鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 149.50~151.30 |
ユーロ円 | 161.80~163.50 |
ユーロドル | 1.0750~1.0900 |
豪ドル円 | 99.30~101.00 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
市場全般では日米選挙が意識される中、総じて積極的な売買は手控えられている。ただ直近の米経済指標改善を踏まえて、米経済のソフトランディング志向が現実味を帯びている。FRBの利下げ方針にも影響を及ぼしており、米債券利回りのさらなる上昇も手伝って、再びドルを買い戻す動きが優勢になっている。また今週の衆議院選挙では自公の過半数割れが意識されており、一旦円売りに拍車が掛かりつつある。それでも政府日銀も円安けん制姿勢の動きを強めており、いつ何時実弾投入を実施されるかもわからないだけに、拙速的な上値トライも慎重にならざるを得ない。そんな中、サンフランシスコ連銀のデイリー総裁は、引き続き金利を引き下げることが正しい方針のように見えると述べた他、経済成長と労働市場はともに市場が予想していたより安定しているが、金利を据え置くべきであることを意味するものではないとも指摘している。いずれにしても今後のインフレの進捗状況次第であろうが、FOMCとしても実体経済と相反する動きには困惑度を深めているかもしれず、当面、来月の米大統領選挙を終えるまでは安易にどちらにも仕掛けづらい状況下にある。引き続き直近のレンジ幅を重視し、じっくり待機策が賢明であろう。
一方、ドル円は米債券利回りの上昇も手伝い、150円台後半まで上昇基調を強めている。依然として日米金利差拡大が円売りを誘発しているが、政府日銀としても口先加入の限界も意識しており、相対的に実弾投入の準備段階との見解も少なくない。引き続きレンジ幅ドル円149.50~151.50円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が得策であろう。
他方、ユーロドルは、ドイツ経済の脆弱性もあり、ECBの利下げ期待が増幅している。円と同様に、米金利との格差拡大を背景に、依然として戻り売りが優先されている。ただ1.08割れでは利益確定買いが随所に散見されており、拙速的な下値トライも慎重になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0750~1.0900を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、149円台半ば前後から押し目買いと共に、151円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.07台半ば前後から押し目買いと共に、1.09前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスをさらに強める中、輸出企業はドル円150円台半ば前後から売りを随時実施しており、現状では151円台以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は買い急ぐことなく、149円前後を中心に、149円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、さらに調整色を強めている。現状では昨日と同様に、ユーロドル1.08割れから少なめの押し目買いと共に、1.09前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円149円台半ば前後ではロング、151円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は162円割れから押し目買いと共に、163円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は99円台半ば割れから押し目買いと共に、101円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 148.70 | 151.80 |
ユーロ円 | 161.20 | 164.00 |
ユーロドル | 1.0700 | 1.0950 |
豪ドル円 | 98.80 | 101.50 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
市場のストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 148.70 | 151.80 |
ユーロ円 | 161.20 | 164.00 |
ユーロドル | 1.0700 | 1.0950 |
豪ドル円 | 98.80 | 101.50 |
現在のポジション
ドル円ショート | 50,000 | ☆150.50(SL151.30買い) |
ユーロドルロング | 50,000 | ☆1.0830(SL1.0760売り) |
前日のSL実行ポジション
ドル円ショート | 50,000 | ☆▼150.30(SL150.50買い)-¥10,000 |
2024年10月収支経過(01~22日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥80,000 | -¥10,000 |
ユーロ円 | +¥105,000 | |
ユーロドル | -¥178,700(-$1,100) | |
豪ドル円 | +¥40,000 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | ☆150.50(SL151.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 149.00 |
ユーロ円売り | 50,000 | 163.50(SL164.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 161.50(SL161.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0900 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0780(SL1.0730売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 101.00(SL101.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 99.30(SL98.80売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 151.30(SL151.80買い) |
ドル円買い | 50,000 | 149.50 |
ユーロ円売り | 50,000 | 163.50(SL164.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 161.80(SL161.30売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0900 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0760(SL1.0700売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 101.00(SL101.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 99.30(SL98.80売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。