鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 147.30~149.50 |
ユーロ円 | 161.80~163.80 |
ユーロドル | 1.0900~1.1050 |
豪ドル円 | 99.00~100.80 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
今晩は特筆すべき材料はないが、今後の米政策方針を占う意味で米FOMC議事録(9月17日-18日開催分)に注目せざるを得ない。パウエルFRB議長はその際に利下げを急がない姿勢を示しており、市場へのインパクトは限定的との見方が少なくないが、相対的に緩やかな利下げに留まる可能性が高い。また直近の米債券利回りの推移を見る限り、ドルロングを手仕舞うには時期尚早とも言える。一方、本邦では衆議院が解散する運びとなり、石破新政権の厳しい船出となったが、他国でも米国の大統領選を筆頭に大なり小なり政治不安が山積しており、全般的に市場への影響は限定的になっている。そんな中、中国が12日に財政政策に関する説明会を開催するとの報道が伝わり、不動産市場などの回復への期待を再燃させているが、人民元安の食い止め、株価の意図的操作、そして投資離れを回避する手段との見解が多数を占めており、中国株の乱高下は避けられない情勢にある。ただその影響が世界株式市場に波及する可能性もあるだけに、過度な株高期待は自重局面と見なした方が無難であろう。
一方、ドル円は、米10年債利回りが4%台を維持しており、底堅い展開は否めない。ただFOMCが利下げを先延ばした場合には、日銀の利上げも頓挫する可能性があるなど、日米金利差縮小にはある程度の時間が要することになるだけに、拙速的な下値トライは慎重にならざるを得ない。それでも150円台まで円安が進行すれば、物価上昇懸念、そして賃金上昇を阻む可能性があるだけに、政府日銀としても過度な円安局面は描きづらい相場環境にある。引き続き戻り売りを優先すると共に、レンジ幅ドル円147.30~149.50円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
他方、ユーロドルは、方向感に乏しい中、1.09台半ば前後でもみ合い相場と化している。それでも米金利の優位性もあり、依然として戻り売りが優先されている。引き続き直近のレンジ幅ユーロドル1.0900~1.1050を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、147円前後から押し目買いと共に、149円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは今朝と同様に、1.09前後から押し目買いと共に、1.10台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は今朝と同様に、ドル円149円前後から149円台半ば前後まで断続的に売りが散見されている模様。一方、輸入企業も同様に、147円前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、調整主導の展開を強いられている。現状では今朝と同様に、ユーロドル1.09前後から押し目買いと共に、1.10台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円147円前後ではロング、149円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は162円割れから押し目買いと共に、163円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は99円前後から押し目買いと共に、100円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 146.50 | 150.00 |
ユーロ円 | 161.20 | 164.50 |
ユーロドル | 1.0850 | 1.1100 |
豪ドル円 | 98.30 | 101.30 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
市場のストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 146.50 | 150.00 |
ユーロ円 | 161.20 | 164.50 |
ユーロドル | 1.0850 | 1.1100 |
豪ドル円 | 98.30 | 101.30 |
現在のポジション
ユーロドルロング | 50,000 | ☆1.1050(SL1.0900売り) |
2024年10月収支経過(01~09日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥80,000 | |
ユーロ円 | +¥105,000 | +¥50,000 |
ユーロドル | ||
豪ドル円 | +¥40,000 |
前日の売買 東京市場
ユーロ円買い | 50,000 | ★162.00(SL161.50売り) |
前日の売買 海外市場
出来ず Nothing done |
本日の売買&予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 148.80(SL149.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | 147.00(SL146.30売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆△163.00(162.50ロングカバー)+¥50,000 |
ユーロ円買い | 50,000 | 161.50(SL160.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1050 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0900(SL1.0850売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 100.70(SL101.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 99.00(SL98.30売り) |
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 149.50(SL150.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 147.30(SL146.50売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 163.80(SL164.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 161.80(SL161.20売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1050 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0900(SL1.0850売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 100.80(SL101.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 99.00(SL98.40売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。