鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 157.00~158.50 |
ユーロ円 | 168.50~170.00 |
ユーロドル | 1.0650~1.0800 |
豪ドル円 | 104.30~105.80 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
昨日発表された米5月小売売上高が前月比0.1%の増加と予想を下回る中、前回分も下方修正された。米インフレ鈍化期待を促す内容であり、米国債利回りが軒並み低下したことを受けて、市場はややドル売りに傾斜している。そして複数のFOMC委員から発言が伝わっているが、相対的に経済指標次第の姿勢を崩しておらず、年内利下げの可能性には言及しているものの、反面、利下げに慎重な姿勢も強調しているなど、未だに年内利下げ回数には不透明感が漂っている。一方、植田日銀総裁は7月会合で利上げもあり得ると述べており、月間6兆円程度の長期国債買い入れ減額方針も決定している。さらに減額する以上は相応の規模と述べており、相対的に円買いを誘発させてはいるが、利上げしても最小限(0.25%)に留まる公算が高く、FRBの利下げなどを含めて、未だ他力本願的な要素は多分にあり、円安収束に向かうかは懐疑的になっている。引き続き相場が大きく動意づくまでは静観せざるを得ず、少なめのナンピン売買で対応することが賢明であろう。
一方、ドル円は一時158円台に乗せたが、政府日銀の介入操作への期待感もあり、やや失速気味に円買いを誘発させている。いずれにしても政府日銀がスピード感のない政策方針であるだけに、ある程度の乱高下を想定せざるを得ない。当面、現状レベルからのドルロングは自重し、戻り売りに比重を置いた方がリスクの軽減に繋がるであろう。引き続レンジ幅ドル円157.00~158.50円を重視し、同レベル前後から少なめのナンピン売買で対応することが賢明であろう。
他方、ユーロドルはフランスの政局不安もあるが、ドイツの政局不安も重なっており、依然として戻り売りが優先されている。ただ相対的には膠着状態に留まっており、安易にどちらにも仕掛けづらい外部環境にある。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0650~1.0800を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、157円前後から押し目買いと共に、158円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.06台半ば前後から押し目買いと共に、1.08前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は昨日と同様に、ドル円158円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は介入期待もあり、157円前後から少なめの押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、米国市場休場の影響もあり、調整主導の展開に追いやられている。現状では昨日と同様に、ユーロドル1.06台半ば前後から押し目買いと共に、1.08前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円157円前後ではロング、158円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は168円台半ば前後から押し目買いと共に、170円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は104円台半ば割れから押し目買いと共に、105円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 156.00 | 158.50 |
ユーロ円 | 167.80 | 170.50 |
ユーロドル | 1.0600 | 1.0850 |
豪ドル円 | 103.50 | 106.20 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
市場のストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 156.00 | 158.50 |
ユーロ円 | 167.80 | 170.50 |
ユーロドル | 1.0600 | 1.0850 |
豪ドル円 | 103.50 | 106.20 |
現在のポジション
ドル円ショート | 50,000 | ☆158.00(SL158.50買い) |
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆169.30(SL170.00買い) |
ユーロドルロング | 50,000 | ☆1.0690(SL1.0650売り) |
豪ドル円ショート | 50,000 | ☆105.00(SL105.70買い) |
2024年6月収支経過(3~19日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥30,000 | |
ユーロ円 | +¥175,000 | |
ユーロドル | +¥92,500(+$550) | |
豪ドル円 | +¥115,000 |
前日の売買 東京市場
ドル円売り | 50,000 | ☆158.00(SL158.50買い) |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 158.70(SL159.20買い) |
ドル円買い | 50,000 | 157.30 |
ユーロ円売り | 50,000 | 170.00(SL170.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 168.50 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0780 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0650(SL1.0600売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | ☆105.00(SL105.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 103.50(SL103.00売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 158.50(SL159.20買い) |
ドル円買い | 50,000 | 157.20 |
ユーロ円売り | 50,000 | 170.00(SL170.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 168.70 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0780 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0650(SL1.0600売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 105.70(SL106.20買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 104.40 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。