鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 142.80~144.50 |
ユーロ円 | 158.00~160.80 |
ユーロドル | 1.1000~1.1150 |
豪ドル円 | 98.00~99.80 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
石破新内閣が発足した。石破首相は金融緩和については日銀に委ねられるべきと述べていたが、緩和の基本姿勢は維持されるように期待している。また経済再生担当相に就任した赤沢担当相も、日銀の追加利上げについて経済を冷やすようなことは当面やってはならないと慎重姿勢を示している。それ故に市場では、少なくとも今月末の決定会合での利上げはないとの見方もあり、東京株式市場では前日比732円高と大幅に反発している。それでも本日は先物主導で大幅下落が見込まれており、依然として波乱含みの展開を強いられている。一方、植田日銀総裁は経済・物価が順調に推移すれば利上げを継続する旨を表明しており、市場では年内利上げへの期待も根強く残っている。とは言え、FOMCでの利下げは確実視されてはいるものの、米経済のソフトランディング志向も根強く、日米共に緩やかな金融政策になる可能性が高く、相場を動意づけるには材料不足とも言える。むしろ新政権が岸田政権の踏襲ともなれば、支持率低下も現実味を帯び始めており、10月27日の衆議院選挙の過半数割れも考慮しなければならず、不安定な船出になる可能性もある。安易にポジションを取り切れない情勢にあるだけに、引き続き直近のレンジ幅を重視し、少なめのナンピン売買で対応することが賢明であろう。
一方、ドル円は、中東情勢が緊迫化する中、リスク回避のドル買いと円買いに挟まれて、相対的にポジションを取り切れない情勢にある。そんな中、米9月シカゴ購買部協会景気指数(PMI)や9月ダラス連銀製造業活動指数が予想よりも改善した。またパウエルFRB議長は講演で、経済が全般的に強く、利下げは弱い経済を反映したものではなく、強い経済を維持するためとの発言を受けて、拙速的な利下げ観測も後退しており、ドルを買い戻す動きが優勢になっている。引き続きレンジ幅ドル円142.80~144.80円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
他方、ユーロドルは、ECBの利下げ観測が先行しており、依然として戻り売りが優先されている。反面、1.10前後では割安感の買い戻しも散見されており、過度なユーロ安期待は自重局面にある。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1000~1.1180を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、143円割れから押し目買いと共に、144円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.10前後から押し目買いと共に、1.11台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円145円前後を視野に、144円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は買い急ぐことなく、143円割れから少なめの押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、戻り売りを優先している。現状では昨日と同様に、ユーロドル1.12前後を中心に、1.11台半ば前後からナンピン売りと共に、1.10前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円143円割れではロング、144円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は158円前後から押し目買いと共に、160円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は98円前後から押し目買いと共に、100円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 142.30 | 145.00 |
ユーロ円 | 158.50 | 161.30 |
ユーロドル | 1.0950 | 1.1200 |
豪ドル円 | 97.50 | 100.30 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
市場のストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 142.30 | 145.00 |
ユーロ円 | 158.50 | 161.30 |
ユーロドル | 1.0950 | 1.1200 |
豪ドル円 | 97.50 | 100.30 |
現在のポジション
ユーロドルロング | 50,000 | ☆1.1050(SL1.1000売り) |
前日のSL実行のポジション
ドル円ショート | 50,000 | ★▼143.50(SL144.50買い)-¥50,000 |
2024年10月収支経過(01~02日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥25,000 | +¥25,000 |
ユーロ円 | +¥35,000 | +¥35,000 |
ユーロドル | ||
豪ドル円 | +¥65,000 | +¥65,000 |
前日の売買 東京市場
ドル円売り | 50,000 | ☆144.50(SL145.00買い) |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆160.50(SL161.00買い) |
豪ドル円売り | 50,000 | ☆100.00(SL100.50買い) |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 144.80(SL145.30買い) |
ドル円買い | 50,000 | ☆△143.00(144.50ショートカバー)+¥75,000 |
ユーロ円売り | 50,000 | 160.50(SL161.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆△158.80(160.50ショートカバー)+¥35,000 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1200(SL1.1250買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | ☆1.1050(SL1.1000売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 100.00(SL100.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | ☆△98.70(100.00ショートカバー)+¥65,000 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 144.50(SL145.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 142.80(SL142.30売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 160.80(SL161.30買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 159.00(SL158.50売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1150 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1000(SL1.0950売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 99.80(SL100.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 98.00(SL97.50売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。