鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 149.50~151.50 |
ユーロ円 | 162.30~164.00 |
ユーロドル | 1.0750~1.0900 |
豪ドル円 | 99.80~101.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
特にめぼしい材料のない中、ドル円は一時151円台を付けるなど、依然として日米金利差拡大を背景に底堅い展開を強いられている。これまでの経緯から判断すれば、政府日銀の口先介入程度では円安を阻止するには難航が予想される。補足的になるが、財務省は直近の介入実績として、6月27日から7月29日の介入総額が5兆5,348億円であったことを公表しているが、当時のドル円レベルが160円台から155円台に集中しており、一部では155円台以上にならなければ実弾介入の効果は限定的との見方もある。そして足元ではFRBの利下げを織り込んでいた矢先でもあり、政府日銀の思惑が外れた感が強い。円安の副作用を阻止するには、もう一段の実弾投入または利上げを急ぐ必要性も考慮しなければならないだろう。とは言え、直近の衆議院選挙や米大統領選挙の行方次第では相場が急変する可能性もあり、安易にポジションを取り切れない情勢にある。引き続きレンジ幅を拡大し、じっくり待機策で臨むことがリスクの軽減に繋がるであろう。
一方、ドル円は、米債券利回りの上昇基調もあり、ドルを買い戻す動きが優勢ではあるが、ドルロングも山積しており、加速的な上昇は見込みづらい。引き続きレンジ幅ドル円149.50~151.50円を重視し、同レベル前後から少なめのナンピン売買が賢明であろう。
他方、ユーロドルは、ECBの利下げ期待が先行しており、依然として戻り売りが優勢となっている。1.08割れ目前でもみ合い相場と化しているが、ただ1.08割れでは依然として利益確定買いが随所に散見されているなど、拙速的な下値トライも慎重になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0750~1.0900を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、149円台半ば前後れから押し目買いと共に、151円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.07台半ば前後から押し目買いと共に、1.09前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は151円台から売りを随時実施しており、現状では151円台半ば以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は149円台半ば前後を視野に、150円割れから少なめの押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、微調整に終始している。現状では今朝と同様に、ユーロドル1.07台半ば前後から押し目買いと共に、1.09前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円149円台半ば前後ではロング、151円台半ば以上ではショートをイメージし、ユーロ円は162円台前半から押し目買いと共に、164円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は100円割れから押し目買いと共に、101円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 149.00 | 152.00 |
ユーロ円 | 161.50 | 164.30 |
ユーロドル | 1.0700 | 1.0950 |
豪ドル円 | 98.30 | 102.00 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
市場のストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 149.00 | 152.00 |
ユーロ円 | 161.50 | 164.30 |
ユーロドル | 1.0700 | 1.0950 |
豪ドル円 | 98.30 | 102.00 |
現在のポジション
ドル円ショート | 50,000 | ☆150.50(SL151.50買い) |
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆163.50(SL163.80買い) |
ユーロドルロング | 50,000 | ☆1.0830(SL1.0760売り) |
豪ドル円ショート | 50,000 | ☆101.00(SL101.50買い) |
前日のSL実行ポジション
ドル円ショート | 50,000 | ☆▼150.30(SL150.50買い)-¥10,000 |
2024年10月収支経過(01~22日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥80,000 | -¥10,000 |
ユーロ円 | +¥105,000 | |
ユーロドル | -¥178,700(-$1,100) | |
豪ドル円 | +¥40,000 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買 海外市場
ドル円売り | 50,000 | ☆150.50(SL151.00買い) |
本日の売買&予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 151.30(SL151.80買い) |
ドル円買い | 50,000 | 149.50 |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆163.50(SL164.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 161.80(SL161.30売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0900 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0760(SL1.0700売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | ☆101.00(SL101.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 99.30(SL98.80売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 151.50(SL152.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 149.80 |
ユーロ円売り | 50,000 | 163.80(SL164.30買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 162.50 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0900 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0760(SL1.0710売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 101.50(SL102.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 99.80 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。