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為替モーニング東京市場2024年10月31日

2024年10月31日
(コラム執筆時間:09時08分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円152.30~154.00
ユーロ円165.30~167.00
ユーロドル1.0780~1.0930
豪ドル円99.80~101.50
相場状況の振り返りと今後の展開予想

本日は日銀金融政策決定会合が注目されているが、政局不安を踏まえて追加利上げは見送られる公算が高い。また植田日銀総裁が改めて米経済の動向次第と述べる可能性もあるだけに、市場の注目度は明日の米雇用統計、そして来週の米大統領選挙に注がれており、全般的に様子見ムードが広まっている。米雇用統計に関しては、ハリケーンやストライキの影響から前月比では弱い数字も見込まれているが、昨日発表のADP雇用統計が予想以上に強い内容となったことで、安易に読み切れない情勢にある。米大統領選挙の行方次第では波乱含みの展開が予想されるが、現時点ではトランプ氏勝利ならばドル売り、ハリス氏ならばドル買いと単純志向で臨むことも一考であろう。引き続き直近のレンジ幅を重視し、少なめのナンピン売買で対応することが賢明であろう。

一方、ドル円は、米債券利回りの高止まりや日銀の金利据え置き観測を背景に、底堅い展開が予想される。ただ154円台以上では政府日銀の介入操作が意識されており、拙速的な上値トライは慎重になっている。引き続き直近のレンジ幅ドル円152.00~154.00円を重視し、同レベル前後から少なめのナンピン売買が賢明であろう。

他方、ユーロドルは、第3四半期のユーロ圏GDP速報値が前期比プラス0.4%と予想を上回り、そして10月のドイツ消費者物価指数(HICP)速報値も前年比2.4%と予想を上回ったことで、次回ECB理事会での利下げ幅が最小限の0.25%となる可能性が意識されており、相対的に底堅い状況にある。引き続き直近のレンジ幅ユーロドル1.0780~1.0930を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、152円台半ば割れから押し目買いと共に、154円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.08割れから押し目買いと共に、1.09台以上からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は昨日と同様に、ドル円154円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業も同様に、152円半ば割れから少なめの押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、ユーロドル1.08台半ば前後で試行錯誤が続いている。現状では1.09前後からナンピン売りと共に、1.08割れから押し目買いで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、繰り返しになるが、ドル円152円台半ば割れではロング、154円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は165円台半ば割れから押し目買いと共に、167円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は100円割れから押し目買いと共に、101円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円151.70154.50
ユーロ円164.80167.50
ユーロドル1.07301.0980
豪ドル円99.30102.00

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

市場のストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円151.70154.50
ユーロ円164.80167.50
ユーロドル1.07301.0980
豪ドル円99.30102.00
現在のポジション
ユーロドルロング50,000☆1.0830(SL1.0780売り)
2024年10月収支経過(01~31日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円-¥170,000
ユーロ円+¥30,000
ユーロドル-¥182,300(-$1,100)
豪ドル円+¥65,000
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done
前日の売買&予定 海外市場
出来ず Nothing done
ドル円売り50,000154.00(SL154.50買い)
ドル円買い50,000152.30(SL151.80売り)
ユーロ円売り50,000166.80(SL167.30買い)
ユーロ円買い50,000164.80(SL164.30売り)
ユーロドル売り50,0001.0880
ユーロドル買い50,0001.0750(SL1.0700売り)
豪ドル円売り50,000101.50(SL102.00買い)
豪ドル円買い50,00099.80(SL99.30売り)
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り50,000154.00(SL154.50買い)
ドル円買い50,000152.30(SL151.80売り)
ユーロ円売り50,000167.00(SL167.50買い)
ユーロ円買い50,000165.30(SL164.80売り)
ユーロドル売り50,0001.0900
ユーロドル買い50,0001.0780(SL1.0730売り)
豪ドル円売り50,000101.50(SL102.00買い)
豪ドル円買い50,00099.80(SL99.30売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。

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