鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 157.50~159.50 |
ユーロ円 | 168.80~170.50 |
ユーロドル | 1.0630~1.0800 |
豪ドル円 | 104.80~106.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
米債券利回りの上昇も手伝い、ドル円は一時159円台をクリアするなど、改めて底堅い展開が予想される。ただ同時に政府日銀の介入警戒感も発生しており、安易にどちらにも攻め切れない状態が続いている。政府日銀としても、インフレ抑制や実質賃金のマイナスなどを考慮すれば金融引き締め策が待ったなしの状況にあるが、反面、拙速的な利上げが財政負担に繋がるだけに慎重姿勢を深めているのが現状であろう。それでも長年続いた異次元の金融緩和策にもかかわらず、日本経済に活性化をもたらしたとは言い切れず、また過度な円安が国際競争力の低下を招いていることもあり、実弾投入したとしても一過性の円高に留まる公算が高いとの見解も少なくない。一方、金利のある世界に舞い戻るしか道筋がないとも言われているが、政府日銀が正念場を迎えているだけに、基本的には相場が大きく動意づくまでは自然体で臨むことが賢明であろう。そんな中、中国経済にはデフォルト懸念が確実に押し寄せており、また天候不順も加わって日本以上のデフレ経済に陥る可能性もある。市場はリスク回避に追われているのが現状であり、依然として安全資産のドル買いに集中し易い地合いになっている。
一方、ドル円は159円台達成後、政府日銀の介入警戒もあってやや失速している。それでも既に円独歩安とドル独歩高の状態にあるだけに、加速的な上昇は見込みづらい相場環境にある。ただし市場には日銀の及び腰の政策方針が浸透しており、160円台回復の芽もあるだけに安易にどちらにも仕掛けづらい状況にある。引き続レンジ幅ドル円157.50~159.50円まで拡大し、同レベル前後から少なめのナンピン売買で対応することが賢明であろう。
他方、ユーロドルは相も変わらず、仏政局不安を踏まえた戻り売りが優勢になっており、節目の1.07割れを見せるなど更なる下値トライも意識されている。ただ同レベル前後では利食いと損切りが交錯しているだけに、引き続きレンジ幅ユーロドル1.0630~1.0800を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、157円台半ば前後から押し目買いと共に、159円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.06台半ば割れから押し目買いと共に、1.08前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、ドル円は節目の159円台達成を受けて波乱含みの展開を強いられているが、輸出企業は今朝と同様に、159円台半ば前後に集約されており、同レベル前後からのナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。輸入企業も同様に買い急ぐことなく、157円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、上値の重さを意識している。現状では今朝と同様に、ユーロドル1.06台半ば前後から押し目買いと共に、1.08前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、繰り返しになるが、ドル円157円台半ば前後ではロング、159円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は169円前後から押し目買いと共に、170円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は105円割れから押し目買いと共に、106円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 157.00 | 160.00 |
ユーロ円 | 168.30 | 171.00 |
ユーロドル | 1.0580 | 1.0850 |
豪ドル円 | 104.30 | 107.00 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
市場のストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 157.00 | 160.00 |
ユーロ円 | 168.30 | 171.00 |
ユーロドル | 1.0580 | 1.0850 |
豪ドル円 | 104.30 | 107.00 |
現在のポジション
ドル円ショート | 50,000 | ☆158.00(SL159.50買い) |
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆169.30(SL170.50買い) |
ユーロドルロング | 50,000 | ☆1.0690(SL1.0650売り) |
豪ドル円ショート | 50,000 | ☆105.00(SL106.50買い) |
2024年6月収支経過(3~21日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥30,000 | |
ユーロ円 | +¥175,000 | |
ユーロドル | +¥92,500(+$550) | |
豪ドル円 | +¥115,000 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買 海外市場
出来ず Nothing done |
本日の売買予定 東京市場
出来ず Nothing done | ||
ドル円売り | 50,000 | 159.50(SL159.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | 157.50 |
ユーロ円売り | 50,000 | 170.50(SL171.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 168.00 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0780 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0650(SL1.0600売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 106.50(SL107.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 105.00 |
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 159.50(SL159.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | 157.80 |
ユーロ円売り | 50,000 | 170.50(SL171.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 169.00 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0780 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0630(SL1.0580売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 106.30(SL106.80買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 104.80 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。