鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 148.50~150.00 |
ユーロ円 | 161.50~163.00 |
ユーロドル | 1.0830~1.1000 |
豪ドル円 | 98.80~100.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
米国株式市場ではNYダウ平均株価が半導体の回復から投資家心理が改善しており、前日比337ドル高の43,000ドル台と史上最高値を更新するなど、米景況感の底堅さが再認識されている。ただ日々乱高下を繰り返しているだけに、為替及び債券市場への影響は限定的になっている。市場の焦点はFRBの政策方針に委ねられているが、先進国並びに新興国もインフレ鈍化を見越して利下げに舵を切っており、米金利の優位性を背景にドルを買い戻す動きが優勢になっている。一方で本邦は真逆の政策方針である利上げを掲げており、そして中国はデフォルト懸念を踏まえて金融緩和策に追いやられるなど、様々な要素が絡み合っており、ファンダメンタルズ的には円を買い戻す動きが加速しても何ら不思議ではない。それでも政府日銀はFOMCの政策方針を横目に慎重姿勢を示しており、日米金利差縮小には相当の期間を要するとの見方が先行しているだけに、安易にどちらにも仕掛けづらい側面が強い。引き続き直近のレンジ幅を重視し、少なめのナンピン売買で対応することが賢明であろう。
一方、ドル円は、米債券利回りが4%台を維持しており、拙速的な下値トライは慎重になっている。反面、心理的節目である150円トライには警戒感もあり、加速的な円安も見込みづらい状況にある。引き続きレンジ幅ドル円148.50~150.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
他方、ユーロドルは、ECB理事会が注目される中、現状では0.25%利下げが見込まれてはいる。ただ0.5%利下げの可能性も残しているだけに、相対的に戻り売りが優先されている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0830~1.1000を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが一考であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、148円台半ば前後から押し目買いと共に、150円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.08台半ば割れから押し目買いと共に、1.10前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は昨日と同様に、ドル円150円前後を視野に、同レベル前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業も同様に、148円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、ECBの利下げ幅次第であろうが、現状では昨日と同様に、ユーロドル1.08台半ば割れから押し目買いと共に、1.10前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、繰り返しになるが、ドル円148円台半ば前後ではロング、150円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は161円台半ば前後から押し目買いと共に、163円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は99円割れから押し目買いと共に、100円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 148.00 | 150.30 |
ユーロ円 | 161.00 | 163.50 |
ユーロドル | 1.0780 | 1.1050 |
豪ドル円 | 98.30 | 101.00 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
市場のストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 148.00 | 150.30 |
ユーロ円 | 161.00 | 163.50 |
ユーロドル | 1.0780 | 1.1050 |
豪ドル円 | 98.30 | 101.00 |
現在のポジション
ドル円ショート | 50,000 | ☆149.80(SL150.20買い) |
ユーロドルロング | 50,000 | ☆1.1050(SL1.0850売り) |
2024年10月収支経過(01~17日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥45,000 | |
ユーロ円 | +¥105,000 | |
ユーロドル | ||
豪ドル円 | +¥40,000 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | ☆149.80(SL150.30買い) |
ドル円買い | 50,000 | 148.30(SL147.80売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 163.30(SL164.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 161.50(SL160.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1000 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0850(SL1.0800売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 100.50(SL101.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 98.80(SL98.30売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 150.00(SL150.30買い) |
ドル円買い | 50,000 | 148.80 |
ユーロ円売り | 50,000 | 163.00(SL163.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 161.50(SL161.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1000 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0830(SL1.0780売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 100.50(SL101.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 98.80(SL98.30売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。