鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 152.00~154.00 |
ユーロ円 | 164.50~166.50 |
ユーロドル | 1.0750~1.0900 |
豪ドル円 | 100.00~101.80 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
衆議院選挙で自公与党は過半数の議席獲得には届かず、今後の政権運営に不安感が広がっているが、政治の不透明感を背景に日銀の追加利上げは来年以降に持ち越される公算が高く、東京株式市場では前日比691円高と大幅に反発している。そして米債券利回りが再び上昇過程にあり、ドル買い円売り志向が強まりつつある。反面、加藤財務相がイエレン米財務長官と会談を行い、為替について議論したことが三村財務官から明らかにされており、今後も日米が緊密な意思疎通を図ることで合意した旨が伝えられている。そして投機的な動きに関しても、緊張感を高めて注視していると円安けん制発言を述べている関係上、加速的な円安には歯止めが掛かりやすい外部環境にある。今週発表される米雇用統計の改善期待、米債券利回りの高止まり、そして地政学的リスクによる安全資産を踏まえると、ドル買いニーズは健在と見なした方が無難であるが、来週には最大注目の米大統領選挙が控えている。現時点ではトランプ氏優勢との見方ではあるが、仮に勝利したとしてもドル高に繋がるかは疑問視されており、当面相場が大きく動意づくまでは少なめのナンピン売買で対応することが得策であろう。
一方、ドル円は、衆議院選挙の結果を受けて様々な憶測が飛び交う中、野党も足並みが揃っておらず、政権交代への期待は薄い。ただ今後の政策運営に支障を来す可能性も高く、拙速的に円を買い戻す動きは後退している。そんな中、米金利の優位性もあるが、反面、米ドルロングの積み上がりもあり、市場参加者も混迷を極めているのが現状であろう。引き続きレンジ幅ドル円152.00~154.00円を重視し、同レベル前後から少なめのナンピン売買が賢明であろう。
他方、ユーロドルは1.08前後で試行錯誤が続いているが、ECBの利下げ観測が先行しているとは言え、相対的に材料不足は否めず、米ドル主導の展開を余儀なくされている。ただ1.07台半ば前後では一旦利益確定買いが散見されており、拙速的な下値トライも慎重になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0750~1.0900を駆使し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、151円台半ば前後から押し目買いと共に、154円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.07台半ば前後から押し目買いと共に、1.09前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は今朝と同様に、現状では154円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は152円前後から少なめの押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、調整色を強めている。現状では今朝と同様に、ユーロドル1.09前後からナンピン売りと共に、1.07台半ば前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円152円前後ではロング、154円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は164円台半ば前後から押し目買いと共に、166円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は100円前後から押し目買いと共に、101円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 151.20 | 154.50 |
ユーロ円 | 163.80 | 167.00 |
ユーロドル | 1.0700 | 1.0950 |
豪ドル円 | 99.30 | 102.30 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
市場のストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 151.20 | 154.50 |
ユーロ円 | 163.80 | 167.00 |
ユーロドル | 1.0700 | 1.0950 |
豪ドル円 | 99.30 | 102.30 |
現在のポジション
ユーロドルロング | 50,000 | ☆1.0830(SL1.0750売り) |
2024年10月収支経過(01~28日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥170,000 | |
ユーロ円 | +¥30,000 | -¥25,000 |
ユーロドル | -¥181,200(-$1,100) | |
豪ドル円 | +¥65,000 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買 海外市場
出来ず Nothing done |
本日の売買&予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 154.00(SL154.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | 151.50(SL151.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆△165.30(SL165.80買い)-¥25,000 |
ユーロ円買い | 50,000 | 163.30(SL162.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0880 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0750(SL1.0700売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 101.80(SL102.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 99.80(SL99.30売り) |
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 154.00(SL154.70買い) |
ドル円買い | 50,000 | 152.00(SL151.30売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 166.50(SL167.20買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 164.50(SL163.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0880 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0750(SL1.0700売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 101.80(SL102.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 100.00(SL99.30売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。