鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 146.50~149.80 |
ユーロ円 | 162.00~164.30 |
ユーロドル | 1.0900~1.1100 |
豪ドル円 | 99.50~101.80 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
先週末に発表された9月米雇用統計が想定外に強い内容となったことを受けて、ドルを買い戻す動きが急を告げている。非農業部門雇用者数(NFP)は25.4万人増と事前予想を大きく上回り、失業率も4.1%に低下、そして平均時給は前年比4.0%と予想を上回るなど、米労働市場の底堅さが意識されている。一部ではFOMCの利下げ期待も大幅に後退しており、次回FOMCでの利下げも先延ばしされる可能性もある。また米債券利回り上昇にもかかわらず、米国株式市場ではNYダウ平均が前日比341ドル高と反発するなど、米景況感の良さが改めて意識されている。そしてイランとイスラエルの報復合戦が激化しており、相対的にリスク回避のドル買いもマーケットを席捲している。とは言え、今週は9月の米消費者物価指数(CPI)が発表されるが、前回8月の米CPIは前年比+2.5%と7月の+2.9%から大きく鈍化しており、今月も鈍化が見込まれている。もう一段のドル上昇局面では、戻り売りに転じることが得策であろう。
一方、ドル円は、米雇用統計の結果を受けて一気に148円台まで上昇しており、否応もなしに次なる節目150円前後が意識されている。ただ円全面安の展開に政府関係筋からは異議を唱える見解も少なく、また円安が株式市場に反映されるかは懐疑的でもある。いずれにしても、植田日銀総裁、石破首相のハト派的発言、そして自公民の過半数割れなども円売りを後押しているが、引き続き波乱含みの展開が予想されるだけに、当面、レンジ幅をドル円146.50~149.80円まで拡大し、同レベル前後から少なめのナンピン売買が賢明であろう。
他方、ユーロドルは、ドイツ経済の脆弱性が問われる中、米経済のソフトランディングも重なっており、節目のユーロドル1.10割れと、依然として戻り売りが優先されている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0900~1.1100まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、146円台半ば前後から押し目買いと共に、149円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.09前後から押し目買いと共に、1.11前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、米雇用統計が予想外の数値となったことで困惑度を強めているが、輸出企業はドル円147円台半ば前後からナンピン売りを随時実施する中、ストップロス主導の展開と踏んでおり、現状では149円台半ば以上に集約されている模様。一方、輸入企業は買い急ぐことなく、146円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、米欧の景況感の相違もあり、依然として戻り売りが優先されている。現状ではユーロドル1.09前後から押し目買いと共に、1.11前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円146円台半ば前後ではロング、149円台半ば以上ではショートをイメージし、ユーロ円は162円前後から押し目買いと共に、164円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は99円台半ば前後から押し目買いと共に、101円円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 146.00 | 150.10 |
ユーロ円 | 161.50 | 164.80 |
ユーロドル | 1.0850 | 1.1150 |
豪ドル円 | 99.00 | 102.30 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
市場のストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 146.00 | 150.10 |
ユーロ円 | 161.50 | 164.80 |
ユーロドル | 1.0850 | 1.1150 |
豪ドル円 | 99.00 | 102.30 |
現在のポジション
ユーロドルロング | 50,000 | ☆1.1050(SL1.0910売り) |
前日のSL実行ポジション
ドル円ショート | 50,000 | ☆▼147.00(SL147.70買い)-¥35,000 |
2024年10月収支経過(01~07日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥80,000 | -¥70,000 |
ユーロ円 | +¥55,000 | -¥30,000 |
ユーロドル | ||
豪ドル円 | +¥40,000 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | ☆▼147.30(SL148.00買い)-¥35,000 |
ドル円買い | 50,000 | 145.50 |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆▼162.50(SL163.10買い)-¥30,000 |
ユーロ円買い | 50,000 | 160.50(SL159.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1100 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0950(SL1.0900売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 101.80(SL102.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 99.30(SL98.70売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 149.70(SL150.10買い) |
ドル円買い | 50,000 | 146.50(SL146.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 164.30(SL164.80買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 162.00(SL161.50売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1100 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0910(SL1.0850売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 101.80(SL102.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 99.50(SL99.00売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。