148円台半ば前後から押し目買いと共に、150円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは、1.08台半ば前後から押し目買いと共に、1.10前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル150円台を視野に、同レベル以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業も同様に、148円台半ば前後から少なめの押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、ECBの利下げ観測を踏まえて戻り売りを優先している。現状では、ユーロドル1.08台半ば前後から押し目買いと共に、1.10前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円148円台半ば前後ではロング、150円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は162円台半ば割れから押し目買いと共に、164円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は99円台半ば前後から押し目買いと共に、101円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 146.90 | 150.00 |
ユーロ円 | 161.00 | 164.00 |
ユーロドル | 1.0830 | 1.1080 |
豪ドル円 | 98.50 | 101.50 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
市場のストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 146.90 | 150.00 |
ユーロ円 | 161.00 | 164.00 |
ユーロドル | 1.0830 | 1.1080 |
豪ドル円 | 98.50 | 101.50 |
現在のポジション
ユーロドルロング | 50,000 | ☆1.1050(SL1.0850売り) |
2024年10月収支経過(01~15日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥45,000 | +¥35,000 |
ユーロ円 | +¥105,000 | |
ユーロドル | ||
豪ドル円 | +¥40,000 |
前日の売買 東京市場(10/11日)
出来ず Nothing done |
前日の売買 海外市場(10/11日)
ドル円売り | 50,000 | 149.50(SL150.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | ★△148.80(149.50ショートカバー)+¥35,000 |
ドル円買い | 50,000 | 147.50(SL147.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 163.50(SL164.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 161.50(SL161.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1030 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0880(SL1.0830売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 101.00(SL101.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 99.00(SL98.50売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 150.20(SL150.80買い) |
ドル円買い | 50,000 | 148.50(SL147.80売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 164.00(SL164.70買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 162.30(SL161.50売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1000 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0850(SL1.0800売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 101.00(SL101.70買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 99.50(SL98.80売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。