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為替イブニング海外市場2024年3月19日

2024年03月19日
(コラム執筆時間:19時29分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円149.00~151.50
ユーロ円162.00~164.00
ユーロドル1.0800~1.0950
豪ドル円97.00~98.80
相場状況の振り返りと今後の展開予想

日銀金融政策決定会合の結果が発表されたが、事前予想通りにマイナス金利を解除。そして短期金利誘導目標を0.0-0.1%へと引き上げ、YCCを撤廃、そして長期国債買い入れ継続で緩和姿勢を維持するなど、ドル円相場は円安が加速して150円台を復活している。そして株式市場でも異次元の緩和政策継続が意識され、日経平均株価は前日比263円高と再び4万円台を回復して引けている。約17年ぶりの金融引き締め策ではあるが、僅か0.1%の利上げ幅であり、相対的には株式市場は好感したものの、円安相場を作り出しており、やや失望感の円売りも混在している。ただ更なる上昇局面では日銀の口先介入や実弾投入も視野にあるだけに、過度な円安期待は自重局面に差し掛かっている。その後の植田日銀総裁の記者会見では、長期金利上昇には機動的に買い入れオペを実施し、2%の物価安定目標までは現状維持と、金利正常化には程遠い状況にあり、市場は日米金利差拡大を意識した円売りに振られやすい相場環境にある。また円安の副作用も指摘されているが、為替相場のコメントは従来通りに控えており、当面、更なる円安局面では円買い介入操作に依存するしか術がないのかもしれない。いずれにしても明後日にはFOMCが控えており、市場の緊張感は否応なしに高まっているが、引き続き相場が大きく動意づいてからの始動が得策であろう。

一方、ドル円は異次元の金融緩和は終了したが、150円台を回復するなど、多少なりとも相反する動きに違和感が生じていることは間違いない。日銀が大量に保有している国債やETFに支障をきたす関係上、拙速的な金融引き締め策には程遠い状況にある。引き続き波乱含みの展開が予想されるだけに、レンジ幅ドル円149.00~151.80円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。

他方、ユーロドルは日米金融政策方針を見極めたいとの思惑もあり、狭いレンジ幅での攻防を余儀なくされている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0800~1.0950を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが一考であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、149円前後から押し目買いと共に、152円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.08前後から押し目買いと共に、1.09台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円150円前後から売りを随時実施しているが、歯切れの悪い総裁発言もあり、現状では151円台半ば前後に集約されている模様。一方、輸入企業は150円台では興味半減であり、現状では149円前後からの押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、米ドル主導の展開と判断しており、現状ではユーロドル1.08前後から押し目買いと共に、1.09台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円149円前後ではロング、151円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は162円前後から押し目買いと共に、164円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は97円前後から押し目買いと共に、98円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円148.50152.00
ユーロ円161.50164.50
ユーロドル1.07501.1000
豪ドル円96.5099.00

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

市場のストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円148.50152.00
ユーロ円161.50164.50
ユーロドル1.07501.1000
豪ドル円96.5099.00
現在のポジション
ユーロ円ショート50,000☆163.00(SL163.50買い)
本日のSL実行ポジション
ユーロ円ショート50,000☆▼162.00(SL162.80買い)-¥40,000
2024年3月収支経過(01~19日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円±¥0-¥25,000
ユーロ円+¥20.000-¥40,000
ユーロドル
豪ドル円
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done
前日の売買 海外市場
出来ず Nothing done
本日の売買&予定 東京市場
ドル円売り50,000☆▼149.50(SL150.00買い)-¥25,000
ドル円買い50,000148.10(SL147.60売り)
ユーロ円売り50,000☆163.00(SL163.50買い)
ユーロ円買い50,000161.50
ユーロドル売り50,0001.0950(SL1.1000買い)
ユーロドル買い50,0001.0800(SL1.0750売り)
豪ドル円売り50,00098.80(SL99.30買い)
豪ドル円買い50,00097.00(SL96.50売り)
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り50,000151.50(SL152.00買い)
ドル円買い50,000149.00(SL148.50売り)
ユーロ円売り50,000164.00(SL164.50買い)
ユーロ円買い50,000162.00
ユーロドル売り50,0001.0950(SL1.1000買い)
ユーロドル買い50,0001.0800(SL1.0750売り)
豪ドル円売り50,00098.50(SL99.00買い)
豪ドル円買い50,00097.00(SL96.50売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。


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