鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 147.80~149.50 |
ユーロ円 | 161.50~163.50 |
ユーロドル | 1.0880~1.1030 |
豪ドル円 | 99.30~100.80 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
昨日発表された9月の米消費者物価指数(CPI)と米新規失業保険申請件数は、いずれも予想を上回る内容となった。先週の強い米雇用統計に相反する動きであり、米インフレ鈍化傾向が改めて意識されている。また過去100年で最大のハリケーン襲来の影響も考慮すれば雇用情勢悪化も視野に入るだけに、一旦、ドルを手仕舞う動きが優先されている。そんな中、市場では11月FOMCでの利下げ幅0.25%が有力視されてはいるが、米10年債利回りが4%台で高止まりしており、据え置かれるとの見通しも台頭している。市場は米景気動向と米金利の優位性に挟まれており、株式及び為替市場では身動きが取りづらい状況に直面している。とは言え、総合的には原油価格の上昇、中国のデフレ懸念、そして地政学的リスクを考慮すれば、市場を取り巻く環境はドル買いに傾斜している。反面、円全面安が浸透しており、常に円の反動買いにも注視しなけばならないだけに、ドル円150円前後での上値の重さが改めて意識されている。当面、波乱含みの展開が予想されるだけに、相場が大きく動意づいてからの始動が得策であろう。
一方、ドル円は、米経済指標や米金利動向に振り回されており、安易にどちらにも仕掛けづらい状況にある。それでもドル円150円前後では、改めて上値の重さが意識されている。引き続きレンジ幅ドル円147.80~149.50円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
他方、ユーロドルは、ECBの利下げ観測が先行しており、依然として戻り売りが優先されている。ただ1.09割れでは割安感の買い戻しも随所に散見されており、拙速的な下値トライは慎重になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0880~1.1030を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、148円割れから押し目買いと共に、149円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは、1.09割れから押し目買いと共に、1.10台以上からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は昨日と同様に、ドル円149円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は148円割れから少なめの押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、微調整に終始している。現状では昨日と同様に、ユーロドル1.09前後から押し目買いと共に、1.10台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円147円台半ば前後ではロング、149円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は161円台半ば前後から押し目買いと共に、163円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は99円台半ば割れから押し目買いと共に、100円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 146.80 | 150.00 |
ユーロ円 | 161.50 | 164.50 |
ユーロドル | 1.0850 | 1.1100 |
豪ドル円 | 98.30 | 101.30 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
市場のストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 146.80 | 150.00 |
ユーロ円 | 161.50 | 164.50 |
ユーロドル | 1.0850 | 1.1100 |
豪ドル円 | 98.30 | 101.30 |
現在のポジション
ドル円ショート | 50,000 | ☆149.50(SP149.30買い) |
ユーロドルロング | 50,000 | ☆1.1050(SL1.0900売り) |
2024年10月収支経過(01~11日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥80,000 | |
ユーロ円 | +¥105,000 | |
ユーロドル | ||
豪ドル円 | +¥40,000 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | ☆149.50(SL150.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 147.50(SL146.80売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 164.00(SL164.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 162.00(SL161.50売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1050 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0900(SL1.0850売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 100.80(SL101.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 99.00(SL98.50売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 149.30(SL149.80買い) |
ドル円買い | 50,000 | 148.00 |
ユーロ円売り | 50,000 | 163.50(SL164.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 161.50(SL161.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1030 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0880(SL1.0830売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 100.80(SL101.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 99.30(SL98.80売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。